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John Mayall & The Blues Breakers With Eric Clapton

 フレディ・キング“Hideaway”のカヴァーをラジオで聴いたのが最初の出会い。河内淳一の番組で、KUWATA BANDの活動は終了していた筈なのでおそらくは1987年頃だったと思う。私自身がブルースに夢中な時期だった。余談だが、87年といえばクラプトンはロバート・クレイとのツアーで来日していた。

 “Hideaway”のギターはレスポールのトーンを絞った「ウーマン・トーン」と呼ばれる音で、その言葉もこのラジオで知った。曲は気に入ってギターで結構練習したし、他のカヴァーやフレディ・キングのオリジナルなど色々聴いたが、オリジナルではなくブルース・ブレイカーズのヴァージョンを元にカヴァーした?と思われるものが結構あった。さすがの影響力である。

 オーティス・ラッシュ“All Your Love”のカヴァーも格好良いし、“Double Crossing Time”のギターとピアノが気持ち良い。ロバート・ジョンソンの“Ramblin' On My Mind”カヴァーはクラプトン初のリード・ボーカルだそうだ。

 60年代のクラプトンは、ヤードバーズではビート・グループ的な側面もあったし(だから脱退したという説もあり)、クリームやブラインド・フェイスはブルース・ロック、サイケデリック・ロックなのでブルース・ブレイカーズ時代が最も純粋にブルースに向かっていたと言えるのかも知れない。そこで生まれたブリティッシュ・ブルースの名盤。


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