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デイサービスとは違う?デイケア(通所リハ)で働く介護士の3つの役割
「デイケアはデイサービスと何が違うの?」「デイケアの介護士はどんな仕事をするんだろう?」と思っていませんか?
高齢化に伴い、介護士が求められる現場はたくさんあります。通所介護施設の一つであるデイケア(通所リハ)ならば、より専門的な介護サービスを提供でき、仕事にやりがいを感じられるかもしれません。
今回はデイケアの特徴や介護士の役割についてご紹介します。
デイケア(通所リハビリテーション)とは?
デイケア(通所リハビリテーション)は、心身機能の維持・向上のためのリハビリや日常生活を支援する介護サービスの一つです。
要支援1〜要介護5の認定を受けている方で、医師が専門的なリハビリが必要と判断した場合に利用できます。
デイケアとデイサービスの違いは?
デイケア(通所リハビリテーション)とデイサービス(通所介護)には、主に2つの違いがあります。
まず違うのは、サービスの目的です。デイケアは「利用者さんの心身機能の維持・向上」を目的としています。日常生活の支援も行いますが、あくまでリハビリなどの医療的ケアに重点が置かれています。
それに対して、デイサービスの目的は「利用者さんの社会的孤立感の解消や心身機能の維持、家族の介護負担の軽減」です。つまり、日常生活の支援がメインになっています。
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2つ目に違うのは人員体制です。デイケアでは介護士や看護師の他に、医師や理学療法士などの配置が義務づけられています。そのため、より専門的なリハビリを提供できるのです。
<人員配置基準(介護職員と看護職員以外)>
・デイケア:専任の常勤医師1名以上、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は利用者100人につき1人以上
・デイサービス:生活相談員は専従で1人以上、機能訓練指導員1人以上
デイケアで働く介護士の仕事内容
デイケア介護士の主な仕事は、利用者さんの身体介助と多職種と連携したサポートです。
介護士は次のような業務を行います。
・身体介助:食事介助、口腔ケア、服薬介助、入浴介助、排泄介助、移動介助など
・レクリエーション
・利用者さんの送迎
・リハビリの補助
・健康状態のチェック
デイケアは夜勤はなく日勤のみのため、仕事と家庭を両立しやすい環境といえます。
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デイサービスとは違う?デイケアで働く介護士の3つの役割
理学療法士などの多職種が多く働いているデイケアで、介護士に求められる役割は主に3つあります。
① 利用者さんの生活動作をサポートする「身体介護」
介護士は利用者さんの生活動作をサポートすることが重要です。
デイケアはリハビリに特化した施設ですが、リハビリ以外の時間は食事や入浴などの介護サービスを提供します。身体介助は基本的に介護士がメインで行うため、利用者さんが快適にすごし、リハビリに集中して取り組めるように支援することが大切です。
② 利用者さんの能力を活かす「リハビリの補助」
介護士はリハビリの補助を行い、利用者さんの身体機能の維持・改善に貢献できます。
リハビリの時間は理学療法士などの指示を受けて補助しますが、一緒に行うことで専門的な知識や技術を学べます。そこで得たことを移動介助や入浴介助のときに活かすことで、利用者さんの能力を最大限に引き出すことも可能に。
回復していく利用者さんの姿を見届けることは、仕事のやりがいにつながることでしょう。
③ 利用者さんの心の支えになる「相談役」
介護士は利用者さんの側にいることが多く、相談役になりやすい立場にあります。
リハビリの時間は体を動かすことに集中するため、ゆっくりとコミュニケーションをとるのが難しいことも。食事やおやつの時間などのほっと一息つくときに、介護士へ悩みごとを相談してくる利用者さんもいます。
必要な場合はケアマネジャーを含めた多職種と相談するなど、介護士は利用者さんの心の支えとなり生活をサポートする重要な役目を担っているのです。
介護士がデイケアで働くためには資格が必要?
介護士がデイケアで働く場合、必ずしも資格は必要ありません。ただし、利用者さんの体に直接触れるような介助業務が多く、少なくとも介護職員初任者研修の修了を求められるのが一般的です。
介護の資格や経験があれば転職でも有利になり、給料アップを期待できるでしょう。介護士としての今後のキャリアを視野に入れて、スキルアップを目指してみましょう。
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デイケア介護士は利用者さんの回復を見届けられる!
デイケアで働く介護士は、利用者さんの心身機能の維持・向上のためのリハビリと日常生活の支援を行います。デイケアでは利用者さんをより身近な立場でサポートし、回復する姿を見届けられるのも大きな魅力です。
介護士としての知識や技術を広げられるデイケアへの転職をぜひ検討しましょう!
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