大企業からWeb3ベンチャーに転職、半年で子会社社長になった話
2018年のWeb3黎明期に創業し、「ブロックチェーンゲームで、ゲームをもっと楽しくする」をミッションに掲げ、自社BCG開発・協業BCG開発支援・NFT領域の新規事業支援を行うCryptoGames株式会社。
そんな急成長企業で活躍する人物とは。
今回は入社半年で子会社社長に抜擢された小澤健太さんにインタビューを実施。Web3業界を選んだ理由から、抜擢の経緯、会社の文化や組織について伺いました。
「もっと野心を持って、社会にインパクトを与える仕事がしたかった」
──簡単に自己紹介をお願いいたします。
某大手食品メーカーを経て、2022年7月にCryptoGamesに入社しました。
CryptoGames入社後は、NFT事業の営業やコンサルタント、ブロックチェーンゲーム(以下、BCG)のPMを経て、昨年末からは子会社であるAstarGamesにて代表取締役を務めています。
──大手企業から転職して、その半年後に子会社社長になっているんですね。
そうですね。入社当時は想像もしていなかったです(笑)。
──まずは転職の背景について教えてください。なぜ大手企業からWeb3スタートアップへ転職しようと考えたのでしょうか。
理由は大きく二つあります。一つは、NFTの登場に衝撃を受けたこと。
僕は、アートというよりは社会インフラを大きく変える新しい技術として、ブロックチェーン技術が広がっていくことにワクワクしているタイプです。デジタルで信頼性が担保されるって、ものすごく革新的なことですよね。
中でも、ブロックチェーン技術が一般に広がるきっかけとしてNFTやブロックチェーンゲームは非常に強力なコンテンツだと思いますし、エンタメ産業は日本がグローバルで戦える数少ない領域だと考えていたので、どうにか関われないかと模索していました。
もう一つは、もっと挑戦したいという思いです。
前職は100年以上続く企業でした。例えば来年の売上が倍以上になることは考えにくいですし、自分1人が影響を及ぼせる範囲は良くも悪くも小さい。
なので、ハングリー精神を持ちにくいんですよ。一定水準の仕事を頑張ってやり切って、あとはプライベートを楽しむイメージ。
でも僕はもっと野心を持って、仕事を通して社会にインパクトを与えたいと思ったんです。
──そこから、なぜCryptoGamesへ入社されたのでしょうか?
NFTを軸にリサーチしている中で、『NFTの教科書』という書籍にCryptoSpellsが事例として出てきたんです。
会社を調べてみると、黎明期の2018年からBCGを作っていて、NFT事業もやっている。しかも代表が同じ「小澤」だ!と思って(笑)。
それは冗談ですが、当時『AstarFarm』が構想から3カ月でリリースされていたり、NFTの課題であるユーティリティを解決する『NFTWars』が発表されていたり、刺激的な環境であることは間違いないと思っていました。
選考を通して代表の小澤孝太さんにお会いして、カリスマ性を感じましたし、「絶対に楽しい」と確信して、すぐに入社を決めました。
徹底された「自走する組織」
──前職からは働き方を含め、環境が大きく変わったと思います。
そうですね。最初の2週間は目が回るような毎日でした(笑)。
スタートアップなので、すぐに現場に出て働くことが求められます。聞いた事がない言葉が飛び交う中で、高速でインプットとアウトプットを繰り返して…。
でも、最前線の実践知を吸収できるのがなによりも楽しくて。
社内のメンバーも親身に相談に乗ってくれるので、なんとかクライアントに価値を届けられるようになりました。
CryptoGamesは「自走する組織」という言葉を掲げていますが、まさに言葉の通り「自走」を求められます。
もちろん、初めのうちは業務の中で分からないことが発生するので「相談」はしますが、「判断」は個人に委ねられることが多いです。
また、会社ホームページの改修や売上の見える化など、必要だと思ったことに手を挙げれば、誰でもかなり自由に裁量権を持たせてもらえる文化があります。
結果的に、入社して2週間後からは1人で案件を担当して、3カ月が経つ頃には事業を一つ任せてもらえるようになりました。
──そして半年経たずに子会社社長になったと。どのような経緯だったのでしょうか。
入社してある程度1人で業務をこなせるようになった頃、小澤さんから「いま話せる?」って、DMが届いたんです。
クビか!?とも一瞬思ったんですけど(笑)、事業計画を見ながら「分社化したら健太くんに社長をやってもらおうと思うんだけど、やりたい?」と聞かれて。
二つ返事で「やりたいです」と答えました。
未熟なところがあるので非常にプレッシャーを感じていますが、覚悟を持ってやろうと決めて、現在は渡辺創太さんを初め、Astarの経営メンバーと話しながら複数のプロジェクトを進めています。
個性豊かなメンバーがチャレンジし続ける、CryptoGamesのカルチャー
──改めて、CryptoGamesはどんな組織ですか。
クリプトが好きなのはもちろん、成長意欲が高くて、個性豊かなメンバーが揃っているので、非常に刺激的です。
何より、機会が多く、裁量が大きい。
市場の拡大とともに特に大手企業さまから日々さまざまな相談が寄せられているので、チャンスの量が多いです。
加えて小澤さんの方針が「メンバーの得意を伸ばすに全振り」なので、メンバーの個性・特性に合わせて、時には会社単位でプロジェクトを任せてくれるんです。
また、『AstarFarm』が構想から3カ月でリリースされたように、プロダクトの立ち上げスピードもCryptoGamesの特徴だと思います。
現在も新しいゲームが企画されており、短期間でα版を作ろうと立ち上げられたチームが猛スピードで取り組んでいます。
──今後の展望を教えてください。
NFTやWeb3という言葉が世間に認知され始めている中で、今年はBCGにとって勝負の一年になると言われています。
業界としても会社としても、いかにヒットコンテンツを生み出せるかがカギです。
僕自身はAstarGamesの代表として、Web2企業をいかに巻き込めるか。そこに注力して、BCG、そしてブロックチェーン技術のマスアダプションに貢献したいと思っています。
(この記事は、2023年2月6日にWantedlyにて掲載されたものの再掲載です)
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