2-2. エリオット波動理論とビットコイン(暗号通貨)相場 [後編] ~実際に波を数えてみる~

本日は、エリオット波動理論の後編を書いていきます。

前編はこちら↓

実際にビットコインの波動を数えてみましょう

前編でも書いたように、エリオット波動を数える際には、大きな長期の波、中期の波、短期の波の順でかぞえていきます。

銘柄によってどの足を使うと勝率が高まるのかは異なるのですが、ビットコインの場合は歴史が浅いので、他の金融商品よりは相対的に短い足で数える必要があります。

大勢波動(月足か週足で把握)

月足や週足で見てみると、1波の始点の解釈が難しいですが、今は2波目だということがわかります。

注目いただきたいのは、2波の終点がどこになるかがまだ確定していないということです。20,000ドルの高値をもう一回更新したら、はじめて6,000ドルが2波終点だったということがわかります。

仮想通貨の未来を信じる私たちは、いろいろな理由をこじつけ、「底打ったアァァァ」と決めつけたくなる気持ちが生じるのですが、リーマン・ショック後の日経平均株価は念のため頭にいれておきましょう。ほぼ3年間に渡ってどこで株を買っても損していたことがわかります。(2009年~2012年)

実際にこの間に株式投資をしていた個人投資家はほとんど全員が損失を出したといわれています。

衝撃的な暴落をしたあとは、中長期にわたって市場に迷いが生じてしまいます。そのため私はビットコインは少なくとも夏ごろまでは横モミ相場が続くと考えている派です。

私のロングエントリーがチキン気味で、ショートエントリーが多めなのはこのためです。お許しください。


中勢波動(日足を使用)

解釈1. 現在を12月の下落開始からのC波であるとみる解釈

解釈2. 現在を2月6の底値からの3波と見る解釈(買い方シナリオ)

直近の相場はこの2つの見方をしている方が市場に混在しているのかなと解釈しています。

前者だと、C波終点が一つの波の終点でここから新しいエリオットサイクルがはじまるイメージになります。後者が実現した場合だと、夏頃に新高値を更新するようなペースでまた目覚ましい上昇を続けることが可能です。


小勢波動

解釈1. 現在を4月1日の底値からの3波目と見る解釈(買い方シナリオ)


解釈2: 今が4波で下落波の途中であると考える解釈(売り方シナリオ)


特に、小勢波動のカウントは自分の保有ポジションや都合によるバイアスがどうしても強くなるため、10人のトレーダーがいたら10通りの解釈がありえるということになります。

どれだけ時間をかけて考えぬいてみても、私やあなたと同じ波の数え方をしている方は誰もいないのです。


では、どこでエントリー(利食い)したら良いのか?

ここまでをお読みいただき、せっかくエリオット波動理論を学ぼうと思ったのに、「結局上がるか下がるかわからないんだったら使えない」と感じた方がいらっしゃるでしょう。

エリオット波動理論は予測するのが主目的のツールではなく、損切りラインを明確にすることによってエントリーポイントを絞り、トレードの通算の期待値をあげるのが主目的のツールだと心得ましょう。

例えばあなたが、4月16日現在、今からビットコインは中期的に上がるシナリオを信じていたとして、底値で買い損なっている状態とします。買うべきなのはいつでしょうか、今すぐでしょうか?

3年ガチホする覚悟がある仙人のような方だったら何処で買っても同じですが、多くの方はそうではないと思います。

できれば押し目で買いたいですよね。
実際に次の押し目は狙っている人が非常に多いことが予測できるため、壮絶な買い方と売り方のバトルが起こることを想定されます。

私の場合だと、下記を組み合わせて使用して、少なくとも3つ以上の買いシグナルが出たと解釈したタイミングで買いエントリーを行う予定です。

・フィボナッチ
・オシレータ(RSI、ストキャスティクス)
・移動平均(MACD)
・各インジゲーターのダイバージェンス
・チャートパターン(反転するチャートの形状)やプライスアクション
・ボリンジャーバンド(2σ)とVIXの組み合わせ

根拠を集めるのがまだ難しいよ、という方は一旦色々なテクニカル分析指標を浅く広く学んだ後で、その中で自分と相性が良いモノを選んでいくのをおすすめしています。

最後に一番重要な損切りについて記載します。

私の場合、損切りラインは、4時間足の押し安値や、チャートパターンの上下限、レンジ相場の上下限に置くようにしています。

損切りラインが近く明確で、強いところ(出来高が大量に溜まっているなど)でエントリーするということを徹底するだけでもある程度勝てるのかもしれません。

今後、私のnoteでは、自分が使っているテクニカル指標について自分流の使用方法を個別に書き起こしていく予定ですので、引き続きよろしくお願いいたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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