歌声ビフォーアフター
レッスンの様子を撮影させていだいて、ビフォーアフターの動画を作りました。
1レッスン50分の中で、声がどんどんイキイキとしていく様子が収められています。
あれこれ語るよりも、まずこちらをご覧いただきたい!
撮影に協力いただいた、Sさんありがとうございましたー!
ちなみに、このSさんは歌が上手くなりたいという目的ではなく「自己開示」「自己表現」の起爆剤的な可能性をレッスンに見いだしてくださって、継続で通ってくださっています。
レッスンでは表現をたのしむことも然ることながら、内観的になり自己探求の要素も強いです。
Sさんはクリエイターという職業柄もあり、自分をどれだけ表現するかというところを更に深めたいという意図を持ってレッスンへ来てくれていて、毎度洞察力が深い!
自分で自分に気づいていく。
そして、その自分は「ほんとうの自分」なのだろうか、と。
過去の出来事や戒めや、誓いや反面教師にした事柄や、失敗による教訓や…
それらが「ほんとうの自分」なのだという定義として君臨しているのを見つけます。
それらが、自分ではないのだと認識すると、何の色付けもされていないピュアな感覚に気づいていきます。
自分の感覚を信じる。そしてそれを全身全霊で表現する。それが歌うことです。
しかし、それでも出るわ出るわ。
「うたごころ」の動きを止めようとする思考、癖、恐れ、エゴ、不安、恥、
いろいろ。エトセトラエトセトラ。
いろいろあるんですよね。
ほんと、いろいろあります。
際限なくひっきりなしにジャンジャンバリバリ、思考がやってきます。そしてそれらは身体を縛るような緊張を走らせます。
そんなことやったら変だよ…とか
なんかナルシストみたいって思われそう…とか
下手なくせに上手い人ぶっているみたいで嫌だな…とか
とかとかとか。
そんな、不自由な状態で大切なことは「改善」や「努力」ではありません。
思考に自由を奪われて、なすがままになってしまったのなら「あっ、なすがままになっている」と気づくことができるかどうかなんです。
いま、この瞬間自分に何が起きているのかに気づけなければ、ただ思考に溺れて流されるだけになっています。
いま、自分に何が起きているのかに気がつくことができたなら「じゃあ、どうしたいのかな」と自ら選択ができます。
じゃあ、何が起きるのか気付けるようにしておこう、と頭で思ってもそうはうまくいかないものです。
感覚というものは「いま、この瞬間」にしかありません。あとから考えてどうこうするものでもないですよね。
音も、同じように「いま、この瞬間」にしかない響きです。
音とひとつになり、感覚を思考で塞ぐことなく感じて味わって、それをどれだけ感じたのかを同時に表現にしていくがままになってほしいです。
どれだけの重さで、どれだけの色彩で、どれだけの質感で、どんな香りで、どんな濃度で、どの方向に、どんな速さで…と自分の歌声の醸すエネルギーを全身全霊で表現に向かわせる。
そんなことを1レッスン50分の中で、ひとりひとりに合う伝え方をと工夫を懲らしたオーダーメイドなレッスンをしています。
最後にもう一回!
この動画、気に入っています…!
どんどん輝きを増す歌声が素晴らしくて。
歌が好きだっていう気持ちがあるならば、好きなだけ輝ける!