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アニメ『この音とまれ!』総括

 今回の記事はアニメについて。やっと書けるー!
普段、Twitterの方でアニメの感想を書いてるんですけど、そっちに収まらない、収めたくないときは、ここnoteの記事でこれからも書いていこうと思ってます。主には毎クールで全話見終わった時の総括や劇場版作品が対象になるかなと。

 んで、今回はその初めてともなる記事です。作品名は表題にもある通り

『この音とまれ!』


こちらの作品を4月からぼちぼち見始めて、5月4日に全26話見終えました。

 本当に見て良かった…。
放送当時は見てた作品数の関係や配信サイトがFOD独占などで躊躇してしまってたんですけど、今回は2020年冬アニメからやむを得ずFODに加入していたので、この機を逃すわけには!と視聴した次第です(見たい気持ちは前々からあったんです)。

 で、全話通して感じたことは、この総括ツイートにも書いた通り、

”音楽は人を素直にさせる”


これを一番強く感じた。簡単に書くと、
久遠は祖父のこと。
さとわは母のこと。
武蔵と来栖ちゃんは中学時代のこと。
それに、滝浪先生や晶さん、かずさも最後には完全に自分と向き合ってくれました。

 こんな感じで登場人物ほぼ全員、琴という音楽を通して、素直になることを知り、理解し、心の傷が癒え、成長へと繋がっていく。初めは必ず自分自身が。そして自身の成長がまた他の誰かの成長を後押しする(個人から部活や家族へ)。これは音楽の可能性、拡がり、共感性みたいなのとも非常に相性が良くてマッチしていたなと思う。しかも、その相性の良さをより促進させてくれてたというか、働きかけてくれてたのは、部活ものであることを活かして、普段の練習や大会など切磋琢磨できる環境があったのが大きい。一生懸命やればやるだけ、喜びもするし、悔しくもなる。感情の起伏がそのまま心の成長へと描かれていく姿も見ていて気持ちよかった。

 あとはこの作品、その起伏が下がっても絶対に上がってきてくれるっていう信頼感が序盤で形成された(5話くらい)ので、凄い親切というか、ありがたかった。最後まで安心して見れました。見守る感じ。
 これに関連してるけど、大会等の魅せ場が美しいというのもこの作品の魅力の一つだなと。上記の通り、感情の起伏が流れとして途切れてないから、ピーク時にスッと入ってきて、余韻まで残してくれるのがよかった。演奏にめちゃくちゃ感動して、その後の一喜一憂だったり、成長だったりという感じ。第13話なんかは特に。
 細かいとこでも、色恋沙汰がハッキリと表に出てきた2クール目なんかでは武蔵や久遠のカッコいいシーンが魅せ場として普通に気持ちよかった。照れまくる女性陣がこれまたいい。2人ともちゃんと可愛いし、タイプが違うので見応えありました。さとわは地味にアプローチしかけて(いちごとか隠しちゃうとことか)多少なりとも恋のエネルギーのまま発散できてるけど、来栖ちゃんは堪えて爆発寸前になって、どうにか琴へのエネルギーに変換してて。今後、どうなったのか気になるところです。高校生らしい、こういう恋愛要素があって、そのチラつかせ方も好きな感じだったのも個人的にはよかった。もう刺さる刺さる。

 あとはやっぱり最後の大会、第26話での審査員の1人の言葉。

「本当に素晴らしい演奏というのは、専門家を越えて、その先にいる何も知らない素人にも届くものです。言葉も通じない、文化の違う相手にでも心が届く。そういう演奏に僕らはきちんと光を当ててやるべきだと思います。」

これが素晴らしかった。その通りすぎてジーンときてしまったわ。音楽は自己完結の側面も強いけれど、聴いてくれる者が(多く)いることにしっかりと焦点を当てた言葉。聴く者に届いて、巻き込んで初めて演奏は演奏たり得るとまで思ってしまうほどだった。これもまた音楽の可能性、拡がり、共感性みたいなところに繋がるかも。
 素人にも届く、っていうのが一番ポイント。実際、琴の音色は普通に好み(余韻がいい)だけれど、触れる機会、知識や技術はほとんどない。そんな自分でも彼、彼女らの演奏に魅せられて、感動してしまった。『天泣』とか普通にメロディ綺麗で、一曲通して形式される世界観がよかった。あれは名曲だわ。個人的好きなアニソン集に入れとかねば。


 最後にベスト紹介。
ベスト台詞は上記の審査員さんの台詞で。

ベスト話数はぶっちぎりで第5話

爺ちゃああああああああああん
久遠おおおおおおおおおおおお

って感じで、もう音楽もいいし、回想に自分くっそ弱いし、大号泣。正直、油断してた。溜まりに溜まったものをここまで気持ちよく跳ね返してくれるとは思わなかった。悔しさをバネに、とかいう言葉があるけど、バネどころじゃなかった。周りにあーだこーだ言われる悔しさ以上に、本人達は自分と部活に向き合って前に進むんだという強い意志が感じられる、一生懸命な演奏に胸が熱くなった。変わらないまま変わっていく久遠にこの時から目が離せなかったです。

 キャラは、必要なことを必要なだけ、ハッキリと、スマートに教える省エネ先生(滝浪先生)が好きでした。高校生がメインなので、指導者の立ち回り方は大事になってくると思うんですけど、彼はベストだった。音楽の指導だけでなく、人の指導も。それと、どんどん熱が入ってきてしまっていたところもw 女性陣は衣咲さん、あとは真白先輩も好きです。からかわれたかったし、号泣してるシーン満点でした。

 総括として書いておきたいことは、以上かな。
細かいとこでいうと気になるとこは勿論無くはなかったけど、それ以上に素敵なシーンがもう大量にあったので、完璧とまではいかないけれど十分満足できる内容で、見て良かったなと思える作品でした。自分にとって素敵な作品がまた一つ増えました、ありがとうございました。

 ってことで、"アニメ『この音とまれ!』総括"でした。ここまで読んでくださってありがとです。
ではまた、次回の記事で!

 
※各話の感想ツイートまとめたモーメントへのリンク貼っておきます。よければ是非にー。


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