【2022.2】今月良かった曲20選レビュー
どうもです。
先月から始めた音楽記事の2月分です。今月もリリースされた楽曲(アルバム、EP、シングルetc…)を対象に、良かった楽曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に!では、どうぞー。
#1『Cardinal Red (feat. Mick Gordon)』/ Monuments
イングランドはミルトン・ケインズを拠点に活動するプログレッシヴ・メタルコアバンド。4月15日にCentury Media Recordsからリリースされる4枚目のアルバム『In Stasis』に収録予定の新曲をリリース。ゲーム音楽の作曲家でメタルシーンとの関わりも厚いMick Gordonをフューチャー。
今月は毎日これ聴いてました(ガチ)。また凄いキラーチューンが来たなと。神秘的なサウンドと、うねる様なダイナミズム、強靭なグルーヴ感あるリフは健在。特にドラム気持ち良すぎる。伸びのあるクリーンも耳に残る残る。曲展開もエグくて1:50~辺りとか堪らんのよ。アルバムかなり期待できそうで今から楽しみです。
#2『visions』/ milet
シンガーソングライターmilet(ミレイ)、先月1月19日に発売予定だった2ndアルバム『visions』を延期し、2月2日に無事リリース。1stアルバム『eyes』から約1年半ぶり。昨年末には紅白歌合戦にも出演されてました。
1stに負けず劣らずのアルバムがまた生まれて嬉しい限り。相変わらず歌声は唯一無二で圧倒されます、重厚な質感で深みがあるのが好き。15曲と大ボリュームだったんですが、よく聴いたのは新規曲「SEVENTH HEAVEN」で、サビまでの持っていき方が好きすぎる。「Outsider」や「checkmate」も結構聴いてて、こーゆーハードテイストもカッコイイなと。彼女のメタル好きな気持ちが反映されていそう。大分前にSlipknotのマーチ着てる姿をTwitterにアップしてましたし。推せる。
#3『Q』/ Mori Calliope, Gawr Gura
ホロライブEnglish(ホロライブEN)所属のMori Calliope(森カリオペ)とGawr Gura(がうる・ぐら)、そしてボカロPのDECO*27(デコ・ニーナ)によるオリジナル・ソング「Q」がデジタルリリース。
2人とも昨年音楽聴いて好きになったので、この曲もすぐにハマってしまった。お互いの持ち味がしっかり活かされていて、カリオペちゃんのカッコいい高速ラップの間に、グラちゃんの幼いアニメ声が入ってくる感じ、最高でした。サビは声出したくなるし、サウンドデザインも愉快でライブ映えしそう。ホロライブSUPER EXPOのチケットを4回とも外しコンテンツ力に怯える毎日ですが、今後とも負けずに音楽はしっかり追わせて頂きます。
#4『Zero』/ Tidebringer
カナダはアルバータを拠点に活動するメタルコア・ポストハードコアバンド。先月「Hell」に続き、新曲「Zero」をリリース。まだ始動したばかりのバンドですが、Secret & Whisper/Spiritboxの元メンバーRyan Loerkeが在籍。
ツインボーカルが気持ちいい。コレに尽きる。クリーンとスクリームが重なる処、相性バッチリで見事に決まってる。2010年代前半のメタルコアが好きな人は好きな気がします。エモさとアグレッシブさが融合された感じと云いますか。裏メロの雰囲気とか凄い好き。今後とも目が離せません。
#5『れっつ!みらくる☆はーどこあっ!』/ Laur feat.みしゃも
HARDCORE TANO*C所属のDTMコンポーザー/DJであるLaurさん。昨年は2ndフルアルバムを同時2枚リリースしてくれましたが、勢いそのままに新曲をデジタルリリース。可愛い声のボーカルはLaurさんの奥さんの、みしゃもさんが務めてて、界隈では夫婦コアって呼ばれてましたねw
面白い仕掛けが盛り沢山で、かなり忙しい曲展開ながらも軽く聴けちゃうクオリティに仕上がってLaurさん流石です。気持ちいい。最高。ハードコアテクノ(カッコイイ)も電波ソング(可愛い)も好き!って人にはブッ刺さるんじゃないかと思います。みしゃもさんのはい!はい!はい!マジで可愛いがすぎるんよ。
#6『Deadlock』/ InVisions
