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HEAVEN BURNS RED LIVE 2025 ライブレポ

 2月12日(水)神奈川県民ホール大ホール.
 WFS×Keyが贈るRPGスマートフォンゲーム『ヘブンバーンズレッド』の劇中バンドShe is Legendと、主題歌や劇中歌を務めるシンガーソングライターやなぎなぎが出演するライブに行ってきました。昨年も参加した「HEAVEN BURNS RED LIVE 2024」から丁度1年ぶりですね。今回の会場は、ゲームの主人公である茅森月歌の出身地である神奈川県となりました。この1年で描かれたメインストーリー5章前編にフォーカスしたからでしょう。


1.物語を鮮やかに呼び覚ますセトリ

 なぎさんもシーレジェも、この1年で描かれた五章前編の新曲を中心に構成されていました。ストーリーをプレイした人なら誰もが、それぞれの想い出が蘇る体験ができる、没入感あるライブだったと思います。それだけでなく、定番となりつつあるライブアンセムの数々も惜しみなく披露され、解ってるな~と非の打ち所がないセトリでした(詳細は記事末尾に記載)。

 なぎさんは、序盤からライブ映え必至の「ワルキューレの叙情詩」まで持ってきて、会場の空気を一気に支配する程に凄かったですね。昨年サプライズ披露された「Bougainvillia」はその名曲ぶりを改めて実感しましたし、最新曲「Welcome to the Front Line!」も壮大なスケール感がライブにピッタリで、胸が熱くなりました。終盤「きみの横顔」「死にゆく季節のきみへ」と云った泣きを誘う楽曲を並べ、麻枝さんのイチオシだと紹介してくれた「オールトの雲」も初披露されました。ノスタルジックで幻想的な1曲に仕上がっており、期待が膨らむ余韻で包み込んでくれました。なぎさんの歌唱はどの楽曲でも、その世界観に深く入り込み、モードに入る様な"生きた"表現が相変わらずプロすぎて圧巻でした。
 一方、シーレジェのステージも最高。「今年はマントじゃないか?」と云う麻枝さんの提案により、「闇夜のKomachi Vampire」で幕を開け、Djentyなメタルコアリフ搭載の「Come on baby!」も最強すぎて思わずメロイックサイン掲げつつ熱唱する完璧なスタートダッシュでした。更にABコラボ楽曲「Kone Kone Day By Day」まで聴けて嬉しかったですね。イベントシナリオの記憶も新しく、早くも泣きポイントでした。そして、昨年のツアーでも欠かせなかった、ずっと共にあった曲だと語っていた「春眠旅団」も披露。歌詞をいつも以上に嚙み締めながら聴き入ってましたね。ライブを重ねて成長が止まらないシーレジェ、その勢いを感じる自信に満ち溢れたパフォーマンスが印象的でした。

 昨年に引き続き、バンド演奏力も最後まで素晴らしく、思わず痺れるパフォーマンスに拍手を贈りたいです。複雑な楽曲がある中、曲数も多いのに、ホントに頼もしい限り。ステキな演奏をありがとうございました!

Ba. okamu.、Dr. 田辺貴広、Gt. yas nakajima、Gt. 松本コーキ、Key. 桑原康輔


2.ヘブバンだからこそ生み出せる感動

 今回のステージセットは、セラフ部隊宿舎の屋上。月歌とめぐみんが毎晩やり取りしていた場所ですね。幕間映像のドラマパートもこの場所で、めぐみんが月歌に強さの秘訣を教えて欲しいと尋ねる処からスタート。月歌は母と過ごした日々があったから、母から教えて貰ったと語り、幼少期の回想が描かれていきました。ねずっちと名付けられたハムスターを飼う事になり、お得意のギャグを連発しつつ、色々とありつつも、ラストはしっかり泣きに着地。母からのメッセージを受け、「陽のさす向こうへ」を披露する流れも完璧でした。映像付きの演出に加え、この日限りの想いを乗せるXAIさんの茅森月歌を憑依させた様な歌声も最高で、堪える暇もなく静かに涙が零れました。麻枝さんの名曲は山ほどありますが、今は三本指に入るくらいこの楽曲が大好きです、一生名曲。

