【2022.1】今月良かった曲20選レビュー
どうもです。
いきなりなんですが、今年から月イチで音楽記事書いていきます。内容としては、その月に正式にリリースされた楽曲であれば何でも(アルバム、EP、シングルetc…)対象で、良かった楽曲を紹介する事にしました。
理由は純粋に記録として残しておきたかったのと、年末のベストアルバム記事を書く際にも、これで少し楽になるはずと踏んでるからです(笑) 選出するのは勿論、今年リリースだっけ?何枚目のアルバムだっけ?どこ出身だっけ?とか色々情報を調べ直す手間が省けるんで。
あと、この月イチ記事は年末記事ほど感想は書かないで、軽くあっさりとコメントする感じにします。質より量で(笑) ジャンルはメタルコアに偏りますが、特に縛ってはいないので、気楽に見て頂ければ幸いです。
#1『ARTIFICIAL SUICIDE』/ Bad Omens
アメリカ合衆国バージニア州リッチモンド出身のニューコア/メタルコアバンド。2月25日に3枚目のアルバム『THE DEATH OF PEACE OF MIND』のリリースを控えており、その中から公開された1曲。
攻撃的なサウンドとスクリームが印象的で見事に心掴まれました。グルーヴィーなリズム隊も良き。静と動の切り替えしは魅惑的で、フックが強い中毒性もある楽曲だなと。しかし、直訳すると人工自殺って凄いセンスよな(笑) アルバム収録曲まだまだあるんでリリースが楽しみです。
#2『ABANDONSYSTEM__』/ a crowd of rebellion
新潟県出身のメタルコア/スクリーモバンド。結成15周年記念としてリミテッド・ミニアルバム『ABANDONSYSTEM__』をリリース。
数年前にボーカル2人の手術や、昨年は2月にベース高井の脱退など色々ありましたが、ペース落す事なくリベリオンらしい楽曲をリリースしてくれて本当に嬉しい限り。4曲どれも良かったですが、「TATSUMAKI」が一番好き。これはリベリオンだわ。っていうカオスさがあるので(伝われ)。3月に行われるEarthists.との対バンライブで久々に見れるの楽しみです。
#3『Plenty』/ Northlane
オーストラリアを拠点に活動するプログレッシヴ・メタルコアバンド。今年4月にリリースされる通算6枚目のスタジオ・アルバム『Obsidian』に収録予定の1曲。
これがむっっっちゃ良かった。どちらかというと横ノリなダンサブルなリフグルーヴは前作『Alien』寄りではあるけど、『Node』の楽曲にあったメタルコアのパワフルさもかなり感じた。イイトコ取りって感じですね。まじでアルバム楽しみです。なお、彼らは昨年10月に所属レーベルUNFDを離脱して「Northlane Worldeaters」を立ち上げ独立しました。その辺りの心境も楽曲を通して表現してくれそうです。
#4『Nigh To Silence』/ ERRA
アメリカ合衆国アラバマ州バーミンガム出身のプログレッシヴ・メタルコアバンド。3月18日にリリースされる最新アルバムのデラックス・エディション『Self-Titled Deluxe』に収録される予定の1曲。
昨年末の記事でも彼らのセルフタイトルアルバムは選出しましたが、引き続きこの新曲も良かったです。大分Djentyで好み。ただよ、外タレによくあるデラックス版のリリース正直やめて欲しい…。フィジカル買う身としては2度手間になるので。新曲だけ配信で我慢するパターンが多いんだけど、そうすると結局あんまし聴かなくなるんよね(笑)
#5『Step Up』/ Eternal Frequency
アメリカ合衆国ペンシルベニア州ランカスター出身のポストハードコアバンド。今年初リリースのシングル曲。活動は2018年からっぽいですが、この楽曲で知りました。
紅一点女性ボーカルバンドで好きになったのはかなり久々かもしれん。女性らしい流麗な歌声且つ力強いのが素敵です。サウンドもギターに寄り添った電子音の使い方とかが好き。2020年からシングル4曲程出てるので、アルバムのリリースも近いかも。
#6『Euphoria』/ ENOX
