【緊急声明】我々は最後まで闘う
はじめに
本日行われた平塚市議会令和6年12月定例会で、自由民主党所属であり、平塚市議会会派「清風クラブ」所属の野崎審也議員が、龍城ケ丘樹林帯の再開発について発言しました。内容は、「まだ伐採されていない西エリア(所謂「Cエリア」)の整備(=伐採)と、これをひらつかビーチパークまで繋げる」というもの。
再開発されている龍城ケ丘プール跡地及び樹林帯までの間は、約450m。現在伐採されている龍城ケ丘樹林帯は約400m。西エリア(Cエリア)は約150m。約1kmにも及ぶ樹林帯を、今後再開発する必要があると言っているのです。
地域住民への民意の逆撫で
約7年、龍城ケ丘樹林帯に関わる地域の住民(=花水地区の住民)は、この樹林帯伐採の計画に反対してきました。2019年には、市民団体「豊かな海と暮らす平塚市民の会」(以下、市民の会)が落合平塚市長に6020人分の伐採反対署名を手渡し(タウンニュースより)、2022年には袖ケ浜・龍城ケ丘・虹ケ浜東部・桃浜町の4自治会長と市民の会会長が7544人分の伐採反対署名を、落合平塚市長に手渡しました。双方合わせて約1万3千人です。平塚市民の全人口の約5%に当たります。花水地区の人口だけで考えれば、もっと多い数の署名があるはずです。最後に行われた、今年6月の住民説明会でも、参加者のほぼ全てが伐採反対派でした。それを説明会に参加していた野崎議員は間近で見ていたはずです。説明会の最後に、反対派の怒りの声を浴びせられながら退場する市民の姿を。
それを知っているにも関わらず、野崎議員は地域住民の民意を逆撫でするような、質疑を行いました。
このような、無計画的な利益のない箱物建設のために、龍城ケ丘地域への防砂林の役割と住民の精神的な憩いの場としての役割を持つ龍城ケ丘樹林帯の、これ以上の伐採には、断固として反対である。
議員諸氏の現在への懸念
確かに、樹林帯を伐採し、空いた土地を開発し、商業施設や公園施設を設けることで、経済的には市の発展に貢献出来るかもしれない。しかしながら、そのメリットが、樹林帯を伐採することによるデメリットを上回らないことは、長年の地域住民および海街フェス実行委員会、そして豊かな海と暮らす平塚市民の会の調査により明らかである。
反対の意見、いわゆる開発賛成派の意見を主張する権利は、民主主義の日本においては尊重する。
しかし、賛成派であるならば、その地域出身の、ましてやその議員としての責務として
・明確な費用対効果を市民に提示するよう担当課に働きかける
・住民の意見を聞き入れ、双方の立場を尊重する
ことを行うべきではないだろうか。今の態度は、明らかなる職務怠慢であると言わざるを得ない。
これは、開発賛成派の大多数の立場の人々に言える。具体的には、自由民主党系会派である「清風クラブ」や立憲民主党系会派である「湘南フォーラム」、公明党系会派である「公明ひらつか」である。これらは、平塚市議会における、いわゆる与党の立場の会派である。
今後、もっと住民の意見を(採用せずとも)聞き入れ、そのように行動されるのであれば、地域住民としてそれは応援したいと思う。しかし、現状は全くもって彼ら彼女らを応援することは出来ない。
まとめ
このような、無計画的であり、住民自治を放棄し、更に議員としての職務怠慢を疑われる行為、議会と民主主義の破壊(参考:『龍城ケ丘問題 何が問題なのか 「崩壊する民主主義と不可解な議会運営委員会」篇』)を行う賛成派による龍城ケ丘樹林帯の伐採に、断固として反対する。我々は最後まで闘う。
参考