5-1. ビットコイン(暗号通貨)相場でトレンド転換を読む ~ロウソク足の活用編~
ロウソク足に現れるプライスアクションパターンから相場心理を読み取り、トレンド転換を予測する
ロウソク足は日本で生まれたチャートの記法で、最近になって世界中で使用されるようになったそうです。日本で生まれ育った私たちはあたりまえにロウソク足のチャートを見ていますが、実はこれはありがたいことなんですね。
ロウソク足チャートには始値、終値、高値、安値が表示されますから、線グラフチャート等よりも、相場参加者の心理が良く見えるというメリットがあります。
これを活かして、トレンド転換を予測してみようというのが本記事の内容になります。
ロウソク足のプライスアクションパターンは上の図以外にもいろいろあるのですが、はじめはこの4つずつを覚えておけば良いのかなあと思っています。
買いシグナルは安値圏、売りシグナルは高値圏で出たものだけが重要になりますから注意してください。
早速実際のチャートでの活用方法を見ていきましょう
実際のチャートで活用イメージ見ていきます。(BTCの4h足)
※ 視覚を補助するために適当なインジゲーターを入れてあります。
私が主に見ているのは
1. 直近の強気or弱気シグナルの出現頻度(強気と弱気のどちらのシグナルが多く出てきているか)
2. ストキャスやRSI天底圏での十字線(or コマ・カラカサ)
の2点となります。
最近は上昇一辺倒の相場でしたので、全体的に緑の買いシグナルが多くみられているのがわかるでしょうか。
十字線に見られる相場参加者の心理
個人的に、十字線は見つけやすいので好きです。
天底で十字線を見たときには、買い方と売り方の勢力が拮抗しているんだな ということが理解できればOKです。
具体的にイメージを膨らませていくと、
・これ以上順張りで売買したい人が減ってきた
・クイ気味の利確が出てきた、リスク選好性の高い投資家の逆張りエントリーが増えてきた
という意味になります。
こういった状況下で、ちょっとしたファンダが出てきたり、しびれを切らした大口が利確をしはじめると、追随する人が増えます。そうすると、相場が逆方向に大きく動くことも想像がつくのではないでしょうか。
モメンタム系(別記事で後述)のインジゲータと組み合わせて使うと効果が向上
ストキャスティクスRSIなどのモメンタム系(別記事に後述)のインジゲータと組み合わせて使うことで、ロウソク足を使ったプライスアクションは一層の効果を発揮します。
高値圏や安値圏以外でシグナルが出ていても、たまたまその値動きをしただけという可能性が拭えないため、ダマしにあってしまうからです。
プラスアルファの知識
ここまでを読んで余力がある方のために3つほどTipsを追記しておきます。
+1. 出来高が多い時間帯のプライスアクションほど信憑性が高い
→ 日本時間と欧州時間の狭間や取引所のメンテ中など、出来高が減るタイミングのプライスアクションは、たまたま出現する可能性があがるので注意が必要です。
+2. 短い時間足(5分足など)のシグナルはダマシが多い
→ 短い足だとたまたまシグナルが出る可能性があがるので注意が必要です。長い足のものほど信憑性が高いと考えて問題ないでしょう。
+3. 包み足やハラミ足は、二本のロウソク足で完結するとは限らない
→ 上図のように、複数本のロウソク足を組み合わせた包み足はフックと呼ばれるプライスアクションパターンとなり、強力な売買シグナルとなります。
複数本のロウソクを組み合わせて包み足が完成するようなイメージになりますが、同じ箇所を上位足で見てみると、二本のロウソク足だけで包み足になっていたりすることもありますね。
ビットコインではベアトラップやブルトラップがこの形になっていることが多い点も興味深く感じています。
今回は以上です。
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