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年末の、頼れる味方。


空晴れ渡り、例年よりは暖かい中にも、
やはりぴりりと寒い年末の早朝。
買い物客で賑わう市場から戻ってきました。

お正月には、刺身のさくや、大きいブロックの肉などを扱うことも多いと思いますが、
いつも助けられている強い味方が、「ピチット」という脱水シートです。

業務用の調理道具店には常に置いてあり、ネットでも買えますが、
最近、たまたま寄った近所の釣具屋で取り扱っているのを知り、大喜びしてしまいました。
確かに、大漁の時にも季節問わずに冷蔵庫で干せるというのは、釣り人にはありがたい品揃え。

魚に限らず肉料理も、少ない塩分と時間で下味が浸透するので、時間が足りないと諦めることなく仕込みに取り掛かることができるのが、味方と言いたい所以です。

これは牛のハツ。塩少々と好みのスパイスをまぶしてピチットで包みます。
程よく水分が抜けたら剥がし、食べたい時に焼くだけ。
今年は蓋つきの鋳物鍋で1時間ほど塩釜にしてみるつもりです。

また、冷凍マグロや鯛の昆布締めなども、ピチットにはさむだけでギュッと旨味が濃くなります。

冷蔵庫に並べたら、もう年が越せそうな気になって、ひと安心してしまいました。
本当はあとひと頑張りなのですが。

今年は、どんな年でしたか。
私は今年の干支の卯年。
うさぎのようにぴょんぴょんと軽やかに…と願っていたはずだったけれど
元旦の夜に家人が階段から落ちるのを皮切りに、
交通事故に遭ったり、体調を崩したり、リフォームのための引っ越しが2度もあったり、
最後の最後まで大小取り混ぜた波が絶え間なく押し寄せてくるような、そんな日々でした。
気づけばお祓いのお札が家に何枚も並ぶように。

こんなふうに色々重なると、つい災難ばかりを数えてしまいがちですが、
娘が独立して一人暮らしを頑張っていたり、昇進を果たしたり。
18歳の老犬が、病気や怪我もなく、日々変わらず元気でいてくれたり。
公私共に良い出会いを頂いたり。

よく目を凝らしてみたら、嬉しいこともけして少なくなかったのでした。

歳を重ねたからこそ、
良かったことにより感謝して、しんどいことには、それがあったから厄払いになった!と捉えることができるようになりたい。
心からそう思います。


元号も変わり、干支もひと回りして、
来年は辰年🐉
初心に返って、何事にも心新たに臨めるようになれますように。


いよいよあと数日で年が明けます。
前回も申し上げましたが、
どうぞお元気で、佳いお年をお迎えください。



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