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Elvis Costello / My Aim Is True 音源備忘録49

 エルヴィス・コステロ1977年のデビュー作。買ったのは1987~8年だったか。ライナーノーツも歌詞カードもない輸入盤CD。レコードからCDに切り替わって録音時間が増えていく中、ボーナストラックが入らない旧譜はコンパクトで聴きやすいのでよくリピートしていた。ジミヘンジャニス然り。

 当時はポップで軽い印象で、のちに「怒れる若者」と言われるような雰囲気は感じなかった。歌詞もわからないこともあり、パンク的と言うよりパブ・ロック寄りと思っていたが、ニック・ロウがプロデュースしたことは知っていたので先入観はあったのかも。

 改めて今聴くと、演奏の荒削りなところやヴォーカルの荒っぽいところはあるが、コーラスやギターのフレーズなどのアレンジは良く練られていてパンク的という感じはしない。どちらかといえばパンク的なのはサウンドよりもアティテュードであり、それは歌詞にもいくらか現れていると思う。

 しかしコステロの声というのはじっくり聴くと暑苦しい(笑)。それが好きで、さらに暑苦しいダブルヴォーカルのユニゾンやハモは大好物である。またデラックス・エディションに入っているライヴ・テイクも暑苦しさ倍増で素晴らしい。


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