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パン野実々美 Special Live 2024『パンパーレ』ライブレポ

 4月29日(月)新代田Feverにて、ネット発シンガー"パン野実々美"のワンマンライブ『パンパーレ』東京公演に行ってきました。2021年高校生の頃からYouTubeや配信アプリで活動してきた、佐賀県出身現在19歳のシンガー。
 メジャーデビュー発表が記憶に新しい12月2日のワンマンライブぶりの参戦で、多分もう5回目。前回に引き続き、生バンド編成でのライブとなりました。ただメンバーは女性から男性に全員変わってましたね。メンバーは次の通り。Gt. YOSHIHIRO、Ba. 目黒 郁也、Dr.篤人、Key&マニピ. 藤原泰斗。

 定刻通り暗転すると、バンドメンバーが配置につき、拍手で迎える中、最後にふわふわのフリルっぽい衣装を身にまとったパン野実々美が登場。ステージ中央に立つと、第一声で会場の空気を変える歌声を放つ「群像夏」で開幕。ファンを獲得したキッカケの一つである「パワフルプロ野球2022」の主題歌で、Bメロの"そう絶対 後悔は"で序盤からシンガロングが起き最高のスタートダッシュ。そのまま「LAG」「キャンディーホープ」とアップテンポなオリ曲が続くも、迫力ある歌声は全く衰えず。ファンからも掛け声が上がり、拳を掲げ、飛び跳ね、クラップも起き、ライブハウスらしい、彼女のライブらしい盛り上がりでした。

 熱気に圧倒され、息を整えながらも「こんにちは!こんばんは!パン野実々美です!」と元気よく挨拶。遊びに来てくれた観客に感謝と、「今日来てくださったからには、全力で楽しんでいって欲しいと思います!」と気合い十分に想いを伝えると、早速次の曲へ。

 昔から歌っているカバーソング「気まぐれ流星群」で再開し、会場の雰囲気を徐々にエモーショナルに変えていきます。続けて、MOTTO MUSICとのコラボ曲「Moonlight」では、低音から高音まで抑揚よく深みのある歌声を披露し、オシャレでムーディーな雰囲気に。このパートラストは彼女が作詞を手掛けたバラードナンバー「夏雨」を披露。情感豊かに歌い上げ、表情や仕草も相まってライブだと本当に化けるので好きだなぁと。会場にいた全員が聞き入って、目を放さずにはいられなかったと思います。

 再びMCに入ると、観客に「12月のライブも来てくれた人~?大阪公演はアコースティックライブだったんですけど、そっちも行ったよって人~?」とトーク。自分が見た感じ、手の上がってた数はそれぞれ半分くらいで、初めてライブを見に来た新しいファンも多かったんじゃないかと思います。本当に嬉しい限りです。

 そして、テンポよく次のパートへ行くと、アコースティックアルバム『Aster』収録曲からbuzzGの「オリオンの夢」「Fairytale,」を続けて披露。「Fairytale,」は個人的にこの日イチバン刺さって。過去イチの仕上がりでガチで半端なかったです。ブレない声量感に、思いっきり感情が乗っかって、表現のスケールの大きさを改めて実感させると共に只々感動でしたね。最後はオリ曲「空模様」で爽やかな空気をもたらしてくれました。

 ここで、バンド紹介。順番にメンバーの名前を呼んで紹介していき拍手。そして「早いですが、次で最後のパートです!」と告げられると、会場からは、やっぱり"え~"と声も上がりましたが、「でもノンストップだから、最後まで全力で楽しんでいけ!」との合図に応えていきました。

 ラストスパートまず告げられた曲名は「チントンシャンでぱーりない!」で、会場を一気に沸かしていきます。ユーロビート調のライブアンセムで、この日もシンガロングにジャンプに大盛り上がり。バンドアレンジだとまたひと味違って最高でしたね。続けて、11月に歌ってみた動画が上がった、ツミキの「カルチャ」を披露。これをバンドで生歌披露するとは恐れ入りました。がなりと裏声を器用に使い分け歌いこなす姿、本当にカッコよかった。勢い止まらず、これもライブではお決まりbuzzGのエモーショナルロックナンバー「Mermaid」を投下。疾走感溢れるサビメロと力強い歌唱に毎度胸が熱くなります。そして、最後はやっぱり1stオリ曲「Take You Higher」。ギターとベースもステージ前方ギリギリまで身を乗り出しパフォーマンスし、みみみちゃんもバンドサウンドに負けないボーカルを披露しながら、併せてフロアを盛り上げていきます。会場が揺れる位、全員で飛び跳ねてて、最高に幸せな空間でした。

 アンコールが掛かると、みみみちゃんがお手製の巻物を3本持ってステージに再び登場。事前にアナウンスされていた重大発表の時間です。なんと、メジャー1st EP『Music Meets Me』リリース、②全国5都市でのリリース記念イベント、③初のライブツアー開催、と嬉しい発表が続きました。ファンからも「おめでとう!」の声と拍手が贈られ、「ありがとう!会いにいくから楽しみにしててね!」と笑顔を魅せてました。ツアータイトルが、-夏のパン祭り-で笑いが起きてるのも良かったですねw

 「1人だと寂しいのでバンドメンバーを呼びたいと思います」と、メンバーがライブグッズの白Tシャツに着替えて登場。「Tシャツカワイイでしょ~!胸元のプリントと、あと缶バッジも全部私がデザインしました!」としっかり宣伝。そして、最後は改めて「今年はメジャーデビューもあるし、デビューEPも出るし、ライブも沢山あるし、凄いでしょ!本当に皆んなのおかげです。いつもありがとう」と言葉を告げ、会場からも喜びと感謝の拍手に包まれてました。そして、アンコールでは、まだ披露していなかったオリ曲「私になれ」を披露。サビではファンも一緒に声出しで支え、これからの明るい未来への想いもこもった歌声が響き渡り、2024年が更なる飛躍の年になると予感させるようなフィナーレだったと思います。

 約1時間半とMCも少なめだったので、あっという間の勢いで駆け抜けて魅せた最高のライブでした。欲を言えばもっと聞きたかったですが、前回以上と云うか、この4ヶ月でボーカルパフォーマンスがまた一段と上がってて本当に良かったです。大学生活も忙しい中、TikTok等で頻繁に歌配信をしていたし、きっと裏でも色々と努力して、コンディションも整えてきたんだろうなと。メジャーデビューを目前に控えた今、彼女の可能性と新たな覚悟が直に伝わってくるライブでした。リリイベも夏のライブツアーも今から楽しみですし、その先には大舞台が待っているはずなので、これからも引き続き応援していきたいと思います。改めて、本当にありがとうございました!

【セットリスト】
1. 群像夏
2. LAG
3. キャンディーホープ
4. 気まぐれ流星群
5. Moonlight
6. 夏雨
7. オリオンの夢
8. Fairytale,
9. 空模様
10. チントンシャンでぱーりない!
11. カルチャ
12. Mermaid
13. Take You Higher
14. 私になれ

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