【MTG】『完成化した賢者、タミヨウ』にツッコみたい
神河:輝ける世界に収録された『完成化した賢者、タミヨウ』を見ていて気になる点がいくつかあったので、ツッコんでいきます。
ツッコミ1:多色呪文に混成マナを混ぜる意味
ラヴニカで「単色デッキでも使える多色呪文」として登場して以来、マナ・コスト内に混色マナを含む呪文は一貫して「ある色のマナがなくても使える呪文」としてデザインされてきました。
しかしタミヨウは違います。これを唱えるためには青マナも緑マナもどの道必要です。それなら、わざわざ混成マナを使わなくても、不特定マナでよかったのではないでしょうか。
※ちなみに「多色呪文を単色で使える」こと自体が良いか悪いかという議論は別問題だと思っています。ここはあくまで「混成マナのコンセプトとは違う使い方をしちゃってるよね」というツッコミです。
ツッコミ2:問題点を解決した?ファイレクシア・マナ
色の役割を壊すリスクを抱えた悪名高きファイレクシア・マナ。
今回はそのリスクを、通常の色マナと混ぜることで回避してきました。その過程で、2色orライフの3wayシンボルまで新たに生み出しています。
いや、それならもっとシンプルに、不特定マナのファイレクシア・マナを作ればよかったのではないでしょうか。もっと言うなら「マナの代わりにライフ2点を支払う」ことでそのカードがファイレクシア化したことは十分伝わるので、ファイレクシア・マナを使う必要すらなかったと思います。
※なお、ファイレクシア・マナには「シンボルの形から何色のマナかわからない」という問題もあるため、私は基本的に再利用するべきでないと思っています。今回不特定マナをファイレクシア・マナ化しなかったのも、黒いファイレクシア・マナとの識別が難しいからだと思います。
ツッコミ3:完成化の汎用性がなさすぎる
タミヨウがファイレクシア化したことを示す能力「完成化」。
これは「ファイレクシア・マナをライフで支払った時」「忠誠度カウンターが」2個少ない状態で戦場に出る能力です。
つまり、この能力を持てるのは「ファイレクシア・マナをマナコストに含む」「プレインズウォーカー」だけです。せっかく「Compleated/完成化」という超クールでファイレクシアンな単語を充てたにもかかわらず、ウィザーズはこの能力を一生再利用する気がないんでしょうか。
カードの文章量を減らしたかったという実装上の事情もあるのはわかりますが、もう少し何とかならなかったのか、という気がしてしまいます。
じゃあどうすればいいのか
文句を言うだけではよくないので、最後に改善案を示して終わることにします。「混成マナやファイレクシア・マナを使わず」「完成化の汎用性を上げた」真・タミヨウがこちらです。
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もっと完成化した賢者、タミヨウ ③緑青
伝説のPW―タミヨウ
完成化(このカードを唱えるに際し、あなたは①の代わりにライフ2点を支払ってもよい。この方法で②以上のマナ・コストをライフで支払うことはできない。)
タミヨウが完成化されている場合、それは忠誠カウンターが2個少ない状態で戦場に出る。
以下同文
初期忠誠度:5
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…いや、文章量めちゃめちゃ増えてんじゃねーか!
一応補足すると、完成化のデメリット部分を外出しして調整可能にしたことで、他のカードタイプにも持たせられるようになりました。能力の名前は素晴らしいので、ファイレクシア化した呪文全般に持たせられるレベルの汎用性が欲しいところです。同じセットの他カードに完成化を持たせておけば、タミヨウの注釈文を削ってスペースを空けることもできそうです。
とはいえ、これでは100点の改善案とは言えないですね。私の頭ではここまでが限界でした。もっと良い案を思いついた方は是非教えてください。