SABRINA vol.21
形としてでもモデル事務所を退社してだいたい2ヶ月ぐらい経つのかな。
どれぐらいの規模感でモデルをやっていたにせよ社会的に言ってまた何か説明がつく横文字が無くなっていかに自分が変わっていくかということを日々実感する。
そもそもモデルをやっていた頃から感じていた自分の力の無さがより現実的に日々降り注ぐ。
プロスポーツ選手なんかを想像してみるとわかりやすいと思う。プロスポーツ選手なんかで例えるとおこがましいぐらいで、あの人たちの技術や練習、方法論や考え方を知りたい人なんて目を輝かせた少年の中に山のようにいるし、それ以外にもやりようはまだあるけど、僕がしていたことなんて教えることもないし真っ直ぐ歩くか見様見真似でポーズができればこなせはする。
少なくとも僕がしてきた領域では。
それでも僕はすごく自分の結果に満足してそれからの2ヶ月の人生も大好きなんだけど、少なくとも自分の欲求には常に答えれてると思う。
でもそれだと自分の中で何か対外的なモチベーションを維持する仮想敵みたいなのが消えてしまってどんどん殻に閉じこもる感覚もそれはそれで嫌いだなって思う。
「みんなが欲しいものってなんだ?」
「金か?名声か?」
「俺は夢は叶えてみたぞ。」
「金だったら平均年収は400万と端数か。それだったらそれ以上、その倍あればみんなが行ってみたいレベルということになるのか?」
「名声てなんだ?自分は絵を描いてるぞ。じゃあそれで何かできたらみんながほしい結果になってるということか。知らんけど。」
みたいな感じでどうしようもない妄想劇をどんどん細分化して具体的に考えて、じゃあどうしたらいいのか答えを出して、その答えを知ってる人がいれば会ってみて、また家に帰って考えてみる。
最近気づいたことがあって。
僕はファッションの世界にいたから自然と僕のSNSはその業界の人で埋まっていく。
AIがどんどんオススメを偏らしていくみたいに、自然と生きていたとしてもそうやってどんどん人間関係も偏っていく。
これがセカンドライフの成功を遠ざける第一要因だなと気がついた。
もし他にやりたい、そこの業界以外で何かやりたい、そう思った時に聞ける人がものすごく限られてくる。
それが圧倒的な短所で多分これはどこにいる人でももしかしたら言えるのかもしれない。
だから大切にしないといけない人は本当に大切にしておかないと次に繋がらないことを確信した。
変に自分で考えないで聞ける人会える人には会って聞いておくことが重要なのかな。
うん、今の気づきと目標がやんわり抽象画みたいに仕上がってきた。
2024/07/13 PM15:56
「目先の努力しかできない」
みたいな、悩みなのか何なのかわからないようなセリフを言っている友達がいて、そら目の前にメダルが落ちていてそれを全力で拾いに行くことなんて当たり前だろうと僕は思うんだけど。
もしこれを読んでる人が合理的な考えだった場合、目先の物をとるより無保証のまま未来の報酬を目指すことなんか多分非効率的だと思うかもしれない。
それだったら目の前の報酬をより生産性と効率を上げて取りまくった方が他をわざわざ探すより絶対効果的だろう。
少なくとも僕だったらそう思う。
だからこそ僕が大切なのは自分でどこに境界線を引くのか、これがセンスみたいな物に近いんじゃないかなんてことを最近考えたりする。
じゃあ僕の場合今の立場上はフリーターなので、僕がもし目先の報酬を探していたところで「時給以外で見つけろ」というルールをあえて設けたらどうなる?
