思考が味方でないのなら、これ。
思考を掴まえない
歌っている時に
ふっ、と来る否定的な思考。
それらと戦っていることが
歌うこととセットになっていることが
当たり前になっている人って
結構、多い。
どんなに素晴らしいアーティストでも
みんな、誰でも歌っている時に
否定的な思考はやって来るはずです。
というか「歌」に限定せず
生きる上で「否定的思考」は
必ず誰しもが持ち合わせているもの。
でも、その思考が敵なのか味方なのか。
自分の司令塔が思考なのか
自分を助けてくれる、優秀な部下なのか。
思考の奴隷としての生き方なのか
自分の思うがままの生き方なのか。
例えるなら海。
海に入っていき
押し寄せる波が「否定的な思考」
だとして。
歌っている時に否定的な思考に対しての
対処とかしないでいいです。
押し寄せる波に立ち向かわないでいいです。
波に体を任せる。
抵抗しない。戦わない。
流されてみる。
「えっ?今、歌ってて音外したのに、何がだめだったとか考えなくていいの?」
いいです。
「このサビが終わってすぐに、すごい高い音があって声が出るか心配〜…!」
高い音が出なかったらどうしよう、
失敗をしないように対策しなきゃ…とか
しなくて良いんです〜!
「高い音出したーい!!!!!」
って、
その熱い想いだけで歌っていいんです。
ていうか、それだけが大事。
その想いが、熱さが
エネルギーが
また歌の密度を濃くしてくれるから。
波を敵にせず、流されてみる。
歌っていて苦手なメロディが
そろそろ来るぞー、という時
「やばい、いつも声がひっくり返る場所キタキタキタ…」
「あー、もうここいつも失敗するところだから嫌だー!!」
「絶対、ここは、今日だけは失敗しないぞ!!!」
なんて、気持ちも心も頑なにしてると
身体が海に沈んでいく。
身体が思考に沈んでいく。
溺れちゃう。
結局思考の海に溺れていて
歌どころではなくなっちゃって。
否定的な思考が来ても気にしない。
歌う。ただ、歌う。
良い意味での
「できなくて当然」
「意識して歌うのなんて初めてなんだから、うまくできないのが当たり前」
と、開き直ります。
一度、真っ白になって
ゼロ、赤子同然の境地になり歌ってみる。
赤ちゃんが
「まだ走るとかできなくて…
すみません、恥ずかしいです…」
とか、ない。
身体いっぱい、気持ちいっぱいに
四つん這いしていい。
できないことが面白くなるから。
面白いからまたやりたくなるから。
やりたくなってやれば楽しいから。
楽しければもっとやりたくなるから。
そうやって、やり続けられる理由が
増えていくと結局
練習熱心ということになり
頑張ったつもりはないけど
気づいたらめっちゃ練習してた
そうしたら絶対に上達してるから。
おいおい…赤ちゃんレベルかよ…
なに?赤子同然になれって…
勘弁してくれー……
って思う人が
もしかしたらいるかもしれないけれど
いやいやいや、否!
赤ちゃんの境地を持ちながらにして
経験や引き出しの多い大人…
それって最強だと思ってます。
美味しいところ取り!!
なんて魅力的!!
馬鹿になれる、無知になれる
今まで握りしめてきたものを手放せる
そして夢中になっている時
思考している暇はないですよね。
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