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作:元樹伸 これは近い未来のお話。 とある地方都市の一角にAI、つまり人工知能を搭載した人型ロボットとお酒が飲めるロボットバーが開店した。 普通のバーならお客のテーブルに女の子が来るのが普通だが、このお店では、指名した子の席まで客が移動するシステムになっている。 何故ならロボットである彼女たちには腰より下がないので移動ができない。当然ながら、他のお店のように彼女たちをデートに誘うこともできなかった。 ロボットバー、オープンの初日。 開店と同時に来店した
作:元樹伸 ボクはその日、知ってしまった。 世の中に流通している家電の寿命はすべて決められている。どうやら製造メーカーが寿命タイマーというものを仕組んでいて、その期間で必ず壊れるように設定されているというのだ。 でもこんな謀略が許されていいわけがない。だからボクはさっそく、このスマホをつくっている会社の窓口にクレームの電話を入れた。 「スマホに寿命タイマーを仕込んでいるなんて酷い話だ。今すぐにでも取り除いてほしい」 「お客さま、当社の携帯電話にそのようなものは