4-1. インジゲータとビットコイン(暗号通貨)相場 ~お気に入りのインジゲータを見つけよう~
さて、今回から何回かに分けて、インジゲータ(指標)について書いていきます。インジゲータはお気に入りのものを2~3個見つけて使用方法を磨いていくのが重要だと考えています。多くても少なくても良くありません。
トレードは天気予報よりはやさしい
あくまでも私の考えですがトレードは下記のどれか一つでも当てられたら勝てます。天気予報士は、風も雨も気温も当てないと怒られるわけですが、トレーダーは雨が降るのかだけわかれば良いのです。
1. 波の大きさ (ボラティリティ・値幅レンジ)
2. 波の向き (トレンド)
3. 波の転換点 (転換する価格[チャートの縦軸]・転換する時間や日柄[チャートの横軸])
1~3を知るのに、これまでに紹介した波動理論やチャートパターンなども組み合わせるわけですが、さらに裏付けを強くして自信をもってエントリーするためにインジゲータ(指標)を使っていきます。
トレードスタイルが十人十色なのはこれが理由です。継続的に勝っていれば正しいし、トータルで負けていれば間違えています。
何故あなたはそのインジゲータを選んだのですか?
暗号通貨から相場を始めた方も多かれ少なかれインジゲータを使っているでしょう。
しかし、
・皆つかっているから
・デフォルトでついているから
・Twitterでバカ勝ちしている人が使っているから
・なんとなくカッコイイから
という以上の信念や理解を持って、インジゲータを選んだ人は意外と多くないと感じています。
インジゲータは、本来はあくまでもあなたのトレードスタイルの補助として使うものです。インジケーターが無かったとしても同じようなトレードをする場合にこそ真価を発揮します。
ドラクエに例えると、レベル3の状態でもメタルキングの剣を使うとまあまあ強いです。それだけで大体の敵に勝てます。でも、HPが低かったりするのでちょっと強い敵が出てくるとすぐに殺されてしまうんですね。(殺されてもドラクエだと教会で生き返るんですが、相場ではどうなるでしょう…?)
また、
昨日まで剣使ってたのに、突然弓を装備して戦ってみたり
(勝てそうだからという理由でインジゲータを次々と変えている)
意味もなく剣と槍の二個の武器を極めようとして熟練度が上がらなかったり
(同じような役割のインジゲータを複数並べて使っている)
という大罪を知らないうちにやってしまうのが初心者が陥りやすいミスだったりします。
特に最近はVIXが流行ったり、チャネルブレイクアウトが流行ったり、ADXが流行ったりと流れが早いので、理解しきれないうちに試行錯誤して、トータルで負けてしまっている方も中には居るんではないかなと思います。
実は使うインジゲータは少ないほど良い
トレードで継続的に勝っている人は難しいことをしていないといわれています。
私も勝ちたい思いが先行して、インジゲータを常時7個とか並べてトレードしたりしていたことがあります。
確かに勝率が飛躍的に上がるんですがエントリーが週に3回しか出来なかったりしました。さらに常に気を張っていないといけないため、肩は凝るし目は疲れて、集中力を消耗してしまいコスパが悪いなあと感じました。(今は勝率を維持しながら、3つくらいまで減らしています。)
インジゲータを選んでいくためには、自分の好きなスタイルを見つけ、自分の好きな(勝率が高い)売買ポイントを明確にしていく必要があります。
その上で、好きな売買ポイントを素早く見つけ出しラクをするための相棒だと思えるくらいまで、自分の使っているインジゲータを深く理解できたら理想的だと思っています。
MACDならMACDしか使わないという感じで極めて行くと、トレードが上手くなって結果的に勝ちの再現性が高まっていきます。
ドラクエに例えると、戦士に杖とか装備させても弱くて、余計な特技も覚えないといけなくて育成にも手間がかかりますよね。私は戦士はレベルと力を上げまくって、剣を装備させて、ひたすらはやぶさぎりさせておくのが好きです。まじんぎりや、みなごろし(ハイレバトレード)が好きな人もきっと読者の方の中にはいますよね 笑
シンプルなほど良いのは、事業(ビジネス)でも同じで、儲けている経営者ほどわかりやすい事業を単純化したオペレーションでまわしていると考えています。再現性が高いので、従業員も疲弊せずに良い会社になるわけですね。
自分の好きなトレードのスタイルを知るための質問
・順張りが好きなのか、逆張りが好きなのか
・ポジションを保有する時間はどのくらいが好きなのか
・ブレイクアウトが好きなのか、レンジが好きなのか
・専業なのか、相場に張り付くことができるのか
・期待利回りや、許容ドローダウンはどのくらいなのか
など自己理解を深めることが重要です。
人と全く同じことをしていては勝てませんが、自分に似ているトレードスタイルの人たちが使っているものを選ぶのも良いでしょう。
あくまでも数式が理解可能で、シグナルが出た瞬間の市場心理が理解可能で、ビットコインと相性が良さそうなものを見つけてください。
次回以降のノートについて
次回はビットコイン相場におけるボリンジャーバンドの活用ついて書きますね。仮想通貨トレードを楽しんでいきましょう。
※ 今後紹介予定のインジゲータ
・ボリンジャーバンドと標準偏差(σ)
・波の勢いを知るモメンタム系(RSIやRCI)
・トレンド系(ADX、パラボリックSAR、一目均衡表)
・出来高系(VWAPなど)
・その他読者の方から要望があったもの(要望があればご連絡ください)
※ 前章までに紹介済のもの
・トレンド系の一部(移動平均(MA) とMACD)
ps. このnoteは書き始めて二週間くらいですが、PVは3万弱まで伸び、noteで500人近くの方にフォローいただきました。数名の方にサポートもいただくなど本当に感無量です。皆さんありがとうございます!
サポートプリーズ(*^^*)