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ペット可の賃貸物件が増加

こんにちは。(株)キュービック不動産広報課です。
犬や猫をはじめとする動物は、いまや「大切な家族の一員」。賃貸住宅の中には募集条件の中に「ペット飼育可」と明記してある物件も多く、それが安定的に入居者を確保するために役立つこともあります。今回は、ペットをめぐる賃貸住宅の状況について、社長に聞いてみました。(2020.5号)

 賃貸住宅を探している時、「ペット可」の文字を見つけたらどう感じるでしょうか。

「もともとはきれいな住まいだったが、年月を経て汚れてきて、住人がなかなか見つからないから、部屋が汚れるのを覚悟でペットを受け入れるのだろう」

このように受け止める方もいるかもしれません。一昔前であればこうした判断をした賃貸住宅のオーナー様もいたでしょうが、最近では、入居率の維持のため、新築時からペット可とする物件が増えています。

犬や猫などの動物と一緒に暮らす人が増えている今、ペット可とすることで入居率のアップが期待できるためです。また、当社の経験から言っても、ペットが部屋に深刻な悪影響を及ぼすことはまずありません。

 もともとペット不可だった物件を、建物の老朽化などの理由で、途中からペット可にする場合には、新しい入居者と既存の入居者との間で、ペットをめぐるトラブルが発生するかもしれません。

かといって、いったん全ての入居者に退去してもい、入居者を改めて募集するというのも現実的ではありません。これも、最初からの「ペット可」を促す要因となっています。

 もちろん、どんな動物でも飼っていいというわけではありません。一般的には犬は小型犬のみ、犬も猫も1戸1匹までです。予防接種は必ず受けること、敷地内で排泄させない、した場合にはきれいに清掃する、散歩などに出かける際にはリードにつなぐといった規則もあります。

ペットと入居すると、賃貸料が月2,000~3,000円アップしたり、一ヵ月分の礼金がプラスされるのが一般的です。

 犬や猫よりも困るペットは魚です。小さな魚なら金魚鉢でも飼育可能でしょうが、アロワナなど大型の魚や、大量の魚を飼育するためには、大型の水槽が必要となり、床に常に数百キロの力が加わります。木造建築に数カ月から数年にわたりこれほど大きな力が加わると、梁が歪み、床が沈んでしまいます。

水漏れのリスクも考えられることから、賃貸住宅で大型水槽を使って魚を飼育するのはタブーといえるでしょう。
 
 弊社が管理を請け負っている新築物件のうち、約半分はペット可となっています。入居者のうち実際にペットを連れてくる人は1~2割程度とそれほど多くはありませんが、これは、他の入居者があまり犬や猫の存在を気にしていないことを意味しています。
 
日本社会の少子高齢化が今後も進めば、賃貸住宅市場における「ペット可」の物件の比率は、さらに高まるかもしれません。

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