1月2日『文男スポーツ』元旦から見事なまでの五輪プロパガンダ
この文章を箱根駅伝を観戦しながら書いているが、映像越しには思いのほか沿道に観客が多く、しかもマスクを外して選手に声を張り上げている人間もいてびっくりである。
そして、その箱根駅伝を商標登録している読売新聞社による見事な"五輪プロパガンダ"の片棒担ぎには新年早々呆れた。
この場に及んで、世界は五輪のことが頭にあるのだろうか?
菅首相の年頭所感に、
「今年の夏、世界の団結の象徴となる東京オリンピック・パラリンピック競技大会を開催いたします。安全・安心な大会を実現すべく、しっかりと準備を進めてまいります。」
これに応えるかのように読売新聞の元旦の社説には、
「オリンピック・パラリンピックが無事に開催されるようになれば、日本は世界に対して胸を張れるだろう。」
とあった。
五輪が世界の団結の象徴であり、開催することで世界に胸が張れると思うのは、ごく限られた一部の日本人だけだろう。
今世界が必要としているのはコロナ終息の事実であり象徴ではない。
そして、元旦午後にはパラリンピック日本代表選手団団長、河合純一氏の書き初めのニュースを配信する始末。
「超えろ みんなで」
超えた先には五輪ということか?
今や超えた先に五輪開催を望む人間より、超えるために五輪を中止すること。そして、浮いた予算をコロナ対策に使うべきと思っているのが大多数だ。
世論を尊重しない、五輪を掲げれば許されると思っている雰囲気。全くもって五輪開催支持者の浮世離れも甚だしい。
自分達さえ良ければ五輪開催を主張する五輪関係者達。残念ながらそこにスポーツマンシップは皆無ですね…。
2021年こそスポーツが正しい方向に向かいますように…。
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