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CryptoBarP2P、はじまりのストーリーとこれから
こんにちは。「クリプトの技術や文化を愛する人たちの為の大人の隠れ家」をコンセプトにした銀座のバー、「CryptoBarP2P」オーナーのなっちゃんです。
おかげさまでオープンから3ヶ月が経ちました。
「オープンによせて」的な記事を書かなきゃね、とパートナーのBBBさんと言いつつここまで来てしまいましたが、ようやく落ち着いてきたので、P2Pに来ていただいたばかりの方や、まだ出会っていない未来のお客様に向けて、なぜ始めたのか、私たちが大切にしていること、これから目指す姿について、振り返りを交えつつご紹介します。
CryptoBarP2Pってどんな場所?
CryptoBarP2Pの名前はクリプト(暗号通貨)とP2P=Peer to Peerからきています。
P2Pの発行するNFT会員権を公式サイトよりご購入いただいた方か、店頭でBitcoinのLightning決済やEthereum等の暗号資産の決済を行った方のみが入店できるバーです。
場所は東京•銀座で、和光のある交差点からすぐの路地裏の一軒家で営業しています。
店名は、クリプトリサーチャーのなーちゃん @crypto__baby がつけてくれました。
"Peer to Peer"とはサーバを介さずに直接クライアント同士でデータをやりとりする仕組みを言いますが、CryptoBarP2Pも、お客様同士がそれぞれ積極的に情報を交換することにより、新しいチャレンジやコラボレーションの生まれる、まさに"Peer to Peer"な空間となっています。
私なっちゃん、BBBさん、インターンでエンジニアのnicoくんとmayuさん、トレーダーでバーで働いていたのろいちゃんの計5人のメンバーで運営しています。
なぜ始めたのか
クリプトバーを始めた理由はいくつかあります。
リアルな空間で話す場がほしかった
はじめての”仮想通貨”との出会いはBitcoin。まだBitcoinは10万円代でした。その後コインチェックのハッキングによりNEMが流出した時、私には誰にも相談する相手がいませんでした。コロナ禍に入ってからはクリプトの情報を追う日々なのに、家族にも友人にも”仮想通貨”の話はできない。リアルな空間で話ができる場所に需要があるのではないかと密かにプランを練り始めましたが、開業したとて全く集客できる気がしません。
誰か共感して一緒にやってくれる人はいないだろうか。
そうした時にこのツイートが偶然飛び込んできました。
3ヶ月に1度程度飲みにいくお気に入りのお店みたいな立ち位置のクリプトの遊び場が欲しいし、なんなら作りたいです。毎日居座っていないと話題についていけなくなるサークルではなく、映画館とか遊園地みたいに行きたいときに行って楽しめる場所。
— BBB (@project_bbb) March 14, 2022
早速DMしたところすぐに返信があり翌々日に会うことに。
(当日は会ってちょっとお茶するくらいかな)
(一応資料も作っとくか)
(でも一応物件の内見も予約しとくか)
と段取りだけして会った30分後。
気がついたら夢中でBBBさんを口説いていました。
見ず知らずの人と初めて会ったその場ですぐに結論を下すことのできるBBBさんの決断力には感謝しかありません。
この日が3/17のこと、オープン日は5/8で約2ヶ月弱での開店で、かなりのスピード感を持って進めることができたと思います。
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新しい形態の飲食店を作りたかった
いくつかのジャンルの飲食店を経営してきましたが、長く続けるにはいかにお客様にオレ/わたしの店と思っていただけるかにかかっています。
従来のお店←→お客様の関係ではなく、いつでも好きな時に自由に出入りできる「自分の居場所」として捉えていただく為に、期間中は無制限で来店でき、お酒も自分で作る完全セルフサービスのNFTによる会員制をとることにしました。