イギリスを拠点に活動するメタルコアバンド。3年ぶり3枚目となるアルバムをリリース。2ndがまぁまぁだったんですが、昨年から公開されてた新曲が軒並み良くって、期待値はかなり高かったです。
んで、名盤決定。余程の事が無ければ年末のベストアルバムにも入れる予定です。全体的にアグレッシブになったのと、メロディが単調じゃなくなったのが良かった。何回も聴きたくなる。メタルコアらしいヘヴィでリズミカルなリフも増え、ラストの締め方も様々なアプローチで展開されてたなと。ブレイクダウンで落とし切ったり、スクラッチ音やストリングスを絡めたり。ボーカルワークもより多彩になった。ラップ調でまくしたてる様なスクリーム、身体の内部まで響いてくるグロウル、どれも好き。「Annihilist」のシンガロングパートも激アツ。
#7『Dead Cellar』/ Colony Collapse
アメリカ合衆国デンバー出身のオルタナティブメタルコアバンド。先月紹介したIf Not For Meに続き、昨年TheoriaRecordsと契約した注目のニューカマー。12月「Empty Mirror」に続くニューシングルをリリース。
曲展開がかなり野蛮と云うか奇抜で、いきなり耳を刺す様なサウンドを差し込んでくるのが特徴的なバンドでしたが、新曲では1:14~辺りからのちょい暗めなフューチャーハウスっぽいアプローチがこれまた新鮮でした。このままエモい感じかと思ったら、落としてくるのがまたエグイ。楽曲の表情を変えてくるのが巧み。テクニカルなフレーズも聴き応えあるし、ホントお気に入りの1曲になりました。
#8『Mania』/ Ghost Complex
オーストラリアはシドニー出身のメタルコアバンド。ニューシングルをリリース。昨年リリースしたEP「Dark Matter」もかなり良かったのに、またしても良曲を打ち出してくれました。むっちゃ勢い乗ってる。
ボーカルの声質がちょっと粘着質なのが特徴的で、かつ伸びやかに歌いあげてくれるので耳に強烈に残ります。サウンドアプローチも相変わらずユニークで、今回はイントロからもわかる通り、エレクトロニック要素を盛って少し煌びやかになったなと。でもベースにあるのはやっぱりプログレッシヴ・メタルコア。しかも波打つ様なパワフルさがあって好き。ブレイクダウンとかかなり破壊力ある。既に2nd EPを作成中みたいなので、楽しみです。
#9『Tarte』/ 小倉唯
声優として活動する中、アーティストデビュー10周年を控えた小倉唯ちゃん。3年前の「白く咲く花」での作詞初経験から徐々に音楽制作に関わってきた彼女が遂にキャリア初となるセルフプロデュースアルバムをリリース。めでたい。ファンとしても嬉しい限りですわ。
そして中身ですが、ちゃんと集大成的な作品に仕上がってた。物語性のある世界観は大事にしつつ、何か一つに縛られる事なく、可愛いも、カッコいいも、エモーショナルも、本当に幅広く網羅してる。アルバム新規曲「Wish」で特に感じたんですが、歌い方も大分幅広くなった気がします。気持ちの乗った柔らかいのに力強い歌い方は彼女の武器だなと改めて。因みに「Wish」が今作で一番好きです。ピアノロック。最後に、MV可愛いすぎ(彼女が監督担当してるので、ちゃんと自分の可愛いが解ってますね)。
#10『Etarnal Lung』/ No Eye Has Seen
アメリカ合衆国コネチカット州ダニエルソン出身のプログレッシヴ・メタルコアバンド。ニューEPをリリース。先月、泣く泣く選出外にしたシングル「Constellations」も収録されていたので、今月選出しました。
上記の曲以外も良曲揃いでかなり聴き応えある一枚でした。まずボーカルが良い。クリーンとスクリームの歌い分けによるコントラストがドラマ感を演出してます。さらに、割と複雑に展開するメロディアスなプログレッシヴ・サウンドを得意としてる印象で、心地良いギターフレーズもちゃんと散りばめられているのが良いです。芸術性高め。中でも表題曲「Eternal Lung」が気に入っています。どこか儚げな雰囲気がとても好き。
#11『never stop my beat』/ Kizuna AI
VTuber界のパイオニア的存在であり、日本を代表するVTuberであり、音楽アーティストでもあるキズナアイちゃん。ナイトクラブ「ATOM TOKYO」のプロデューサー兼レジデントDJである“DJ TORA”とのニューシングルをデジタルリリース。
