感想:夜と霧(ヴィクトール・E・フランクル)
「人生の一冊」として挙げる人も多い本著。
胸打たれるキラーフレーズも多いのだが、わたしは、強制労働中、極度の疲労と空腹で今にも死んでしまいそうなフランクルが、空想の中の妻と会話を始めた時に、場違いな事を考えてしまった。
推し活そのものなのである。
大体のオタクが、極限状態でもないのに、日々このテンションで生きている。
フランクルは、妻とは別々の収容所に送られた。
だから彼女が生きているのか死んでいるのかもわからない。
それでも極限の疲労状態の中、幻の妻は自分に微笑みかけて