また飲食店を始める人の多くが「自分で商売をして生計を立てる」「お客さんの喜ぶ顔がみたい」という目的で事業を行なっているように思いますが、その目的に対して発生する日々の雑務が多すぎるのではないかと以前から感じていました。この2つを叶える為だけならもっとシンプルに成立させられないかと思ったのもこの形態をとった理由です。
この辺りについてはそのうちnoteを書く予定です。
クリプトの未来に情熱をかける人やチャレンジする人たちの集まる場所を作りたかった
P2Pのミッションは「クリプトの未来を信じ、クリプトの事業・プロジェクトに情熱をかける人たちを支援する」ことです。
起業家は寝ても覚めても事業のことを考えていて、周りから叩かれたり、厳しい言葉を投げかけられても、趣味や友人や家族との時間を犠牲にして自分の信じるものに一定期間人生を賭けます。
人が欲しがるものを作り、それをビジネスとして軌道に乗せ、存続させる。そんな人たちを心から尊敬します。
PMFまでの地味で長い道のりも、PMF達成してからの組織やマネジメントのハードシングスも、なかなか共有できる相手はいないかもしれないけど、この場所においては、その悩みを理解できる人達のいる場でありたいし、同じ未来を見て、今までにない新しいものを生み出すクリエイティブな人達が、事業やアイデアについて心置きなく話すことができ、新しいチャレンジが生まれる、そんな場にしたいと考えています。
懸命に事業に取りんでいると、せっかくの自分の時間も楽しめなかったり、そもそも自分に時間を使うことに後ろめたさを感じたりするかもしれません。
幸いP2Pには、開発者、事業者、VCと様々な属性の方に来ていただいており、全ての人がクリプトユーザーで、起業家や開発者の方々にとってリサーチやリクルーティングにも都合の良い環境が整っています。
自分も息抜きをしながら、理解者や協力者も得ることができる、そんな空間を目指しています。
これから何をやる?P2Pが目指す未来と大切にしていること
P2Pを始めた時、この場所を面白いこと、新しい技術やアイデアは何でも試してみる実験場にしよう、と決めました。
私達だけでなく、皆さんにとってもそのような場所にしていただけると嬉しいです。
ここから新しい出会いがあり、5年後10年後にクリプトのある未来のスタンダードを作っているようなプロジェクトが生まれることを願っています。
今後のプラン
P2Pには下記のようなプランがあります。
・現在P2PのNFTは月替わりでクリエイターさんとコラボしていますが、様々なプロトコルともコラボし、P2Pに来た人達がそのプロダクトを認知し実際に触ってフィードバックできるような実証実験の場にします。
・開発者や起業家向けに月パスを割引価格で購入できるスタートアッププランを新たに発表いたします。
・各地を回ってリアルなクリプトコミュニティの場を作ります。CryptoBarP2Pをポップアップ店舗として出店し、クリプトの技術や文化を愛する皆さんと交流しコミュニティの輪を広げて参ります。
またこの他にも複数のプランやコラボ案件が同時進行中です。
ホルダーの皆さんのご意見を取り入れながら、挑戦する人達のお手伝いができる場所にしていく予定です。
コラボレーションや企画をお待ちの方はぜひご連絡ください。
最後に
P2Pでは連日たくさんの方に来ていただいています。
始める前はこのような営業形態が本当に成り立つのか不安でしたが、蓋を開けてみると古参も初心者も関係なく新しい人を受け入れ、教え合ったりする温かな雰囲気が流れており、ホルダーの皆さまには本当に感謝しかありません。
これからも、新しいアイデアやチャレンジが常に生まれるような、ワクワクするような場所を作って参ります。
今後のP2Pの活動にぜひご注目ください!
店舗情報:CryptoBarP2P(クリプトバーピーツーピー)
住所:東京都中央区銀座5-6-8
公式サイト:https://cryptobarp2p.io/
Twitter:https://twitter.com/CryptoBarP2P
※公式サイトよりNFTを購入/1日分の入場料を現地決済することによりご入場いただけます。