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Earthists.『HYPERFUTURE TOUR 2024-TOKYO-』ライブレポ

 8月6日(火)新代田FEVER.東京のプログレッシヴ・メタルコアバンドEarthists.のツアーファイナル公演に行ってきました。先月リリースされたニューEP『HYPERMETAL』を掲げてのツアー。ライブを見るのは今年2月のツーマンライブぶりですね。


滅茶苦茶かましてた

 ゲスト1組目は、北海道のメタルコア/ハードコア、HIKAGE。初めてライブ見たんですが、むっちゃ良かったですね。勢い凄くて非常にアグレッシブなパフォーマンスが魅力的でした。ブレイクダウンも激しく、少し調べたんですが、前身バンドはメタルコアやってたとの事で納得。Vo. GENは切れ味鋭い系のスクリームとキャッチーなクリーンを使い分けてて、どこか叙情性も感じれたのも良かったなと。MCでは、ツアー全公演帯同できた感謝をEarthists.へ伝えると共に、「俺らみたいな中堅バンドは一杯いるから、良かったら広めていって欲しい」と、既に次を見据えていたのが印象的でした。ラストHappyI 'm still hereでシンガロングできたのも最高。


余裕感ありすぎて貫禄

 ゲスト2組目は、元FACTのメンバー3人によるハードコア、SHADOWS。Earthists.とは仲良く共演経験もありますね。自分もSHADOWSはゲストとかで何だかんだ4、5回見てる気がします。この日も流石と云うべきか、余裕たっぷりのパフォーマンスが印象的でした。途中ギターの音が出ないトラブルが起きても平気そうに場を繋いで。モッシュやステダイも大量発生で人気っぷりも窺えましたし、モッシュ論争に関しても「お前らがカッコよければ何してもいいから!今んとこ絶好調だよ、その調子で」とフロアが更に熱くなる言葉を届けてました。Earthists.に対しても「彼らがこれからどんな風に進んでいくか分からないけれど、見届けてやって欲しい」と先輩バンドらしい言葉を贈ってましたね。新曲CLIMBも混ぜながら、最後まであっという間のスピード感で駆け抜けて、Earthists.へとバトンを渡しました。


今がイチバンカッコイイぞEarthists.

 いよいよラストEarthists. 本当に素晴らしいライブでした。これまで彼らのライブ沢山見てきましたが、今日の一皮剥けた感はガチで凄かった。いつの間にこんな別バンドみたいに化けたの⁈ってビックリした位で、ライブ中の笑顔が止まらんかったです。

 序盤から最新作『HYPERMETAL』の楽曲達を立て続けに披露したんですが、ライブでもむっちゃ強い。速いしキャッチーだからか瞬間火力が高く、フロアの盛り上がりも異常。HYPERHELLだったと思うんですけど、ブレイクダウンに入る前にサイレン音と共に「フロアを開けてください」みたいなアナウンスが流れ、強制ウォールオブデスに移るのも今迄にない試みで面白かったですね。ライブならではの一手間、工夫でよりEarthists.の世界観に引きずり込まれていくと思うので。この辺りの細かい処は以前から巧いですよね。曲間のSEの使い方とかも。最近生まれた"ファミマ入店音Remix"も聴けて嬉しかったです。

 パフォーマンスも強固になっており、覚悟や自信がいつも以上に伝わってきましたね。Gt. Yuto やBa. Shugo も中央お立ち台で演奏する一幕があったし、Dr. Yuya も眩しい笑顔で恐い位の激しく安定したドラミングを披露していて。Vo. Yuiのハイピッチメロシャウトも最後まで出力衰える事なく綺麗に出ていたので、その辺りも本当にエグイなあと。以前からフロアに笑顔を魅せアイコンタクトを取ってくれる方ですが、それに加えて少し踊りながら歌ってるのも新鮮でした。装いも相まってアイドルYuiさんだったw

 MCでは、Yutoも珍しく話してくださって、「Earthists. の音楽に皆んなを引きずり込みたい、仲間を増やしたい。付いてきてくれる皆んなや出演してくれたバンドとの温かい空間、場所を絶対に次に繋げて、未来へ皆んなと一緒に行きたい」って言葉が印象的でした。その想いを胸にHomeへと繋げ、しかも大好きなSUNBLOODも変わらず聴けましたし。マイクスタンドを持ち出して歌っているVo. Yuiさんの姿がいつも本当に良い。

 セトリ組む時に一番初めに決めたと言っていたIn Remnant(You just tell me now)も終盤に披露し、激エモ状態。この曲はガチでライブ映えするので。ラスト2曲はSHAPEBREAKEROvervisionと個人的に好きな曲が繋がってシンガロング大団円。前後半に分けて最新と中期が混じってるセトリで、昔も今も好きだ…と思いながら本編を終える事ができました。

 時間が押してる関係でステージを捌けずに、そのままアンコールへ移ると、ラストは同世代の仲間との絆を感じさせるSkywalkerでエンド。本当に偶々、Sota(Graupel)、PK(Prompts)、Takuya(SABLE HILLS)の3人が来てくれていたそうで、しっかりフィーチャリングしてくれました。狭いステージの中でボーカルもフロアも入り乱れる完全体「Skywalker」の光景は何度見ても圧巻です。ボーカルが出てくる度にブチ上がる。

 謹んで古参ぶらせて頂くと、もう彼是8年近くEarthists.追っているので、今日の光景は本当に感慨深かったです。ソールドアウト公演で、実際初めてライブ見に来た人も半分近くいて。今迄見た事ない最高の盛り上がりは、バンドとして新たな風穴が開いた分岐点だったと云うか、応援してて良かったなと。本格的に独自のスタイルである「HYPERMETAL」を掲げてから、最新作の強さも伴って全てが良い方向に向かっているなと思うので、これからもビッグなバンドになっていって欲しいと思います。改めて、3バンドとも素晴らしいライブをありがとうございました!

完全体Skywalker最高~~~

【セットリスト】
1.METAHOPE
2.ULTRABLUE
3.HYPERHELL
4.GODBLAST
5.ACIDGLINT
6.Yours
7.Lost Grace
8.Home
9.In Remnant(You just tell me now)
10.SUNBLOOD
11.SHAPEBREAKER
12.Overvision
13.Skywalker feat. Sota, PK, Takuya

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