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88.nia(はちやにあ)First 3D Live『I'M HERE』ライブレポ

 どうもです。

 4月27日(土)、個人勢VTuber / Vsinger として活動している88.nia(はちや にあ)の3D化記念Firstワンマンライブが開催されました。現地会場はなく、SPWNでのオンライン会場のみ。株式会社フューチャープロパティ様の協力の元、実現した形です。
 普段から配信を追っかけてきた推しの夢が叶った日。アーカイブが5/4には観れなくなる事もあり、少しでも想い出を残しておきたいと思い、ライブレポートの筆を取らせていただきました。歌枠配信で歌ってきたカバー曲や、彼女が作詞作曲したオリジナル曲を3Dでのライブパフォーマンスで披露。どれも本当に素晴らしかったので、よければYouTubeでの無料パートだけでも見て頂ければ嬉しいです。

 20時30分に配信枠が開場するとオリ曲のinst ver.がBGMとして流れる中、コメント欄には国内だけでなく、海外からもファン達が続々と集合。メンシのスタンプや応援のコメントで雰囲気が出来上がっていくと共に、時間が近づくに連れファン側としても緊張が高まっていきました。

 開演21時の定刻通り暗転すると、息を吸う音から柔らかい第一声で開幕を告げたのは、1stオリジナル楽曲咲けよスターチス。照明によってシルエットから徐々に全貌が映し出されていく演出に目が離せませんでした。儚くも力強い歌声を響かせながら、サビでは振り付けも披露。間奏でのコンテンポラリーダンスっぽいバレエの様な動きがとても印象に残っています。

 MC第一声では「こんにちは、こんばんは。はちやにあです!」と挨拶。「VTuberとして活動を始めて3年が経ち、もうすぐ4年。皆んなのお蔭で今日ひとつ夢が叶おうとしています!」と笑顔でソワソワしてる様子から喜びが伝わってきましたね。「既にもうすっごく胸が一杯なんだけど、最後まで皆んなとこの瞬間を楽しめるように頑張ります」と意気込みも十分。

 そして、次の曲いくね、と披露されたのは、緑黄色社会の「Mela!」。明るく元気な歌いっぷりは勿論、"La la la~"で手を横に振ったり、サビで思いっきり飛び跳ねたりもして、本当に楽しんでるパフォーマンスにこちらも自然と笑顔になりました。

 お次は東京事変のデビューシングルにして代表作「群青日和」。爽快なバンドサウンドを味方に、客席への視線や手を振ってくれるファンサービスに溢れてました。バンドでよくある最後のジャーン!の音に合わせてジャンプするトコでは、タイミングを間違え2回跳んでしまい「間違えちゃった(笑)」と歌い終わった後に恥ずかしそうに笑ってました(カワイイ)。

 再びMCでは、改めて念願の3Dを自慢しながら「後ろのヒラヒラ、めっちゃ可愛い!可愛いよね?!」と昨年7月から愛用している巫女っぽい衣装を色々と見せてくれました。「今回1stワンマンをやるに当たって、どんなセトリにしようか、コンセプトにしようか色々考えたんだけど、折角の1stなので、にあの今迄の軌跡みたいなモノを辿れる様なライブにしたいなと思って、セトリを組んできました!」と今回のライブに掛ける想いも語り、「にあが初めて聴いたボカロ曲を歌いたいと思います、ボカロ曲を好きになったキッカケ、”Just Be Friends”。そこから好きな3曲続けて聴いてください」とボカロパートへ突入。

 Dixie FlatlineのオシャレなR&Bナンバー「Just Be Friends」では、クラブの様なライティングがなされ、リズミカルに響く美しい歌声が淡い切なさを与えてくれました。続けて、みきとPの代表曲「少女レイ」。大好きな曲なので本当に嬉しかった。ステージも水色に澄み切った空と海が映し出され、清涼感たっぷりの演出と共に、透明感に溢れた歌声がスッと心に入ってきましたね。ボカロパート最後はsupercellの永遠の名曲「君の知らない物語」。満天の星空に包み込まれながら、言葉一つ一つに丁寧に感情を乗せ歌い上げていく姿は余りに美しく、特に心揺さぶられる瞬間でした。

 「皆んな盛り上がってる~?イェーイ!」と呼び掛け一旦MCへ。「早いものでライブも折り返しになってきました。始まってからあっという間なんだけど、今一度ここで盛り上がる曲を2曲続けてお贈りしたいと思います。まだまだ皆んな行けるよね⁈」と披露されたのは、VTuberの課題曲の様な存在になっている「ファンサ」。もう泣かせにきてますね、最高。普段から殆どアイドルっぽいブランディングはしてないからこそ、とびきりの笑顔で魅せる貴重なアイドルパフォーマンスが強烈に眩しくて可愛いかった。お決まりの、愛のこもった”投げキッス”に、"にあビーム"もしっかり受け取りました。続いては、UNISON SQUARE GARDENの代表曲「シュガーソングとビターステップ」でステージからはレーザービーム演出も飛び交い、更に会場を沸かしていきます。常に身体全体を使ってリズムを取りながら、グルグルを回ったり、ギターを掻き鳴らすエアギターの仕草をしたりと、観客を巻き込んで存分に楽しませてくれる時間でした。

