街で見かけたアクセシビリティ
バリアフリーの例
①アナハイムの図書館
この建物は、ADAが施行される92年以前の建物なのだろう。玄関には数段階段がある。
だが、その横に、スロープがあって、アクセシビリティは確保されていた。デザイン的にもそれほど違和感はない。
②ハンバーガーショップ
この日はCarl’s Juniorでランチにした。ここも、駐車場からスロープでのアクセスだが、手すりもついていて、すっきりしたデザインとなっている。ベビーカーユーザーも高齢者も来ていた。
ここに限らず、カフェやレストランのトイレは全てアクセシブルと言ってもよい。また今回気づいたのだが、このような公衆トイレは、店員に番号を聞いてそれを入力して開錠するタイプが増えた。手の不自由な人などは店員が入力してくれるのだろう。
③L‘opara イタリアンレストラン
ロングビーチの有名なイタリアンの店、L‘opera(オペラ)は、入り口に数段の階段があるが、横に車いすマークがある。90年創業なので、それより古い建物なのだろう。歴史的建造物の雰囲気を壊さないようにしながらアクセシブルにしているバリアフリーの例だ。古い友人とここで会ったのだが、大変素晴らしいイタリア料理で、各テーブルでテノール歌手が歌ってくれた。
入口の右側に、アクセシブルルートはこちら、という案内がある。
階段の左にも案内が。道のどの方向から来ても、アクセシブルルートがわかるようになっている。
ただ、この入口、ここまで来たらフロントデスクに電話をかけて、と番号が書いてある。ま、今は誰でも携帯を持つので問題ないとは思うけど。。歴史的建造物?をなんとかアクセシブルにしている例であった。
ユニバーサルデザインの例
④教会のミサはハイブリッド!
通りかかった教会では、オンラインでのミサの配信があると記述されていた。ZoomやFacebook Liveで参加することが出来るのだ。教会まで来ることが出来ない高齢者や障害者、出張中の人などにとって、有難いサービスである。日本でも一部のカトリック教会でコロナ対応としてYouTube配信が行われてきたようだが、コロナの収束とともに減ったそうだ。この事例のように、街の小さな教会でも普通にZoomを立ち上げるというだけでいいのであれば、コストも労力もそれほどかからないと思うので、もっと普及してほしい。日本のお寺でも可能なのではないだろうか。
⑤ビーチのユニバーサルデザイン
アメリカのビーチは、公園として整備されているところが多く、ADAの対象である。だから、ビーチのピアや設備は、基本的にアクセシブルでなくてはならない。ピアにはたくさんの子ども連れ、ベビーカーユーザー、車いすユーザー、高齢者がやってくる。介助犬を連れている人もいる。アクセシブルなトイレ、シャワー、そしてインクルーシブな子どもの遊び場もある。
公園のベンチは、個人の寄付で作られたものがほとんどだ。亡くなった家族の思い出にとプレートを付けるのだ。個人が海が好きならこういったピアに設置するのも悪くない。人の役に立つ上に、UDである。
夕焼けも、朝も、海はとても美しかった。しばらくぼんやりと海を眺めて過ごした。人生、こんな時間も大切だ。