アメリカ合衆国ニュージャージー州ジャージーシティを拠点に活動するプログレッシヴ・メタルコアバンド。待望のデビューアルバムです。
2018年のシングル「Convulsions」でデビューした時から注目しておりました。この曲も収録されたんですが、やっぱこれが一番好きだなと再認識。勿論この曲以外も全部良くて、今月はこのアルバムばっか聴いてた。その位には好き。器用と云うか、バリエーション豊富なのが凄い良いですね。貪欲に色々取り込んで、ただ雑多にならない様に音色一つ一つ、歌い方一つ一つにこだわっている印象を受けます。耳に残るパートを作るのも上手だなと。ライブもいつか見てみたいです。
#7『Salvation』/ As Within, So Without
アメリカ合衆国ニューヨークを拠点に活動するプログレッシヴ・メタルコアバンド。2年ぶりとなるセカンドアルバムをリリース。
このアルバムを機に知ったんですけど、聴きやすくて良かったです。かと云ってありきたりな印象はそこまで受けず、曲展開の幅が広いのが印象的なバンドかなと。クリーンとシャウトのコントラストは勿論、スピード感やメロディもかなりギャップが目立つ。それでも違和感なく1曲に落とし込めるセンスが良いなと。「Salvation」「My Revelation」が特に好きです。
#8『Jera』/ Jera
イタリアを拠点に活動するプログレッシヴ・メタルコアバンド。バンド初となるEP『Jera』をリリース。今月イチバンの収穫。ありがとうSpotify。
きめ細やかな神秘的なサウンドがかなり好みでした。正統派なプログレメタルコアらしい刻みが心地良く、そこにエレガントなオーケストレーションが乗ってくる感じ。地に足のついたグルーヴ感もこの時点であるのが凄い。クリーンもサウンドに非常にマッチした輝かしい歌声が素敵。引き続き注目しておこうと思います。
#9『Traitor』/ Pale Sky
カナダはブリティッシュコロンビア州バンクーバー出身のプログレッシヴ・メタルコア・デュオ。活動は昨年からで4枚目のシングル曲。
この楽曲で知りましたが、この曲が一番良かった。かなりヘヴィでダークで、太いローの効いたボーカルワークも強烈。シンプルだからこその強さが出てる気がします。プロフィールによると、文明が崩壊していく様を反映しているらしいけど、確かにそれが良く出てるなと。サイレンみたいな電子音と共に落とし切ってくるラストのブレイクダウンも崩壊感強い。
#10『Bullets In My Teeth』/ Drag Me Out
アメリカはヨーロッパ州出身、元々Make Me FamousやDown & Dirty, ASKING ALEXANDRIAのボーカルを務めたDenis Stoffによるニューコアバンド。今年5月に自身のレーベル Lödereih Musicよりリリースを控えた2枚目のアルバム『Demons Away』からの1曲。
2019年リリースされた1stアルバム『Pressure』は全体としては正直イマイチでしたが、この曲はかなり良かったので期待しています。スクリームとクリーンの使い分け、どこか切ないメロディがむっちゃ刺さった。ボーカルDenisが問題児らしいとかは置いといて、彼の歌声がマジで世界ベスト5に入る位には好きなので、是非引き続きバンド活動頑張って欲しいです。
#11『Acid Inject』/ Darko US
元Lorna Shore/現Chelsea GrinのボーカリストTom Barberと元Glass Cloud/現EmmureのドラマーJosh 'Baby J' Millerからなるニューメタルコア/デスコアデュオ。デジタルシングル「Acid Inject」をリリース。Darko USは昨年末のベストアルバム15選でも『Darko』を選出しました。
アルバムに収録された楽曲より更に、情報量が増したなと。と云うか約2分半の収まってないんよ(褒めてる)。相変わらずの不協和音とシンセ、スクリームは極悪サイケデリックなのに、所々軽快になるの何なん(笑) この破壊的かつ前衛的なアプローチこそが彼らの魅力だなと再認識させられます。MVも狂気性溢れまくってるので、視聴は自己責任で。
