青春の話
私はど田舎の自称進学校出身だ。
毎日1限から7限まで勉強。夏と冬には特課の自称進学校だった。そんな日々を1年生、2年生と過ごしていた。
いつしかアクションを起こそう。日々に刺激をといった感じで、派手に遊びたいそんな欲に駆られた。しかも部活を引退して、受験まっしぐらな時期。よく夏を制するものは受験を制すと言われる夏にだ。
私は幸いにも頭はそこそこ良かった?方でクラスは俗に言うグレートクラスだった。周りは受験モードに即座に切り替わり私は置いてけぼりを感じていた。
まぁ、グレートクラスの見栄もあるだろう。
そんななか、リーダー的存在のNくんが海に行こうと言い出した。私は待ってましたと言わんばかりに賛成した。なおかつ、ただ電車で海に行くのはつまらない。高校生にしかできないことをやろう。思い出作ろうなどと話が盛り上がり、
片道45kmの道をママチャリで行く。
と言う工程になった。
45kmの道のりは果てしなかった。しかしこんなにも楽しい自転車旅はあるのだろうか。空が青い。鳥が鳴いている。コーラが美味い。意気揚々と出発し無事に海に着いた。友達を砂に埋めたり、ビーチバレーをしたり、あっという間に時間は過ぎた。
しかし、帰り道事件は起きた。
友達の自転車のタイヤがパンクした。あと15kmで高校と言うところでパンク。パンッとなった爆発音は今思い出しても笑ってしまう。
幸い親の軽トラックで途中離脱する事ができたので良かった。
事件はそれだけでは終わらなかった。
翌日私は日射病にかかり、怒られる。
友達は日焼けして皮が剥け過ぎて散々だった。
まぁ、そりゃそうだとなる話だが、その日以降、私のあだ名は黒真珠になってしまった。