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SABRINA vol.19

僕はどうしても何もしてない時間は不安になって悩みがぼんやり出てきてしまう。
僕が抱く悩みなんて99%は考えていても仕方がないようなことなので頭を使うより先に手を動かしておけばそんな物考えずに済むだろうなんて思ったりするから気が付けば色んなことに手を出してる。

僕は習慣を作ることは得意だからそう思ってやって行けば自然と毎日何かをやっていることになる。
そうしたら段々変な形でポジションが変わって、手を動かしていない時間は何か悩みに対して考えなければいけない気持ちになってくる。
そう思うとまた手を動かしていて、だんだん信仰のような、現実逃避をする為の手段のような、言い方を変えると儀式のような物に変わっていく。

それをさらに続けていくとだんだん外に出たり友達に会っている時間なんかが僕は何もしていないからとてつもなく不安になってきて終いにはだんだん家を出なくなっていく。

多分、いや確実に。
もし僕にこの先1秒も働かずに済む経済力や環境が整ったところでおそらく僕はどこかでまた同じようなことをしていると思う。
それは僕が何をしたいかというよりも、どうすればまだまともに時間を消費して生きて行けるかということだと思う。
そういう意味で僕は自分を時々世界一自由人で世界一退屈な人間なんじゃないかと考える。
多分そうだと思う。
いや確実に。

2024/05/07 PM15:06

自分の中で最近大切にしていることは緊張感でこれを維持し続けるのが一番難しい。

趣味でやっている絵ですら、今日の自分は一日中取り組むという気持ちで挑んだとしても一度現場を離れてしまうとなかなか戻れない。
戻れたとしても明らかに何かが欠如していて思うように出来ない。

一度緊張感から解放されると次はその感覚を忘れるまでまたその集中力は訪れないように思う。
僕の場合できて一日に2〜3時間の話でそれが終わってしまえばその緊張感をどこかに置いていくためかのように何か他のことをしたりひたすら寝てしまったりする。

僕は自分に対しても猛烈に気まぐれで、それを短所と呼ぶかスタイルと呼ぶかは自分では分からない。
自分の精神面を調教してくれるようなメンターがいれば話は早そうだけどそんなヤツが現れたら烈火の如く怒り狂う自分も想像できてしまう。

まさに自分でどうにかしろよというような悩みで自分でどうにかしようと考える。
うん。自分でどうにかしよう(笑)。
自分を思うように動かすのは難しい。
やらなくても最低限考えていればいい。
牛歩牛歩。

2024/05/08 PM16:25

1本映画を見てる間に思ったのは、僕は元々アスリートだったのでよく考えて気がついたのは2〜3時間の練習を毎日やってるなんて割とやってる方だなって。笑

だから逆にここはもうそれぐらいの時間しかやらない、できないことだと思うことだな。
一日2時間しかやりません。
ならその時間のクオリティを上げる準備やら何やらを考えましょうよ。

毎日本気で2時間練習したらそのあとは遊んでも何でもいいわけで僕に必要なのは確かなメリハリだな。

2時間しかやらない。2時間を完璧にこなす。
ほうほう。

あとラフシモンズの映画を大学の間に見てさっきまた見返してみたら、今はもう会ったことあるオッサンになってるってことなんですよ。

これって凄いことですよね。
何かに勝ったような感覚になりましたね。

2024/05/08 PM17:39

毎日説教臭くてながーい文章が書けるぐらい色んなことを思えて閃けて、あれも書こうこれも書こうと思ってメモを頭の中に取ったりするんだけど「今は気分じゃない」で大概は世の中に表立って出てこない。

僕の色んな思考は毎日僕の気分で島流しに遭ってしまう。

「そいつらはいったいどこに流れていくんだい」て思いながら不健康そうなウンコ垂れるわけです今日の僕も。

町中華胃袋に捻じ込んできます。

2024/05/13 PM17:19

その町中華で僕は知っている人を見たことがある。
その人は僕が自分から遠のいて行った人で、今でも比較的近所に住んでいる。

一度そのお店で見たときは僕達の関係性はむしろ良好でたわいもない話をしたぐらいだった。内容は全く覚えていないけどしょうもない事を僕が何回か言った気がする。

関係性がなくなってからそのお店で彼に会った訳ではないけど、毎回僕が食べている最中に訪れそうな気がしてソワソワしながら食べる。

もし彼が来た時は全く周りを見る余裕がない環境を作るために毎回あえて比較的集中力が必要そうな文庫本を棚から持って行っておく。
それを読んでるのか読んでないのか分からない感じで僕はサクサクページをめくって行きながら好きなメニューを食べていく。

僕の中には好きとか嫌いとかそんな感情はあんまりなくて、僕の中では関係性を持ちたいか持ちたくないかに分かれる。
それは全く好き嫌いとは違う話で僕はあまり人を嫌いにはならない。
この感覚がなかなか理解して貰えない、説明するのが難しい。