#12『Underneath』/ Ghostlife
アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身のメタルコア/ニューコアバンド。アー写やMV見る限りは3人組。また、YouTubeチャンネル見る限りは、InGhostsというバンドが前身っぽいです。
率直な感想として勢いとボリュームが最高だなと。クリーンとスクリームが交錯するパートはオルタナメタルっぽさが強く、イントロ以外は主張しすぎてない電子音の使い方もここ数年のニューコアっぽいです。なのに、それ以外はハードコア/メタルコア由来の力強さもあれば、聴きごたえあるDjentリフもある。今後も大注目です。
#13『言霊』/ V.W.P
クリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」所属のバーチャルシンガーである花譜、理芽、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜の少女達が集結したバーチャルアーティストグループ。因みにV.W.PはVirtual Witch Phenomenon の略。昨年から本格的に活動スタートし、今楽曲は4枚目のシングル。
2020年10月に行われた花譜の2ndワンマンライブ「不可解弐Q1」で初披露されてから遂に音源化。あの時は4人でしたが、幸祜の加入によって真に完成したなと。昨年リリースの3枚に比べると、これが一番衝撃的だったと云うか、震えた。1人1人の個性も強く出てる上に、デュエットパートでの相乗効果もあり、5人のハーモニーも美しい。完成度の高い1曲だと思います。偽物や虚構概念の中にも""ある""と云う実在性を願うメッセージは、現実へ贈る彼女達の存在証明そのものであると同時に、彼女達と私達とを繋ぎ止めてくれているなと。1st アルバム『運命』は現在制作中であり、今年4月には初ワンマンライブも決定していますので是非。チケット当たってくれ…。
#14『Useless』/ Optimist
仙台を拠点に活動するプログレッシヴ・メタルコアバンド。昨年活動スタートで記念すべき1stシングルがリリース。
ドラマティックなミドルテンポのプログレッシヴ・メタルコアをベースとして、ニューメタルの鬱屈感、Djentの心地よさも兼ね備えてるなと。アトモスフェリックなサウンドデザインも特徴的。ヘヴィかつ繊細なリフが織り成すグルーヴも雰囲気とは裏腹に清々しく突き抜けてくれます。B面「Juavo」は殺傷能力高めのボーカルワークがより際立ってて良かったです。
#15『MIRROR』/ SCANDAL
大阪で結成され、今や日本を代表するガールズロックバンド。昨年8月には大阪城ホールにて結成15周年を迎えました。遠征して現地参加したんですがむっちゃ良かったです…。そして、16年目に突入した処で、通算10枚目となるニューアルバムをリリース。
新しいアルバムがリリースされる度に驚かされるんですが、今作も変化球っぽいのに凄いシンプルな謎の新しい魅力が詰まってて良かったです。それでいてSCANDALらしさは間違いなくあるんよ。各メンバーが作詞作曲を手がけたナンバーが収録されてる幅広さだったり、全員30代に乗った事による落ち着きと云うか価値観みたいなモノが反映されていたり。今のパーソナルな部分が反映されていながらも、4人である事の安心感、何なら無敵感を感じるのが凄いSCANDALらしいなと思います。表題曲「MIRROR」と、「アイボリー」「蒼の鳴る夜の隙間で」が特に好きです。
#16『Papersky』/ Survive Said The Prophet
昨年で結成10周年となった、東京を拠点に活動するオルタナティブ・ロックバンド。通称サバプロ。昨年ベースYudaiが脱退し、新体制となって初のシングル曲。フィジカルは2月発売。
