金は天下の回り物
最後にチップを支払ったのはいつだっただろうか。
おそらく、2005年にラスベガスに行ったときが最後だったかもしれない。
ホテルのベッドメイキングや、レストランでのサービスにチップを支払った記憶はあるものの、具体的にいくら支払ったのかはもう覚えていない。
それから約20年の時間が過ぎ、久しぶりにチップを支払う機会が訪れた。
普段の生活でタクシーを利用することはあまりないが、地方出張の際にクライアントから「タクシー配車アプリをインストールしておくと便利だよ」とアドバイスをいただいたのをきっかけに、初めて「GO」という配車アプリを利用してみた。
驚いたことに、数分でタクシーが到着し、目的地に着いた後も現金やカードでの支払いは不要。
「なんて便利なんだ!!」とびっくり。
タクシーを降りたあと、アプリのチップ機能を見つけて、チップを支払うことにした。
こちらももちろんアプリ内で手続きは完結する。
20年前のぼくは「チップ文化は必要なのか?」と疑問を感じながら支払っていたが、今は「良いサービスを提供してくれた人には感謝の気持ちとしてチップを支払うべきだ」と考えが変わっている。
なぜこのように考えるようになったのか?
ある程度の収入を得られるようになり、お金について学んだことが大きい。
「金は天下の回り物」という言葉が意味するように、お金は動いてこそ人を幸せにするのだと理解したからだと思う。
チップをもらう側になったとき、実際にその喜びを感じたこともある。
ゼロから成果を出すには最も手軽な方法だと考え、副業としてまず始めたUber Eatsは、都内で約1,400回ほど配達しました。
タクシーの「GO」アプリと同じように、Uber Eatsのアプリにもチップを支払う機能がある。
1日数人のお客様からチップをいただくことがあり、そのたびにとても嬉しかったし、ありがたかった。
金額は小さいことが多いが、それでも自分の提供したサービスに対して直接評価される報酬だからだ。
ただ、チップをもらう基準が何だったのかは分からない。
お客様ごとに評価基準が異なるものの、そのデータを集めれば、ある程度の傾向が見えてくるのではないかと思う。
そうすれば、さらにサービスの質を向上させることができ、お客様も満足し、チップがもっと飛び交う。
まさに「金は天下の回り物」という世界が広がるのではないだろうか。