 次のイントロが流れながら「次の曲は、にあが音楽やっっっぱり凄く好きだ~と再認識した曲です」と、椎名林檎の「丸ノ内サディスティック」を披露。ムーディーなしっとりとした空間が広がっていき、先ほどは打って変わって、色っぽく抑揚あるアクセントも付けながら見事に歌い上げてました。

 再びMCに入ると、「次の曲は、以前にボーカルで参加させて頂いた曲を歌わせて頂きたいと思います。今回特別にHighkaraSoundさんにご快諾いただきまして歌える事になりました~!なんだと思う?何曲かある中でも、凄い好きな曲を歌わせて頂きたいと思います」と、配信でも歌われないレアなsweet dreamを披露。美しいセルフコーラスも聞こえる中、軽やかでエモーショナルなメロディに乗せて、切なくも暖かい温度感を感じさせてくれました。

 ライブもいよいよ終盤。にあちゃんからも「残すところ、あと3曲となりました。次に歌う2曲は、にあが優しい気持ちになりたい時に聴くバラード曲。よく配信でも歌ってる曲なんだけど、折角の1stワンマンのステージということで、にあのお気に入りのバラード曲をお贈りしたいと思います」と、Aimerの「カタオモイ」を披露。これが本当に良かった…。彼女の歌唱力が余すことなく発揮され、息成分を多く含んだ柔らかくも芯のある歌声をどこまでも響かせてくれました。サビで繰り返される、"夢が叶ったの"という歌詞が今日ほど刺さる日はきっとないでしょう。そんな感動的な雰囲気を引き連れたまま、supercellの「Perfect Day」が続きます。こちらも普段のピアノ弾き語り配信でも十八番的な1曲なので仕上がりは完璧。ずっと追いかけてきた夢を掴んだ彼女の想いが楽曲ともリンクし伝わってきて、感無量でした。

 「早いもので、次の曲でラストになります!」と最後のMCに入ると、コメント欄からも、"えええ~"と"今来たばっかり~"と声が上がり、寂しさが募ってきますが、にあちゃんが改めてライブへの想いを語ってくれました。「88.nia、1stワンマン『I'M HERE』は、にあが確かにここにいる事、皆んなが確かにここにいる事、そして、皆んなのお蔭でここに立てた事を証明する様なライブにしたいと思い、このタイトルにしました。VTuberとして活動を始めた当初からの夢が今日ひとつ叶いました!ここまで連れてきてくれて本当に、本当に、本当にありがとうございます」と言葉を受け取り、こちらこそありがとうと、感謝の気持ちで一杯になりましたね…。
 そして、「ここにいるにあが、そして皆んなが、ここからまた次の目的地に、未来に向かって歩いていくキッカケになるように。今日この気持ちを何度でも何度でも思い出して、新たなスタートが切れますように。そして、その先が沢山の希望で溢れていますように。聴いてください、"From here, again"」と、2ndオリジナル楽曲をラストナンバーとして披露。イントロで響く列車走行音は次のステージへ向かう"再出発"のモチーフに思える1曲。キラキラとしたサウンドと透明感溢れる美しいメロディ、"何度だって思い出して!"と歌詞に希望を乗せ、力強く歌う姿はまるで女神のようで鮮烈な光景でした。終わりだけど終わりじゃない、ここから新たな夢へと繋がる、エンディングに余りに相応しい1曲だったと思います。

 「今日は本当にありがとうございました。また次回お会いしましょう!またね」と、名残惜しくも、やり切った笑顔で手を振り、幕を閉じました。

 約1時間に渡って披露された計13曲。最高すぎて、あっという間でした。3Dでも本当に可愛いくて綺麗で、振り付けも表情も豊かだったので、コメントを中々打つ暇がないくらい魅入ってしまいました。衣装や髪がフワッとなびく瞬間とかはやっぱり見所で、自由に動いて歌える事が楽しそうなのも伝わってきて。歌声が響き渡り、大きなステージでも確かな存在感を放っていたと思います。活動当初からの沢山の想いがパフォーマンスを通して確かに伝わってきたので、いつも以上に歌声が強く深く沁みました。彼女が影響を受けた楽曲、音楽のルーツにも改めて触れられて嬉しかったですね。

 ピアノ弾き語りを中心に活動してはいながらも、音楽の好みが多岐に渡り、時代やジャンルに縛られないところが、やっぱり好きで。だからこそ、彼女の磨かれた才能やセンスによって制作されたオリジナル楽曲も、もれなく大好きで。他にも、普段から音楽を好きな気持ちを通して、世界中の人達と繋がりたい姿勢や、その為の努力を怠らない姿勢が推したいと思わせてくれるというか。配信だと心に沁み渡る歌唱力を持つ一方で、喋るとニコニコでポヨポヨしてるところも可愛くて。会いに行きたくなる、歌声を聴きに行きたくなる魅力があると改めて感じました。これからもずっと応援を続けていきたいです。最後はファンレターみたいになってしまいましたが、改めて、この瞬間に立ち会えて本当に嬉しく思います、一生の想い出をありがとうございました!また次の夢が叶う瞬間を楽しみにしてます!

【セットリスト】
1.咲けよスターチス
2.Mela!
3.群青日和
4.Just Be Friends
5.少女レイ
6.君の知らない物語
7.ファンサ
8.シュガーソングとビターステップ
9.丸ノ内サディスティック
10.sweet dream
11.カタオモイ
12.Perfect Day
13.From here, again

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