昔からのファンとしては新体制ほんの少しだけ不安もあったけど、それを吹き飛ばしてくれる位に良かったです。昨年リリースされた「Win / Lose」に引き続き、イージーコア的なアプローチがかなり強くなってきたなと(1:30~)。でも活動初期から幅広いジャンルを網羅したサウンドを得意としてきたからこそできる事だよなとも。それでいて、スタイリッシュなエモさが印象としては前面に出るのがサバプロらしいです。人気も大分出てきたし、そろそろ武道館くらいの規模でライブ見たいですわね。
#17『Breaking Down』/ ENMY
アメリカ合衆国オハイオ州シンシナティ出身のメタルコア/ポストハードコアバンド。記念すべき1stアルバム(もしかしたらEP)をリリース。2019年から活動開始、音源は2020年からボチボチ出てたので、待望でした。
ボーカルがむっちゃ良い声なのよ、このバンド。Memphis May FireのMatty Mullinsに近い気がします。オシャレな?ダンディな声と云いますか、凄い好き。メタルコアをベースとしながら、盛り上がりに合わせてダイナミックにスケールを拡大していくサウンドが印象的。パワフルなブレイクダウンも決める時は決めるって感じにグッとくる。
#18『Bury Me』/ If Not For Me
アメリカ合衆国ペンシルバニア州ハリスバーグを拠点に活動するポストハードコア/メタルコアバンド。今月は2年ぶりのEPリリースですが、来月25日にTheoria Recordsからニューアルバム『Eulogy』もリリース予定だそう。
何と言ってもクリーンボーカルの存在感が武器かなと。それを活かす様に良く作り込まれたメロディと、ドラマ性もある展開美も素晴らしい。4曲バリエーションに富んでるのも良かったです。「Dearly Deceased」のゴリゴリ感強めのメタルコアサウンドもかなり好き。
#19『All Mighty Men』/ The Dali Thundering Concept
フランスはパリを拠点に活動するプログレッシヴ・メタルコアバンド。4年ぶり、リマスターも含めると4枚目になるアルバムをリリース。昨年からシングルをちょこちょこ出しており、それらも勿論収録されてます。
彼らの作品は前作『Savages』が名盤すぎて大好きだったんですが、今作も中々良かったです。あと改めてこのバンドはアルバム1曲目で独創的な世界観に引き込むセンスが卓越してるなと。ザクザク刻みまくるリフや、タイトなドラミングも健在で、スタイリッシュなダイナミズムを大いに感じさせてくれます。多くのフィーチャリング・ゲストを招いてるのも魅力的な1枚でした。我らがCrystal LakeのRyo Kinoshitaも5曲目「The Sea Stars Here」で参加。むっちゃヘヴィで最高です。
#20『Illuminator』/ Sailing Before The Wind
昨年、結成10周年を迎えた、東京を拠点に活動するDjent/メロディアスメタルコアバンド。この新曲リリースと同時に、アメリカのNoise Gate PRと契約を果たした事もお報せがありました。めでたい。
また、So It BeginsのClayton Kingがフィーチャリング・ゲストとして参加しています。昨年リリースしたEPに引き続き、とてつもなく良かったです。もう開幕から最高なんよ。ドラマチックな展開は流石Sailingと云った感じで、歌詞に伴った優しいクリーンパートも好き。ベーシストBitoku先生からのメッセージも貼っておくので、是非。
ーーー以上、1月の良かった曲20選でした。
今月はアルバム6枚、EP2枚、シングル12枚を紹介。新年早々、良い楽曲が多かったのもあってすんなり書き上げられました。国内もそこそこ紹介できて良かったわ。
とりま1年続けていきますが、やっぱし反響が大きいほどモチベーション湧くので、もしよければ来月からも覗きにきてくれると幸いです。また、何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。
とゆーことで、ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
ではまた!