計算は万年筆でやりなさい!?
ゴルフではクラブを替えるのに、勉強ではペンを使い分けない人が多い
あなたは、普段、どんな筆記用具を使っていますか?
社会人ならボールペンでしょうか。学生なら、学習するときは、小学校から、中学・高校・大学と、筆記用具はずっとシャープペンシル一本ですごしてきている人が多いかもしれませんね。
私は25年以上の教師生活の中で、生徒にいろいろなモノを使って学習をしてもらいました。そこでわかったことは…
「筆記用具を変えると成績が上がる」
ということです。勉強する教科や、内容によって、筆記用具を変えると、ものすごく効果が高くなることがわかったのです。
まず、算数・数学などの計算のときは、シャープペンシルではなくて、細字形の万年筆を使います。万年筆で筆算をすると、消しゴムで消せないため、丁寧に数字を書くことになります。すると、桁がきちんとそろうため、極端に計算ミスが減るのです。
私が生徒に数学を教えていたときのことです。数学に自のない生徒は計算するとき、決まって、うすーい「幽霊文字」を書いたり、小さな字を書いたり、斜めに書いて計算したりしていました。
そして、答案を持ってくると、必ず、こう言うのです。
「自信はないんですけど・・・・・・。きっと間違えていると思います」
「幽霊文字」は、自のなさの表れだったのです。
「せめて、自信満々です!って答案を持ってきてほしいなあ」そう思った私は、できるだけ、大きな濃い文字を書くように、生徒に言いました。
しかし、なかなか薄くて小さな「幽霊文字」「幽霊計算」のクセは直りませんでした。
うーん、と考えた私は、鈴筆よりも、ペンのほうが濃いし、小さな字だとつぶれてしまうから大きな字を書くだろう、と思いつき、いろいろなペンを試して「万年筆が計算にはいいかも?」と思い至りました。そして夏期講習の間だけでも、計算は万年筆でやるように指示をしました。
すると、計算が苦手だった生徒も、どんどんミスがなくなっていったのです。
やったぞ、と手応えを感じたその年の秋に、数学者の先生から偶然、お話を聞く機会がありました。
「私たちは職業で数字を扱うプロですから、計算ミスはとんでもないタブーなんです。そこで計算ミスをしないように、万年筆を使って、丁寧に計算をしているんですよ」
これを聞いたとき、「私の考えていたことは、理にかなっていたーっ!」と大喜びしたものです。
それ以来、自分の生徒には、計算には万年筆を使うことを徹底させました。
漢字は筆ペンで練習するといい
そこで、私は計算以外の学習について、どの筆記用具がいいか、をいろいろ試してみました。
漢字の学習の場合は、筆ペンが一番、よかったのです。ハライやトメまで、しっかりと書くことができ、漢字をより覚えやすくなります。
また、漢字を書くときに、部位によっては筆圧がかかるので、シャープペンシルでは芯が折れてしまい、力を入れて書くことができません。
そもそも、漢字は「筆の文化」に属しており、「ペンシルの文化」にはそぐわないのです。
一方、アイディアを考えるときは、6Bなどの濃い鈴筆または、07ミリで4Bの芯を入れたシャープペンシルを使いましょう。そして、できるだけ大きな無地のノートを用意して、どんどん書き入れていきましょう。
社会の年表などのまとめと整理には、デザインノートというマス目が入ったものを使いましょう。「歴史は流れをおさえろ」といわれますが、それは別言すれば「区切り」をつける、ということです。
「どこからどこまでの時代が、貴族社会だったのか」
「何年から何年まで、平安時代は続いたのか」
そういう区切りをきちんと書くために、このマス目が生きてくるのです。方眼紙ノートでは、マス目が小さすぎるのです。
普段使わない筆記用具を使えば、脳の違うところが刺激を受ける
シャープペンやボールペンを使って文字を書いたときに脳が受ける感覚と、万年筆や筆ペンで書いたときの脳への刺数は、明らかに異なります。その刺が、学習効率を上げるのです。
また、滑らかに書ける快感というのは、脳にいい刺激をもたらします。どうか、書き味にこだわってください。
いいアイディアも、いい書き味から生まれてきます。
いい筆記具を愛用した人の、この快感をぜひ、味わっていただきたいのです。ちなみに私は、ヨーロッパの作家に強く支持されているペリカンのスーベレーン800という万年筆を使っています。あまりにも滑らかな書き味です。自分が書いているのではなく、まるでペンが勝手に文字を書いているのではないかと錯覚するほどです。
人生を創る力を開発する「創造学習」
創造学習研究所は、1978年から約30年間、皇居の目の前、半蔵門にて開かれていた伝説の学習塾です。創造学習は、一般的な学習法に加えて、速読や暗記術といったいわゆる「能力開発」や、昨今でいう「潜在意識」や、「いのり」の力といったスピリチュアリティにも触れた内容で構成されていました。
そんなバカな!?と思うかもしれませんが、当時の塾生には、まさかこんなに有名になるなんて!? と思うような、幼い頃の今をときめく有名人の方が通ってくれていたんですよ。
日本が閉塞感に苛まれてはや十数年。ちょっとでも役に立ちたいと思い、この度、伝説の学習塾で行っていた秘伝の学びを無料で公開いたします。ぜひ楽しみにしていてくださいね。
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