tayori 1st Live "春を待つ" 追加公演.ライブレポ
8月17日(土)飛行船シアター。
2人組ユニット"Islet"で作曲活動を行っていたraku(Gt)・tazuneru(Ba)と、ボーカルisui(倚水)のコラボレーションをきっかけに誕生した3人組ユニットtayoriのライブに行ってきました。初の単独ライブを行ったのが今年3月で、その追加公演ですね。前回より会場も大きくなり、もっと聴きたい気持ちがあったので参加を決めました。今回もメンバー3人に加えて、サポートドラムで志雄 (Rides In ReVellion)が参加してくださいました。
※前回のライブレポはこちらから。
今回も素晴らしいライブで、最高にエモーショナルな時間を過ごす事ができました。折角なので前回のライブと比較もしつつ、振り返っていけたらなと思います。
大きく変わったのはやはり演出面ですね。飛行船シアター大正解すぎる。個人的にも好きな会場だったし、大迫力のプロジェクションマッピングによる演出のお蔭で、tayori の世界観により入り込めました。ステージ上部までほぼ会場一面に映像が広がっていて。星空や青空、花火…etc。目の前の景色が色鮮やかに移り行く様子は筆舌に尽くし難い美しさがあったなと。メンバーの姿やtayoriの音楽が景色と溶け合い、拡がっていく感覚を今回は割と落ち着いて味わう事できて良かったです。前回は初めましてだった事もあり、感動の余り圧倒された面が大きかったので(それはそれで良き想い出)。
倚水さんがスタンドマイクではなく、初めからハンドマイクで歌っていたのも新鮮でした。マイクを握っていない方の手も自然と感情を乗せようとしている感じが出ていて、一挙手一投足に注目してしまう位。「鯨の背中」など、椅子に腰掛けながら歌われていたパートは今回もあって嬉しかったですね。表情が直接見えずとも、歌声や仕草から十分に汲み取れますし、大きな会場でも優しく美しく響き渡る、本当に素晴らしい歌唱でした。
楽器隊の3人は、それぞれ個性あるパフォーマンスで、こちらも前回より落ち着いて見る事ができたなと。ステージが広くなった事もあり、rakuさんは結構身体も動かしてギターソロとかは気持ち良さそうに弾いてる姿に見ている側も気持ち良くなりました。tazuneruさんは職人さんみたいな落ち着いた佇まいで弾いてるのがカッコイイです。志雄さんは、スティック回しとか目を惹くパフォーマンスを沢山してくれるので本当に見てて楽しい。音の粒立ちが良いですし。rakuさんと志雄さんがアイコンタクト取ってるシーンも記憶に残っています。
セトリや構成は大きく変わらず。でも、前回初披露した「可惜夜」が早めの3曲目に来たり、今回も初披露となる新曲「ワンダー」を持ってきてくださったりしたので、驚きはありました。新曲とても良かったので、音源リリースが楽しみです。3曲区切りで差し込まれる、曲振りの朗読パートは、やっぱり「春を待つ」前の語りが好きだなぁと…。感動が好きが増幅する。
本編は今回も一切MC無しで、メンバーの休憩も「Evanesce」前のみ。本編ぶっと通しでやり切れるの改めて凄いなと思いますし、そのお陰で没入感は今回もひとしおでした。緊張の糸が途切れそうで途切れない、心地好い感覚もずっと続いていられるので。今後は途中でMCの時間とか取ってくださっても良いと思いますし、このままでも全然良いなとも。次回以降の構成はどうなるのか…注目ポイントかもしれません。
逆にアンコール後のMCは、初ライブの時より、たっぷり時間を取っており、余裕感もあった様な気がします。MCの内容は朧気で恐縮なんですが、
倚水さんは、前回のライブで履けなかったお靴をしっかりアピールしてくれましたねw 靴自体も可愛いかったし、嬉しそうにアピールしてる姿も可愛いかったです。MCを〆る際には「どうにもならない理由で、苦しく大変な時もあると思うんですが、そんな中でも、この会場に来てくれて、笑顔を見せてくださって、ありがとうございます。そんな皆さんの頼りになれる様にこれからも活動していきたい」と、温かいメッセージを残してくれました。
tazureruさんは、初ライブ時の「夢の中みたいで、フワフワしてた感覚がそれはそれで良かった」と振り返りつつ、「今回は、皆さんの顔をしっかり見ながら、地に足を付けて演奏できて良かった」と、こちらも嬉しくなる言葉を聴かせてくれました。
rakuさんは、前回同様に「椅子の座り心地はどうですか?」と、着席ライブへの配慮で笑いを取りつつ、色々と話してくださいました。中でも、「自分達は表向きにはライブとか音楽活動をそこまでしてる訳ではないんですが、だからこそ、自分達が作った曲を良いと思って、ライブにまで来てくださる方がいる事が、本当に嬉しい」と、感謝と喜びを伝えてくださった事が印象に残っています。
こちらこそ本当にステキな音楽を作って届けてくださって、ありがとうの気持ちで一杯です。改めて、沢山の温かい言葉を聴けて嬉しかったです。
そんな感じで、公演は約2時間程に渡ったんですが、没入感も相まって、今回もあっという間。浄化された様なスッキリ感がありつつも、確かな感動が残る読後感がやっぱりありましたね。エンドロール中の余韻も良すぎて。最後まで、じっと見守って、聴き入って、全力で拍手する、tayoriのファンの様子も素晴らしいですし。前回は寂しさもあったんですが、今回は無く、ひたすら前向きに、今後の活動がより楽しみになる感情が沸いてきました。パフォーマンスは勿論、これだけ大きい会場を埋めた事や、MCでの言葉がそうさせてくれたんだと思います。つい数年前までM3で音源配布してた方達がこのキャパでライブするんだから本当に凄いです…。本人達の行動力とかもだし、如何にファンに愛されているかと云う事も。ありきたりかもしれませんが、私自身も明日から頑張ろうと思える、そんなライブでした。
改めて、素晴らしいライブをありがとうございました!これからも応援させてください。また必ずライブ行きますね!
※写真はこちらのナタリーさんの記事が良き