初っ端からアガりまくる、アップリフティングなスタイルのダンスチューン。アイちゃんの得意とする処ではあるけど、より明るく、よりシンプルに、歌詞も直球で仕上げてきてくれました。アイちゃんが活動する上でずっと大切にしてきた"繋がり"や"絆"、愛"を確かに感じられる、ラストを飾るに相応しい1曲でした。2022年2月26日のラストライブを以て遂にスリープ状態(無期限活動休止)に入ってしまった彼女、帰ってくる日までいつまでも待ちたいと思います。ラストライブ本当に最高でした。
#12『3』/ headcave
アメリカ、カルフォルニア州を拠点に活動するメタルコアバンド。タイトル通りの3枚目のEPをリリース。『1』『2』から『3』とまぁ解りやすいけど、もうちょっと工夫があっても良い様な気がするタイトルです(笑)
メタルコアを軸にした、カオティックな展開が面白いんですが、そんな展開を彩るボーカルワークが巧み。「The Cradle」ラストでグロウルまでやり出した時は笑った。聴かせるとこは聴かせて、グイグイ来るとこはグイグイ来る。何曲かニューメタルコア的アプローチも目立っていて良かったですね、結構幅広いリスナーにウケるポテンシャルがあるバンドだと思う。
#13『Haunting』/ Voidemolition
ドイツ出身のメタルコアバンド。ニューシングルをリリース。昨年アルバムをリリースしたばかりなのに、もう新曲かと。しかもアルバム楽曲より良かったです(笑)
正確にはアルバムよりまた大分曲調を変えてきた印象で、よりプログレッシヴ・サウンドになって好みな感じに。クリーンパートもかなりキャッチーで聴きやすくなった。相変わらずフレーズはメロディアスで厚みがあって好き。グルーヴ感重視で目まぐるしい過ぎないのが良いですね。今後ともギターフレーズでプログレッシヴなアイデアを詰めてくれたら嬉しいです。
#14『Revelations』/ Without Me
ロシアはモスクワ出身のメタルコア・ポストハードコアバンド。バンド初となるEPをリリース。今月一番の収穫。一枚としても完成度高くて、かなりリピートしてました。あとジャケ写も好き。
王道、正統派、そんな言葉が似合うポストハードコアバンドを2022年になっても出逢えた事がまず嬉しい。このバンドBlessthefallの「Hollow Bodies」もカバーしてるので、やっぱりその辺りの影響を色濃く受けていそうです。ツインボーカル体制なんですが、スクリーム担当はデスコアっぽい高域のスクリームも多用してるのが良いアクセントになってます。曲展開も独特の捻りがあって良いですね。4曲目「The Cycle」が顕著かなと。終わると見せかけて…まだ終わらないんかい!ってなる(笑) 今後も要注目です。
#15『わたしの線香』/ 花譜×羽生まゐご
若き異能たちが集結したYouTube発のクリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」所属のバーチャルシンガー花譜。リアルアーティストとコラボレーションする企画「組曲」の第5弾となる楽曲をデジタルリリース。今回は民族楽器を使った作曲を得意とするボカロPの羽生まゐごさんとのコラボで、昨年12月に羽生さんがリリースした楽曲「抜刀 feat. 花譜」に続き、再コラボが実現しました。
かなり良いペースでリリースされてる「組曲」、これが一番衝撃的でした。和楽器サウンドもだけど、ここまでシンプルに儚い美しさを表現できるものかと。気持ちいいまである。テーマ性が色濃く出てて、特に相反する感情を見事に歌いあげてくれたなと思います。花譜ちゃん独特の感情の乗った歌声や吐息が成せる技ですね。あと、思わずリピートしたくなる中毒性があって好き。
#16『Nemesis Game』/ Future Ghost
アメリカ合衆国テキサス州オースティン出身のメタルコアバンド。デビューシングル?です(Spotifyにこの曲しかない)。
これまた凄いバンドに出逢ってしまったなと。開始数秒で心奪われた。MVよく見たらギター3人?!?!ってなったし。叙情的な厚みのあるサウンド、テクニカルなフレーズ盛り沢山で彩られる壮大な雰囲気が素晴らしい。ギターソロもエモすぎますね。そしてゴリゴリのプログレッシヴ・サウンドとは対照的に、声を振り絞る様に歌い上げるボーカルが本当に素敵。今後の活躍が楽しみすぎます。要注目。
#17『Yours』/ Earthists.
