部活動に留学するとは言わないはずだ
こうして批判記事を書ける日刊ゲンダイさん。全国紙がとっくに忘れてしまったジャーナリズム精神をお持ちで素晴らしい!
主催の毎日新聞社には絶対に書けませんからね。
私は2つの観点、留学と公立学校の観点から現状について疑問視するのである。
①留学って何なんだ?
留学を私の本棚にある辞書で調べると、『外国に行って、そこの学校なのである期間勉強すること。』とある。
では、ケニア人留学生選手はどういう理由で留学生として招かれたのか?
それは"足が速いから"である。別の高校の留学生に年齢詐称疑惑が上がり、その記事を読んだら「選手はエージェントに紹介された」と陸上部監督のコメントが。
恐らく世羅高校も似たような形で留学生を受け入れているのだろう。
ならば、留学生は"陸上部に駅伝"を勉強しに来ているのか?日本の学校では『部活動を勉強する』とは言わないはずだ。
やはり記事にあるように、紛れもなくこれは留学生ではなく、駅伝を勝たせるための助っ人である。
そして、これが公立高校で起きていることが私は大きな問題だと思っている。
②強化体制は公立学校の役割からの逸脱行為である
12月18日に書いた山辺高校の件と同じく、世羅高校の現状は公立学校の役割から逸脱していると私は思う。
日刊ゲンダイさんの記事によると、陸上部員は寮生活を送り、クロスカントリーのコース等の練習環境も整っているとのこと。
他の部活動に対しても抜群の練習環境を整えているなら別だが、県立高校がそこまで出来ないだろう。
しかも、世羅高校は町唯一の高等学校である。陸上部だけに多額の予算を投入して、教育の平等性を損ねるのは如何なものか。
利益や知名度UPを目的とせず、広く教育の機会を提供することが公立学校の目的なはずだ。
いつになったら大人達が作り出す『部活動至上主義』が終焉を迎えるのだろうか。
こう言ったことに歯止めをかけ、健全なスポーツの現場を作り出すのがスポーツ庁がする本来の仕事ではないか?