*Luna’s One-Man Live「夏のプラネタリウム」ライブレポ
1月11日(土)SUPERNOVA KAWASAKI.
デビュー12年目の音楽プロデューサー*Lunaによる、初のワンマンライブに行ってきました。アルバム『君だけがいない夏』をメインにしたコンセプトライブは昨年9月にあったんですが(当時のライブレポはこちら)、今回は完全自由で何が来るか分からないワンマンで非常に楽しみだったし、その期待を優に超えてくる素晴らしいライブでした。
1.全26曲、圧巻の構成力
内容盛り沢山で非常にボリューミーなライブでした。活動初期の楽曲から最新楽曲までを見事な構成に組み込み、多くのファンを魅了し続けた時間だったと思います(セットリストは記事末尾に記載)。
熱いロックナンバーで幕を開け、得意のEDM×ロックも畳み掛け、*Luna本人によるクラブと化したDJパートで大いに盛り上がり、ライブ折り返し地点では休憩も兼ねて胸に迫るアコースティックアレンジや季節楽曲シリーズを展開。まるで章立てされた物語の様にライブが進行していったなと。
会場の大型LEDを駆使した映像演出や、照明、ミラーボール、ファンのペンライトも会場を彩り、楽曲のイントロが流れる度に歓声が沸き起こるフロアの様子もとても印象的でした。これだけ多くの楽曲を持つ*Lunaさんだからこそ、聴きたい曲が流れた瞬間の喜びは、その人だけの経験に基づく尊い感情だし、筆舌に尽くし難いよなと思います。私も「冒険の書」と「春の魔法」が聴けてガチで嬉しかったです。
終盤では、エモーショナルな楽曲を重ねに重ね、胸を焦がされる時間が続きました。特に、ライブ冒頭でプラネタリウムの様な朗読があり「一等星は21個ある」と云う説明があったと思うんですが、そこから「自分だけの22個目の一等星を探しにいく」という物語の着地点として、新曲「アステラリウム」で本編を締め括った流れはとても美しかったですね。
アンコールについては最後のトピックで後述するとして、アンコール前には前回に引き続きクイズコーナーがあったり、エンドロール後には舞台裏を収めた映像やメンバーたちからのメッセージが流れたり、最後までファンを楽しませてくれました。ライブ途中に「どのパートが良かったか」を問うアンケートコーナーもありましたが、本当に選べるはずがない。それくらい、*Lunaの幅広い楽曲性とそれを内包する美しい世界観を堪能できる、素晴らしいライブ構成でした。
2.エモーショナルを加速させる生バンドとボーカリスト
前回よりも更にパワーアップした生バンド演奏、本当に素晴らしかったです。前回と同じメンバーも引き続き参加しつつ、新たにベースやドラムのリズム隊が加わった事で、音の厚み・迫力が格段に増していましたね。オリジナルとは異なるバンドアレンジも次々と披露される中、アコースティックバージョンもこの日ならではのエモーショナルな魅力を放っていたなと。
そして何より今回の会場はステージも高かったので、しっかり一人一人のパフォーマンスを目に焼き付ける事ができたのが本当に嬉しかったです。笑顔でフロアを見渡したり、メンバー同士がアイコンタクトを取り合う姿は、見ているだけで心が温まりました。
ボーカル陣も豪華で、前回から引き続き参加したわかばやしさんに加え、今回はしほさんも登場。しほさんはYouTubeでカバー曲をよく聴いていたので生歌聴けて嬉しかったですね。わかばやしさんの力強く伸びていく歌声、しほさんの繊細で透明感のある歌声、どちらもそれぞれの魅力を最大限に発揮していて。ソロでの歌唱にも、2人で響かせるハーモニーにも、惹き込まれるばかりでした。
特に印象に残っているのは、先述した「冒険の書」で、MVをバックにサビで向かい合って歌っている姿。ストーリー性豊かな歌詞が更に際立っていて、涙が止まらんかったです。元々大好きだった曲が一生の想い出と共に更に特別な好きになりました。改めて、子供から大人になって新たな挑戦をする全ての人に贈る最高のエールソング。神曲とさせてください。
3.感涙の夏すぎるアンコール
まさかのまさかでした。「エフェメラ」⇒「Rise Up」で、まだまだいける!パートも凄かったし、ラストは「夏僕」か「あの夏」のどちらかだけだろうなと思ってたんですよ…。そしたら繋げてきた?!もうドカ沸き!完全に会場は夏!ガチでエモーショナル大賞2025受賞です。
ここは多くを語らずとも、この2曲を知っている人からは解って貰えるはずと云うか。あの場にいた人なら余計に。涙を流す人もいれば、笑顔の人もいて、更にはその両方を抱えた人もいたでしょう。ありったけの*Luna成分を浴びて、大型LEDでエモMVも加わって、皆んなでシンガロングできた最高の空間と時間でした。まさに「何時思い出す?今日のことを」…。
改めて、掲げられていたテーマ通り、「真冬の1日に彩り豊かな夏のプラネタリウム」を体験し、忘れられない想い出になりました。ライブを通じて、新たな景色が鮮明に刻まれていくと同時に、楽曲に付随する感情や過去の想い出が蘇り、胸がいっぱいです。*Lunaさんの楽曲から受け取るパワーや湧き上がるエネルギーの凄さも改めて実感しましたね。前回からここまでパワーアップしたのも圧巻で、それでも今回のキャパでソールドアウトだった事を思うと、まだまだデカい会場で出来そう…。それに披露されていない楽曲も沢山ありますし。そんな感じで、次回開催も楽しみにしてます!本当に素晴らしいライブをありがとうございました!