東京を中心に活動するDjent・プログレッシヴメタルコアバンド。ジャズや POPSの要素も加えるなど幅広い楽曲アプローチが特徴的。ニューシングルをデジタルリリース。シングル大分揃ってきたので、アルバムも今年中に出たら嬉しいなと思ったり…。
これまたスルメ曲でした。聴けば聴くほどハマってくる。シンセの装飾もやっぱ独特で、ここまでキャッチーでヘヴィなメロディ滅多にお目にかかれないなと。着実にEarthists.と云うジャンルの確立を進めてる。4人の存在感がそれぞれ感じられて、ライブで披露してる光景が目に浮かぶスケール感があるのも流石です。早くライブで拳上げたい、クラップしたい。
#18『My Way Back Home』/ Descape
カナダはケベック出身のポストハードコアバンド。ニューシングルをリリース。昨年リリースされたシングル達に並ぶ、良曲でした。そろそろアルバムも出るかな。
相変わらずロマンティックな世界観で、美メロを作るのが巧み。惚れ惚れする。メリハリがあって終盤にかけて畳み掛けてくる感じも好みです。引き締まったプログレッシヴ・サウンドによる刻みも印象的でした。感情がしっかり乗った、エネルギッシュなボーカルも良いですね。MVも動きある。
#19『Where Did We Go Wrong』/ Whether, I
2013年にアメリカテキサスはヒューストンにて結成されたスクリーモ・メタルコアバンド。長らく活動休止?していましたが、昨年復活してシングルをリリースしており、今年もニューシングルをデジタルリリース。
フルアルバム『Catlyst』が名盤すぎなんですが、あの頃にかなり近いリバイバルソングを出してくれたなと。マジで最高でした。ガチガチのメタルコアと切ない美メロ、全てが気持ちいい。ラスサビに向けての盛り上がりが特に好きですね。徐々にスケールを拡大していくサウンド、咆哮の様なスクリーム、エモエモクリーン、最後は交錯してフィニッシュ!ツインボーカルの魅力が詰まってると思います。早くアルバム出ないかな…。
#20『At Coast's End』/ SHORES UK
イギリスを拠点に活動するメタルコアバンド。これまでリリースしたシングル2曲を含んだ、バンド初となるニューEPをリリース。活動は2020年からっぽく、自分は今月出逢う事ができました。
6曲全て満点です。EPとして繋ぎやまとまりも良かった(4⇒5曲目が特に好き)。雰囲気重視な楽曲揃いで美意識が高い気がします。オールドスクールなメタルコアサウンドと、激しくも美しいリフを組み合わせた哀愁漂うサウンドが印象的。ブレイクダウンは破壊力抜群ですね。6曲目「Wreckage」のシンセの使い方も意外だったけど、綺麗で心地良かった。
ーーー以上、2月の良かった曲20選でした。
今月はアルバム3枚、EP4枚、シングル13枚を紹介。先月に増して新作ラッシュだった気がします。特に海外バンドの新譜がエグイ。アルバムとしてはイマイチで紹介から外したのもいくつかあります。無いと思うけど、20選出せなかった月に蔵出しと云う形で紹介するかもしれません。それか半年経ったくらいかな。
1月の記事は有り難い事にそこそこ数字が取れたので、この調子で続けていこうと思います。ジャンルも界隈も雑多なんですが、それも売りの一つとして続けていきます。また、何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。
とゆーことで、ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
ではまた!
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