2024/05/16 PM17:38

朝起きて別に特にやりたいことがある訳でもないのに「あぁ、やれる内になんかやっとくか。」の気持ち一つで絵を描いたり運動をしたり、とりあえずどうも思ってもないものが続いていく。
それがほぼ毎日続いていくと僕みたいな内向的な引きこもり人間の完成といった感じで今の自分がいる。

僕からしたら何もかもが独り言みたいな物で、この文章もそれと同じく絵も、もっと言えば友達としているPodcastなんかも会話しているようで自分の独り言に付き合ってもらっているような感じなのかもしれない。

最近僕は作業中にあえて昔のニュースラジオを聞いたりする。
そうしたら何がわかるかって、いかに賢い専門家であっても未来を平気で読み違える。そんなことがザラにあってそんなことしかない。
「わかんねぇもんはわかんねぇか。なんか一応でもできることやるかぁあ。」みたいな感じでまた手が一時間弱ぐらいは動く。

それが三日続いたり、一週間続いたり、すぐ途切れたり、それでも一年の大体はそんな感じの日になってる。

2024/05/22 PM15:39

僕の友達に小説家を目指している人がいる。

僕はその人に出会うまで小説というものがどういうものなのか考えたことはなく、僕の中ではどれもこれもが「本」であって具体的に小説が一体何を指してどういうものでどんなことかは一切わからない。

だからその人に出会ってから、小説て何だろう、僕はなんで本をこんな絶えず読むんだろう、なんてことを考える。

さっきまで僕が本を読んでいて一つわかったことは、本は他の映画や漫画に比べるとものすごく細々していて時間なんかそれらに比べたらもしかしたら人によっては10倍ぐらいかかるかもしれない。

だから僕は内容とかセリフなんかは覚えてられないし、どれもこれも読み終わった後には断片的な記憶と瞬間的に心で感じたエモーショナルな感覚しかわからない。

映画でも僕は同じなんだけど、本でいうと尚のこと僕は何もかも忘れてしまってる。

だからこそ飽き性な僕には良いんだろうなぁ。
僕は村上春樹も伊坂幸太郎も大好きだけど、どんな内容が書かれていてどんなセリフがあるかなんてほとんど記憶にない。あんな情報量が多い書物の内容なんかいちいち覚えてられないだろうに。

自分の感覚が揺れた記憶だけでまた最初から、その感覚以外は必然的な記憶喪失になりながら楽しめるものはもしかしたら他にないんじゃないかって。

「ああなるほどな。だから僕は過去にこの本をいいと思ったんだ。」
こう思うことが大事かどうかは分からないけど僕自身が大切にしてることは間違いなくてそれがどれだけ重要なことか僕自身は分かっているから毎日読んでいるんだろうな。

それにしても小説って一体なんのことなんでしょうね。笑
僕には分かりません。

2024/05/22 PM17:03

僕が好きなラジオを聞いているとその人たちは昔からの幼馴染で、その人たちだけが出せる空気感や思い出話なんかは何故かつまらない内容であったとしても周りの時間を忘れられるほど魅力的な何かがあるなと思う。

じゃあ僕が未来に思い浮かべたり誰かと共有する原体験や思い出は何だろう。

僕は仮に人付き合いが上手かったとしても友達付き合いはすごく下手くそだから今過去から見て現在に繋がった、それこそ何か当時の匂いや空気といったものを共有できる人は残念ながらいない。

今そんな人ができたとしても、そこから見た僕の思い出なんて新しすぎて意地でも長生きしてやらないとそんな話もしかしたら出てこないのかもしれないな。
そうなってくるともしかしたら最近の出来事でも懐かしめるぐらいの速度を持って何かしていくしかないのかとかね。

一般的には家族とかが紐付いていくのかな。
僕は時々地動説を信じて生きていたガリレオみたいな気持ちになることだってある。
僕は家族との時間が蓄積していくごとに何もかもわからなくなっていった。
赤ちゃんとして生まれた時がゼロ地点でそれからはひたすらマイナスの世界へと深みを増して行ったようなそんな感覚は今でもある。
それがどうのこうの、なんだかんだ、ああしろ、こうしてくれよ、とかより好きにした分好きにするから各々好きにしようねみたいな。
あれ僕はものすごくドライなのか。
それは愛情があるとか無いとかそういう話ではなくて、粘土をどれだけ愛しながら伸ばそうがいつかは切れる、あんなイメージで要するにただ単に繋がりの話。

じゃあ僕にとって時間って何なんだろう。
ただ単に若さや命を削っていく悪なる兵士なのか。

それは科学的な概念じゃなくて僕が目を瞑った時にある世界の話。
そこはいつまで経っても全くルールが形成される気配がないカオスみたいなところで、そこにいたいわけでも心地いいわけでもなく目を開けさえすればいつも普通に平穏な時間がユラユラと流れてる。
それさえ確かなものであれば僕は比較的大きな悩みなんてない。

僕は今そんなことを最近買った椅子でくるくる回って目を開けながら考えてます。
これって暇ってことですか。

2024/05/31 PM14:59