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「は」と「が」

助詞の「は」と「が」。
使い方に迷うことがよくある。
自分なりに深く考える記事を読んだ。
さとゆみゼミの先輩である塚田 智恵美さんの記事です。

記事では、「で」と「に」について語られている。
ん?
「は」と「が」はどこにいった?

さとゆみゼミの卒業生のグループチャットに、
松任谷由実さんの「恋人がサンタクロース」は、なぜ「恋人はサンタクロース」ではないのか?との問いを立てられていた。

助詞の「は」と「が」の迷子になるぼくにとって、
ど真ん中のストレートが投げ込まれたと錯覚し、
とりあえずバットに当ててみたいと思った。

「恋人がサンタクロース」
「恋人はサンタクロース」

「は」と「が」の使い方をネットで検索すると
野田尚史さんが書かれた『「は」 と 「が」』という著書があることを知った。
手に取ったことはないが、解説記事に
「指定文」か「措定文」かによって使い分けるとあった。

指定文?
措定文?そもそもなんて読むんだ?(そていぶんと読む)

・AはBだ 
という文に対して、A≠Bのときは措定文 A=Bのときは指定文
つまり、BがAだとならないときは措定文となり、BがAだとなるときは指定文となる。
そして、「措定文」のときには、「は」を使うとされている。
「指定文」のときには、「は」も「が」も用いられるとのこと。

となると、
「恋人がサンタクロース」は、「指定文」となり、
「恋人」=「サンタクロース」であり、特定の人のことを指していると理解できる。
恋人を「A君」としておこう。

歌詞のなかにこんな表現がある。

今も彼女を思い出すけど
ある日遠い街へとサンタがつれて行ったきり

松任谷由実『恋人がサンタクロース』

ここに出てくる「彼女」とは、歌詞冒頭にでてくる「おねえさん」を指していると思われる。

昔 となりのおしゃれなおねえさんは
クリスマスの日に私に云った
今夜8時になればサンタが家にやって来る

松任谷由実『恋人がサンタクロース』

つまり、おしゃれなおねえさんを「A君」が遠い街へ連れて行ってしまった。
辻褄が合う。

全てのサンタクロースを「A君」に置き換えて読んでみる。
意味が通る。
1番の歌詞で、おしゃれなおねえさんにA君を略奪され、
2番の歌詞で、12月23日にそれでもA君を待っていると解釈できる。

もしくは、A君は好きな人であり、おしゃれなおねえさんの恋人であったのかもしれない。

いずれにしても、
「恋人がサンタクロース」は、指定文であり、特定の人を指していることを表現するために、「は」ではなく「が」を使っているというのがぼくの考え。

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