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Epona Island
2020年2月26日 18:56
2019年夏、宝島に渡る事が決まったのは、あるメールのやりとりからだった。 相手は一家で宝島に移住し、滞在型リトリートを開催するとのこと。その期間予定があえば、演奏してもらえないかとオファーの話が持ち上がり、私は二つ返事で快諾した。 「宝島(たからじま)」。ドラゴンボールの主題歌が脳内にこだまする。「この世はでっかい宝島♪」。アニメの世界でしか耳にしなかった名前の島が、
2020年2月28日 18:49
フェリーの中。もう夜も遅い時間なのと、揺れに耐えられず、横になるしかない。 暗い海の上で、平行感覚を失った身体は、抗うことも許されずにかき混ぜられる。 目を閉じ、聞こえてくるエンジン音を頼りにするも、思念思考は、溶かされ、どろどろに無形化する。これも島々を渡るための身体儀礼で、必要な準備なのだ。と目を閉じたまぶたの暗闇で言い聞かせてみる。フェリーはトカラ列