訪問介護に挑戦したい人必見!同行訪問を知っていますか?
「訪問介護で働いてみたいけど、一人で訪問するのは不安」と悩んでいませんか?
多くの訪問介護事業所では「同行訪問」とよばれる指導育成が行われています。経験の浅い介護職が実践的な力をつけるために、同行訪問は欠かせない方法といえるでしょう。
この記事では、訪問介護に挑戦したい人に向けて、同行訪問の流れやポイントについてご紹介します。
訪問介護における同行訪問とは?
訪問介護での同行訪問とは、事業所のサービス提供責任者による指導方法の一つです。利用者さんの自宅へサービス提供責任者が同行し、介護職に対してサービス内容や手順をレクチャーします。
同行訪問は1回では終わりません。何度か同行訪問を行い、単独でも適切なケアを提供できると判断された場合にひとり立ちとなります。
サービス提供責任者による同行訪問は、経験の浅い介護職だけの制度ではなく、職場の研修として行われることも。
利用者さんのサービス内容に変更があったり、体調面で大きな変化があったりする場合は、積極的に同行訪問をするケースが多いようです。
同行訪問の流れ4ステップと確認すべきポイント
訪問介護における同行訪問は、基本的に次のような4つのステップにそって行われます。それぞれの段階の流れと、確認すべきポイントを覚えておくとよいでしょう。
① サービスの目的を確認する
同行訪問をする前に、利用者さんに提供するサービスの確認をします。利用者さんのケアプランやアセスメント、訪問介護計画書などのチェックが重要です。
とくに、サービスの目的について、次のような視点について考えておくと実際の現場で役立ちます。
なぜこの目標なのか?
なぜこのサービスが必要なのか?
なぜこのような手順で行うのか?
この時点では、スムーズな介護を提供するために「サービスの根拠」を理解しておくことが大切です。利用者さんの背景や経過の情報を共有したり、サービス提供責任者に質問したりしながら、しっかりと自分の考えを整理しておきましょう。
② 重点的に学ぶことを確認する
サービスの目的や内容が理解できたら、同行訪問を通して重点的に学ぶべきことを整理します。
少ない経験だと学ぶことが多すぎてパニックになり、気がついたらあっという間に訪問時間が終わってしまったというケースも少なくありません。
手順がわからないサービスや、経験が浅い支援など、重点的に学びたい項目をある程度しぼっておくとスムーズです。サービス提供責任者に事前に伝えることで、有意義な同行訪問となるでしょう。
③ 実践する
1回目の同行訪問はサービス提供責任者の支援を見学することが多いようです。
訪問介護のサービスには身体介護、生活援助、通院時の乗降車介助があります。たとえば、利用者さんの入浴介助や調理の補助などを行います。
目的にそったサービス提供や、ケアの手順についてメモと質問を忘れずに。可能であれば、訪問記録を作成するのも大きな学びになります。
2回目以降の同行訪問では、ほとんどのケースにおいて実際にサービスを提供します。ただし、不安な部分はサービス提供責任者に相談が必要です。
大切なのは利用者さんと家族に安心感を与えること。一人ですべてを請け負うのではなく、まわりの助けを上手にかりることを意識するとよいでしょう。
④ 振り返り
同行訪問での気づきを、サービス提供責任者や職場内で共有します。評価や改善点などのフィードバックは、介護職として成長するための大きな学びとなるでしょう。
経験がある人にとっては「自分のやり方と違う」と感じる場面があるかもしれません。それぞれのよい点を学ぶことで、介護職としての新たな視点につながるはずです。
同行訪問を行ったことで「同じレベルのサービス提供をする自信がない」と悩みを抱えることも。一人で悩むのではなく、チームでの介護を意識し、不安があれば積極的に相談しましょう。
同行訪問のポイントを知り、安心して訪問介護にチャレンジしよう
訪問介護の現場において、スキルアップするための重要な教育方法である同行訪問。新人や経験が浅い介護職でも、同行訪問の学びをしっかりと活かせば、ひとり立ちは十分に可能です。
同行訪問の流れや学びポイントを知り、勇気を出して訪問介護の現場に挑戦してみましょう。
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