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ちょっと、シェフ呼んでくれますか?
一度は言ってみたいけど、中々言う機会がない言葉ってありますよね?
注文した料理があまりに美味しくて、
この美味しさと感動をぜひとも料理を作ってくれたシェフに伝えたい!
そうゆう気持ちがあったのですかね?
甥っ子には。
先日、私と妹、そして妹の息子である小学1年生の甥っ子との3人で、高級レストラン
ではなく
食堂にお昼を食べに行ってきました。
新鮮な野菜や肉、魚などをつかって作った料理は、とても美味しく体に良いと評判で人気の食堂です。
また、嬉しいことに、そこの食堂では、自由にご飯にかけて食べていいという自家製のゴマ塩が各テーブルに置かれています。
これが、とっても美味しくてご飯が進みます。
メニューを見て、おのおの好きな定食を注文し、その後、運ばれてきた定食を
「美味しいね」と、いいながら食べていました。
どの料理も美味しのですが、付け合わせに添えてあったポテトサラダが絶品で、妹と絶賛していました。
私「ん?待って。これポテトサラダと見せかけて、ポテトじゃなくて、おからだよ!」
妹「本当だ!おからだ!」
私「だよね?おからだよね?めっちゃ美味しいね!」
私たちが、ポテトサラダ風おからサラダを絶賛する様子を見て、甥っ子が突然
甥っ子「すみませーん!ちょっと、作った人来てもらえますか!」
と、叫んだ。
私「え?!なになに?やめてやめてー!」
妹「ちょっとー!何、勝手に店員さん呼んでるのよ!」
突然の出来事に、わけもわからず混乱する私たちでしたが、甥っ子の声が普通にデカかったため
、店員さんが普通に来ました。
店員さん「はーい!なんでしょか?」
笑顔で立っている店員さんに向かって、甥っ子は 口を開いた。
やばいやばいやばい
きっとドラマかアニメかyoutubeかなんかで見てたんだよ!
シェフ呼んで下さい!って言って、ほめるくだりを!それをやるつもりだよ!この子は。
うちらが、サラダを絶賛していたからそれを伝える気だよ!
しかもシェフじゃなくてホールの人だし。
絶対恥ずかしいやつじゃん!!!
心の中で妹と会話をした。
2人で目を合わせて、覚悟したかのようにその時を待った。
甥っ子「あの!このゴマ塩すごく美味しいです!」
え?ここにきて、まさかのゴマ塩の話?!
店員「本当ですか?ありがとうございます!嬉しいです。実はこのゴマ塩、毎日新しいものを作ってるんですよ。」
あれ?
意外にスムーズに話が進んでる!
しかも店員さん嬉しそうだし、むしろ甥っ子、普通にめっちゃいい子に思われるやん!
チラッと妹の方を見ると、妹も安心したのか安堵の表情を浮かべていた。
次の発言が出るまでは。
おそらく生まれて初めて外出先で【料理をほめて、それを喜んでくれた】という成功体験を果たしたことで、完全に、カッコいい俺!!状態になっている甥っ子は、さらにこの高揚感を高めようと、、、言った。
甥っ子「もしかして、隠し味にゴマはいってってますか?」
私と妹は、食べていたおからサラダを吹きだしそうになった。
店員さんは、トレーを落としかけた。
今日も最後まで読んでいただいてありがとうございます!