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Big Brother & The Holding Company / Cheap Thrills 音源備忘録46

 ビッグブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー1968年リリースのアルバム。ジャニス・ジョプリンの出世作として超有名だが、日本ではジャニス名義で紹介されたり売られたりするので買うときに迷った。バンドの実力がイマイチとはいえ、ちょっと可哀相。

 CDを入手したのが1987年、確かジミヘンの『Smash Hits』と一緒に購入。当時サイケデリック・ロックやブルースにハマっていたのがよくわかるチョイスだと我ながら思う。今でも好きだが、知識の少ない若い頃とは入れ込み具合が違う。他をあまり知らないこともあっただろう。

 とはいえ、このアルバムを好きになるには結構時間がかかった。ジャニスの歌は衝撃だったが、初めはよくわからなかったのだ。“Ball And Chain”の9分がブルース・ロックのインプロヴィゼーションとは違う長さで退屈とすら思った。ギター小僧脳でブルースを聴いていたせいかも知れない。今は大好きで、むしろ聴いた回数が多いだけ『Kozmic Blues』や『Pearl』より馴染みがあるのだが。


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