ヒマワリ

悪魔と取引した
売れない画家は
その生涯を
絵を描く事だけに
費やして死んだ
貧しさの果てに
待つ物が
銃弾だとしても
彼は嘆かない
未来は誰にも
見えないのだから
死後に書いた
ヒマワリの絵が
世界中で
絶賛されても
そんな事など
分かりはしない
だからこそ
迷い続けて
偶然に彼は
因果の果てへと
辿り着いた
幾多の画家が
歯牙すら残せず
消えて逝く中で




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差羽ナガレ
読んで頂き感謝致します サポートして頂いても書く事しか出来ませんが 宜しくお願いします