いつでも、どこでも大切なこと
いきなり、プロ野球の試合に出ることはできない。
いきなり、日本代表のサッカー選手にはなれない。
いきなり、プロサーファーにはなれない。
ある美容師さんが、20年ぶりにサーフィンをしたらしい。
「ぼくはサーフィンしたことがないので全く分かりませんが、20年ぶりのサーフィンってどんな感じなんですか?波に乗れるもんなんですか?」
「全然ダメ。体が硬く、筋力も衰えているから」
「そうなんですね。体は感覚を覚えているもんなんですか?」
「体は覚えていますよ」
・・・・・
「次、サーフィンに行く予定はあるんですか?」
「6月後半ぐらいかな」
前回のサーフィンは、3月中旬ごろ。
次の予定は、3ヵ月後。
話しを聞いていくと、
今は次のサーフィンに向けて
筋トレ、ストレッチ、陸トレをしているらしい。
YouTubeで検索すれば、
どんなスポーツでも練習方法を学べる。
練習方法だけでなく、
体の動きや注意点、こうすればうまくいくなど
あらゆる情報が簡単に手に入る。
ぼくが本気でサッカーをやっていた頃には
考えられないことだ。
美容師さんは、こう続ける。
「3月にサーフィン行ってよかったです。全然できないことがわかったので。そして、何が出来ないかを理解できたので、効果的なトレーニングができます。やっぱり何事も基本が大切ですよね〜」
何をするにしても、基本が大切。
その通り。
ぼくは、基本の大切さを高校生のときのサッカー部で学んだ。
3メートル先にいる仲間の右足にパスが出せないのに、
15メートルのパスは出せない。
1メートル先から飛んでくるボールをトラップ(ボールを止める)できないのに、
15メートル先から蹴られたボールはトラップできない。
2メートル先から飛んでくるボールをヘディングできないのに、
20メートル先から蹴られたボールをヘディングシュートはできない。
もちろんゴールに入らないし、ゴールの枠にも飛びやしない。
だから、毎日毎日、1mの距離で、パスを出す、トラップをする、ヘディングをするといった基礎練を続ける。
それは、狙ったところにパスを出すためであり、シュートを打つためである。
つまり、試合に勝つためである。
試合に勝つためには、ゴールを決めなければならず、ゴールを決めるためには、狙っとところにシュートを打てたり、パスを出せたりしなければならない。
つまり、1mの距離で、確実にパスを出せることに繋がる。
やはり、基本が大切。
基本の積み重ねの先に応用がある。
スポーツでも勉強でも仕事でもみな同じ。
もちろんサーフィンでも同じだ。
美容師さんに次会うときには、基礎練の結果を聞けるかも。
うまく波に乗れてると良いな〜。
楽しみ〜。