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#51 社長の名は の原点-CEO窪井

こんばんは、株式会社ctow 窪井です。今日は、社長の名は の原点を日記にします。社長の名は は、その社長が働く理由を紐解く動画ですが、なぜそのような動画がつくりたいと思ったかというと・・・

「その人だけの魅力を伝えたい」と思ったからです。

オンリーワンのストーリーや想いを持った”あなた”の人生を届けたい。「社長の名は」という名称には、一人ひとりの社長の生き様を届けたいという意味を込めています。唯一無二の経験をされたあなたの名はなんですか?のようなイメージです。

”自分”を見てくれないのが嫌だった幼少期

そんな社長の名は の誕生には、私の幼少期に原点があります。私自身、”自分”として見られないことが嫌で、社会に対してずっと”自分”=”窪井耕”を理解して欲しいと思っていたという過去が原点になっています。

私の生い立ちを少しご紹介します。私は、山口県萩市という人口数万人の小さな街に生まれました。そして両親は、中学校の教員でした。萩市には、中心となる2つの中学校があるのですが、西にある中学校に父、東にある中学校に母が勤めていました。西と東の中学校の生徒の合計が、萩市の中学生の90%を占めていました。つまり、萩市の中学生の90%が、私の両親のどちらからを知っていて、かつ、その親や叔母まで含めるとかなりの数の市民が、”窪井家”を知っている状態でした。お世辞ではなく、萩市の中では、テレビの中の有名人よりも、知名度のある家庭だったと思います。

なので、少し変わった生活をおくることになります。休日家族でご飯を食べるの際は、萩市から出る。(休日まで子供や保護者に出会いたくないから)両親が忙しすぎるので、おばあちゃんに育てられる。進学した中学校には、母がいたので廊下ですれ違った時は、敬語で挨拶をするなど。

そんな家庭だったので世間から私はこう見られるようになります。

あの子は、窪井先生の息子。
そして、”先生の息子”という言葉には、
色々な意味が含まれている気がしていました。

・真面目
・勉強ができる
・育ちが良い
・裕福

などなど。

なぜそう思ったのかというと、幼少期から「先生の子だから〇〇だね!」と言われることが多かったので、世間ってそういうイメージがあるんだなと思っていました。例えば、テストが少し良かったら「先生の子だから優秀だね!」、普通に会話していたら「先生の子だから頭の回転が早いわ」など。

きっと褒め言葉だったと思いますが、幼い私はこう思っていました。

「意味不明」

仮に、優秀だった場合は優秀だから優秀で、頭の回転が早いのは頭の回転が早いからで。「先生だから」って関係ある??と理解不能でした。両親の仕事は教員だけど、”自分”の性格や能力と、”両親が先生”に何の関係があるのは分かりませんでした。そして私はこう思うようになります。

”窪井耕”とは見られてないんだな。

私には私の名前があり、私の人生を生きている。社会は”先生の子”というレッテルで見てくる。本当は、友達とふざけまくり、授業中も9割は寝ていて、やりたいことしかやらずというような性格の私なのに、”先生の子だから”真面目というイメージで見てくる。親しい友達は、ありのままの自分を知ってくれていました。しかし、少し距離がある人は、”先生の子”として私を見ていました。本当の自分を理解してくれないことに、寂しさを感じていたと思います。そして、私はこう思うようになります。

本質に目を向る人って少ないんだな。

社会に対して幼少期から感じていた違和感が、中学校くらいから言語化できるようになってきました。それ以降、「大人が言うことは正しいことばかりじゃない」と思うようになりました。そして、大学を卒業し社会に出ても、会社名や肩書きでその人の全て決まるような、シーンを数多く見ました。

「あ、社会も本質に目を向ける人って少ないんだ」

その結果、仕事がうまくいかないケースもよく見てきました。その社員の特徴を理解せずに、金太郎飴のような指導を繰り返す上司。褒められて伸びるタイプに、とにかく厳しく指導するというような。営業でも採用活動でも、本当の意味で一人ひとりに寄り添ったコミュニケーションは少なく、効率化のために画一化されたマニュアルを、全員に当てはめようとして破綻している。それでも強引に当てはめる。部下は辛くなり、上司はあいつはダメだとなる。二人の心の距離は広がっていく。結果、仕事が回らなくなる。そんなシーンばかりでした。

営業で社長の会う機会が多かった

そんな私は山口県の放送局で、テレビCMの営業マンとして働いていたので、お客様が中小企業の社長というケースが多く、社長と話しているうちにこう思うようになります。

「社長ってすげー!」

私にはないビジネスセンスで、何百人を率いて、営業から採用から財務から経営戦略まで、ありとあらゆることを考えている。そして、山口県民全員が知っているようなサービスを展開している。「すごい」の一言でした。しかし、そんな「すごい」社長も社員や取引先から誤解されているケースを見ました。

「〇〇社長は自分のことしか考えてないよ」

そんなはずはない、と思っていました。自分のことしか考えていない人が、数百人も率いて会社を右肩上がりに成長させることは難しく、また、福利厚生などを準備している時点で、社員や会社のために働いているはずです。

社長の本質が伝われば、社員とのズレが改善される

と思いました。「社長の名は」は、その社長の生き様を発信しています。「社長」としてではなく、「ひとりの人間」として、映像をつくっています。そして、「社長の名は」の原点は、幼少期から見てきた「本質を見ない社会」に対して、本質を伝えたいと思った過去にあります。これからも社長の過去を伝え、社会と社長のズレをなくし、納得して働く環境をつくりに役立ちたいと思います。