B.B.King / Live In Cook County Jail 音源備忘録13
Cook County Jail、クック郡刑務所、でのライヴ。アメリカ、イリノイ州内の行政区画で、シカゴがあるのがクック郡である。映画『ブルース・ブラザーズ』の舞台がシカゴで、クック郡刑務所がオープニングとエンディングに登場する。それが頭にあったのではないかと思ったりもするが、買った理由は実は記憶にない。
シカゴ・ブルース界隈のギタリストは歌うときは弾かない、弾くときは歌わないケースが少なくないが、B.B.キングはその代表だろう。歌いながら弾くのは難しいとか、歌わないときはギターが歌うとか、本当に言ったかどうかわからない語録がいくつか残っている。ホーンやハーモニカが入ることが多いのも一因かも知れない。当時(30年以上前)はどちらかと言えばギターを学びたくてブルースを聴いていたので、正直物足りなく思っていた。今思えばつまらない聴き方をしてたものだ。
このライヴではギターもキレているし、歌も最高だ。エンディングでバンドがテーマ的な曲を演奏するのだが、それが「ブルース・ブラザーズ」における“I Can't Turn You Loose”(オリジナルはオーティス・レディング)を思い起こさせる。B.B.キングは「ブルース・ブラザーズ2000」で実際に登場することになるが、私にとってこのライヴ盤は「ブルース・ブラザーズ」とセットで思い出すレコードになっている。