ミュール

人の視線から逃れる為に
雑踏の中へ消えたジュリー
ストアの壁に飾られた
マネキン達が履いている
あのミュールはもう
何処にも行けやしない
そう思うと虚しくて
左目の涙を隠すジュリー
皆が病んでいるこの街は
息をするのも辛いから










読んで頂き感謝致します サポートして頂いても書く事しか出来ませんが 宜しくお願いします