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【MTG】思考囲いは邪魔しかしてくれない

どんなカードともわずか1マナで1対1交換できる思考囲いは、黒を象徴する最強カードと言ってよいと思います。最適なタイミングでキーカードを何もさせずに叩き落とした瞬間は、ハンデスの強さを実感するでしょう。

その一方、ハンデスも決して万能カードではなく、弱点やリスクを抱えています。本来は構築の時でもプレイするときも、その弱点を理解したうえで運用するべきカードなのですが、私はこれまで、過去の成功体験を追いかけて手札破壊をたくさん積み、コストの軽さゆえに引いたら手なりで即撃ちする、という動きを繰り返してしまっていました。

この記事では自分のメモ用に、ミッドレンジデッキで手札破壊を使うときに、弱点とうまく付き合うための考え方を記録しておきます。


弱点①:自分の展開を犠牲にする

どんなカードとも1対1交換できると書きましたが、逆に言うとどんなカードとも1対1交換しかすることができません。テンポ面でアドバンテージを獲得できる打消し呪文と違い、こちらだけマナとライフを消費したうえで、ただカードの1対1交換をしているだけです。

これだけでは損しかしておらず、このアクションを盤面の優位に変換しなければ、ハンデスはただの無駄行動になってしまいます。相手はこちらを倒すためにマナと手札をフルパワーで使えるのに、こちらが1マナ少ないターンを作ってしまっている、ということを常に意識する必要があります。

また、2ターン目に引いたからといって2マナクリーチャーの代わりにハンデスを撃ってしまうと、1マナどころか2マナを捨てることになってしまいます。こうした使い方をしていては、手札は勝っているのに盤面はどんどん不利になっていく、という事態を招いてしまいます。

対処法:盤面への影響を考える

まず何よりも、自分の展開を犠牲にしてハンデスを撃つべきではありません。すでに盤面がある程度出来上がっていて後続を追加するとリスクのある状況や、次のターンに通したら負けのカードが飛んでくるときなど、テンポ面での損を上回るリターンがある場合では正当化されますが、基本的には自分自身の展開を優先させるべきです。

反対に、何もやることがない1ターン目や、1+1や1+2の2アクションをとれる状況で、盤面と手札を同時に攻めるのはよい使い方です。そこで相手の次ターンをスキップさせるようなカードを捨てさせられた場合、ハンデスは最高のカードになることができます。

また、意外と見落としがちですが、タップインの土地とアンタップインの土地を1枚ずつ持っていて、1ターン目ハンデスを撃ったせいで2ターン目がタップインになってしまうケースも、2ターン目を捨てる行為です。1ターン目はどうしても思考囲いから入りたくなってしまいますが、2ターン目をスキップするリスクを取ってまでやるべきアクションではないと思います。

弱点②:賞味期限が短い

ハンデスの弱点としてよく言われるのが「後半デッキトップすると弱い」です。私はこれまで、その意味を「後半引いても手札が0になっていることが多いから」くらいの意味だと思っていました。でも、立ち止まって考えてみると、実際はそれどころではありません。

今手札に残っているのは、当然ながら「それまでプレイヤーが使わなかったカード」です。引きすぎた土地、温存しているインスタント除去、このマッチでは有効性が低くカード等々。ゲームが進むにつれて、刺してもあまり痛くないカードしか手札に残らない可能性が高まってきます。この傾向は、アグロやミッドレンジ同士のマッチでは特に顕著になります。

また、ゲームが決着したときに相手の手札に残ったカードは、なかったものも同然です。そのカードをわざわざ落とすのは無駄行動といってよいでしょう。後半のハンデスデッキトップはローリスクハイリターンです。

対処法:採用しすぎない

よく、1マナハンデスは6枚採用がセオリーといわれますが、これは「序盤に引く確率を高め、後半に引かない確率を押さえる」絶妙なバランスなのだと思います。これを基準に、自身や相手のゲームスピードに合わせて、適切な枚数を選択することが大切です。

私の場合、自分自身が短期決戦を目指していることもあり、序盤の展開力は絶対に損ねたくない、また2枚目のハンデスは強く使えないケースが多いと実感したため、今は5枚まで採用枚数を減らしました。

対処法:手札に残っている理由を考える

引いてきた思考囲いを使うかどうかは、ゲームの流れを踏まえ、そのカードがまだ手札に残っている理由によって判断すべきだと思います。

これまで毎ターンフルタップでマナを使い続けてきた相手なら、単に有効札を使いきれていない可能性は十分残っています。コントロールがこちらのクリーチャーがたまるまで全体除去を温存していたり、十分な土地が出ておらず、重いカードが使えなかったという状況もあるかもしれません。

他方、十分な土地があるのに使っていないカードがあるケースでは、手札破壊を刺しても何のメリットも生まない可能性が高いです。

幸い、ラクドスミッドレンジは手札交換の手段を豊富に採用しているため、それを活用して、自分にとっての有効札に変える方がよいと思います。

そうでなくても、相手が何かをサーチしてきた瞬間、引いてきたカードを出す前の前方確認など、有効な状況になるまで、使うのを待つべきです。

手札破壊に限らないことだとは思いますが、「なぜ今撃ったか?」の根拠をしっかりと持ってプレイするように心がけたいです。

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