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《冬至参拝④》

〜妙見神社と私達の大麻の話し〜


白い鳥居をくぐり 誰もいない冬至の境内に車を止め
リュックをかつぎ、いざ。

湧水が豊富な手水舎は 無人神社のため 

水落としタイミングを逃されたのか

太陽の加減で 「あふれる光りの だだ漏れ」みたいになっていた。


クリムトの描いた『ダフネ』を思い出す。

ギリシャ神話のゼウスが金貨姿を変えてて、

ダフネの寝室に入ってきたあの恍惚の絵。

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(うん…なんか“豊か”だね。。バブリー。。)




相馬妙見神社に手を合わせ 5年前に奉納した 
大麻のしめ飾りが健在なことを確認します。


あの時 この妙見神社の社に掛かっていた鍵には
英語で 「bull-Dog」と書かれていて、
その時 犬猿の中だった ブルにむかって思わず
「やはり麻開きの砦はお前だな」と言ったのが懐かしい。(笑)

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その2年後の2018年のひふみの日(12/3)
彼は大量の大麻栽培が民泊のガサ入れで見つかり 
裁判を経て 今では塀の人となった。


その時の民泊に泊まっていたのは、かの有名な中山康直さん。
あれから色々なことが激動のように起きたのを、
手を合わせながら 遠く思う。



そもそもこの金毘羅神社のあった地は、戦前十勝でも
麻栽培が主要産業だった時に 繊維工場があった土地なのです。


麻は繊維にも、油にも使え、一年で2回収穫でき、
土地を浄化するスーパー植物。
石油産業やプラスチックの代わりになる資源です。


それなのに幻覚作用のある HTC成分を根拠に
悪草のカルマを背負い
戦後GHQによって植物自体が栽培禁止にされています。

ホームセンターで売ってる鳥の餌麻の実は
放射線処理で発芽しないよう加工されてますが
種を持ってるだけでは違法にはならず、発芽した段階でお縄となる。


でも、古来より日本では、生活や神事に
大麻は切り離せないものでした。

〆縄も 麻の繊維だからこそ
神の国と 人の国の次元を橋渡しし
祈りを届ける役割があります。

日本人の脳には 潜在的に
THC成分を受容するシナプス(神経回路受容体)があるんです。

これは、長いこと、その効能を必要としていた証拠のひとつであり
節目のお祭りでは大麻を燃やし、ゆるんだシャーマニックな感覚の中で
和を調和させ、歪みを癒し
コミュニティを保ってきた伝統があるのだと思います。


5年前 私達は そんな麻本来の正しい役割と認識を復活させ
衣食住に真っ当に麻を迎えたい思いから

この幕別町札内に ベジタリアンカフェ “pachamama”
(スワヒリ語で大地の女神)をOpenさせ、
お料理にhempオイルや麻の実をつかったり
麻製品を紹介したりと 地道な活動を行っていました。

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あえていうと、麻のオイルや繊維、オガラを使ったり
実を食用として輸入することは完全に合法です。

でも、本来自生している麻を使えず、
輸入品に頼る現状を憂いていました。

でも、法を犯してまで、個人的な楽しみとしての大麻には
賛同できない複雑な思いがあるのは 否めません。

今日ではTHC含有量を測定できる機械が開発され
世界中で 炎症反応を抑える治療薬として 大麻が解禁され、
新たな資源としての可能性を模索する傾向にあるので

日本もはやくそうなって、十勝のクリーンな産業の
ひとつになればいいなという願いがあります。


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(さっちゃんの編んだ 麻の〆縄。私は不器用で、三つ編みしかできないことが判明)




その妙見神社を上に上がると 大地主六神が祀られており
そこにも 米と酒と塩をお供えしました。


そして、ここから 道なき道を上へ上へと登ります。

⑤へつづく

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(道な道。こんな感じ。クマ出ないでね。)


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