 アンコールも激アツでしたね。まさかの「White Spell」⇒「白の呪文」メドレーとなり、なぎさんとシーレジェの共演。最後の最後には「World We Changed」でも再び共演。しかも、バックスクリーンにキャラクターの戦闘シーン等が終始大きく映し出され、まさに物語のクライマックスそのもの。全てを出し切る3人のパフォーマンスに胸が熱くなる感動を覚えました。

 また、昨年も同様の事を思いましたが、麻枝さんの楽曲をこんな大勢の人が歌っているシンガロングの光景に、どうしても泣けてしまうんですよね。今年はシンガロング楽曲も増えたし。ゲームのリアルイベントとかもそうですが、こんなにファンがいるんだ!って肌で実感できる。麻枝さんの作品がこんなに愛されている事実が、自分の事の様に嬉しくて泣けてくる。個人的には、これだけでも現地に来る価値があるのです。本当に良かった…。


3.明るい未来を想起させる姿と光景

 今回は昨年よりもテンポ良く進行し、MCの時間は少なめでしたが、最後には少し時間を取ってコメントをくださいました。
 このみさんからは、「シーレジェはヘブバンの切り込み隊長と言われているので、これからもヘブバンの良さを広めていきたい」と力強い言葉を。
 XAIさんからは、この日のライブが奇跡的であることを語りつつ、「私にとってヘブバンってとても大切で、幸せな時間なんだなと改めて実感した」と、胸が熱くなるような想いを。
 なぎさんからは、「いろんな楽曲を歌わせて頂いていますが、こんなに曲の雰囲気が変わっていくコンテンツは中々ないので、この先も楽しみです」と、前向きなメッセージを届けてくれました。

 ヘブバンは2月10日で3周年を迎え、ゲームのみならず、色々とコンテンツを展開してくださっていて、どれも本当に順風満帆と云うか。その中で、最も重要と言っても過言ではない音楽面を、この御三方が届けてくださる事に、改めて感謝しかありませんし、これからも安心していられるなと。MCのお言葉や、この日のライブの光景を観て、終演後には、そんな想いを抱いていました。今後さらに大きなステージで、より多くのファンにこの感動を届けて欲しいと、心から願っております。

 改めて、素晴らしいライブをありがとうございました!また来年も開催されるのであれば、必ず行きます。

【セットリスト】
1.くそ暑い日の誓い / やなぎなぎ
2.ディベートソルジャー / やなぎなぎ
3.ワルキューレの叙事詩 / やなぎなぎ
4.Bougainvillea / やなぎなぎ
5.闇夜のKomachi Vampire / She is Legend
6.Thank you for Playing ~あなたに出会えてよかった~ / She is Legend
7.Come on baby! / She is Legend
8.Kone Kone Day By Day / She is Legend
9.Goodbye Innocence / She is Legend
10.インドラ / やなぎなぎ
11.Particle Effect / やなぎなぎ
12.Welcome to the Front Line! / やなぎなぎ
13.夏気球 / やなぎなぎ
14.放課後のメロディ / She is Legend
15.Long Long Spell / She is Legend
16.春眠旅団 / She is Legend
17.Dear R. Heinlein / She is Legend
18.陽のさす向こうへ / She is Legend
19.きみの横顔 / やなぎなぎ
20.死にゆく季節のきみへ / やなぎなぎ
21.オールトの雲(5章中編の新曲) / やなぎなぎ
(encore)
22.White Spell ~ 白の呪文メドレー / やなぎなぎ、She is Legend
23.Moon Day Real Escape / She is Legend
24.World We Changed / She is Legend feat. やなぎなぎ


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