そこで一気に難易度は増していくと思うしそれがなんなのか日々考えて、尚且つ答えも出てきていると思う。
目先の努力、短距離走的な報酬の取り方はなんとなく生きていると聞こえが悪く感じそうだけど必ずしもそうではないと思うし、短い距離にも必ず質というものがあるからそこさえ気にしてれば良いだろとか思う。
そこからもう一つ進んだステップがあるとしたら、じゃあ自分には目先の努力のように感じれることが他人からは難しく見えるようなことは何があるだろうか。
これを見つけれさえすれば僕はよりどうにかなるだろうと楽観的に見ている。
僕はよく自分ではわからないから他人に聞く。
そうすると1番早い。
僕は占い師は完全に否定派で、なんでかって自分以外であれば他人がこうしたら良いなんて誰にでもわかる。
僕たちはワールドカップで世界一のサッカープレイヤーであるメッシを見ても「なんで今のパスしないんだよ!」なんか言えてしまう。
しかもそれは確かにパスした方が良かったのかもしれない、それぐらい他人のことなんてわかる。
一歩引いて感情を込めずに当たり前のように考えたら誰にでも他人のことなんてわかるが自分自身になると戦場のメッシのように一気に判断力が落ちる。
それは世界一の選手だったとしてもなんだろう。
(ただ逆に僕たちが仮にメッシより判断力があったとしてもメッシより遥かに体が動かないから何を思おうと何もコートでは実現しない。本来文句言うなら同じレベルに行けと言いたいところだけどそんなこと思ってたらワールドカップなんて面白くないからそれは別腹で。)
だったらメッシに比べたらはるかに凡人である僕なんかより自分より能力のある他人に聞くしかないよねと思うことは当然で、さっさとプライドなんて捨てて「僕困ってるんですけど、資格も力もないんですけど何かできそうな話ありますか?」と聞くしかない。
はい。なのでいつでも僕に教えてください。
ヒントのお金はなんぼあってもイイですからね〜。
2024/07/19 PM16:38
この前はどこかで映画監督のハーモニーコリンズが3年間で映画を5000本見たとか言っていて衝撃を覚えたんだけど僕もそれには及ばないとしても相当な量の映画を見ているなとふと思った。
僕は映画が好きというより完全にながらコンテンツでバリバリ携帯を触ったり何か他のことをしてる。
なんだよそれと言われそうな気がするけどじっとできない僕からしたら2時間椅子に座ったままの状態を良かった思い出に変換できるエンタメなんてこの世に無いと思ってる。
好きな時に動いて勝手に他のことをして気になったらまた戻す。これが基本的な僕の楽しみ方。
だけど大体20本に1本、これでもかなりいいペースだとは思うんだけど友達に勧めたくなるような作品に出会う。
友達はあまりにも熱心に僕の話を聞いてくれるので見てくれたりもするんだけど、残念なことに僕は適当に見ているし、仮に大真面目に見てたとしてもその後に何度も他の作品を重ねるし、それがなくても大体1日もすれば面白かった思い出以外何もかもおさらばって感じだろう。
なのに僕といったら本にしたって絵にしたって何故か次の作品を追う心意気だけどは治る気配がない。
「おもろい/おもんない」だけしか覚えていないかなり抽象的な思い出だけをこれだけ膨らましてどうするんだといつも思うんだけど僕はなぜか止まらない。
服を買ったりなんだって他のことはかなり渋るのに廃盤のDVDや良い画集なんかは10万円さえ切っていれば躊躇なく買っていってしまう。
なんだこれは。
最近僕はアキ・カウリスマキの映画をよく見る。
僕は一通り彼の映画を見ていてそれまでも好きだったんだけど彼のインタビューをたまたま適当にYouTubeで見て関心を覚えた。
とりあえず彼の名前を図書館の検索欄に入れてヒットした本を借りる。
いつも僕はそんな感じでリュックを重くして日々過ごしてる。
彼の映画に出てくる人たちは共通して貧乏で。
彼の映画ではみんなが素朴な愛情を抱いていて、彼がそれを描くことですごくチャーミングでファッショナブルな世界に変わる。
僕はそれがいいなと思う。
みんなが社会的に地位の低い仕事をしていてある人はゴミ収集の仕事をしていてアパレルの店員が汚いと言い追い出したりもしてた。
だけど彼らの大切にしてる愛情の形に惹かれてみんな彼の映画が好きなんだと思う。
でも僕は彼の映画を見てだんだんイライラしてきたりもする。いや多分毎回イライラしてる。
どうせみんなこんな価値観もありだよねと言いながらなりたくはないけどねと心の中で言ってるんだろって。
見る分にはいいけどなりたくはない、まさに映画にもってこいの世界観であれは体感するものじゃなくて見るもの見せるものなんだ。下流階級てのはそういうことだろって。
コイツらは日本人じゃなくて外国人なんだ、この監督の世界はファッショナブルだけど日本が日本人のこういう人たちを見て素敵だなって感じれる雰囲気なんて日本人にまるでないだろ。ここに才能を見る人たちより鼻が高いかホリが深いか肌が白いか、そんなことの方が大切なんだろう。
僕はすごいいつもこんな感じで彼の映画を見て怒ってきてどこかで自分もそう思われてるんじゃないかという気がして外に出るのが怖くなってくる、それでいつもその後じゃあなんかやってやるよみたいな公園の噴水みたいに自作自演の循環を作ってる。
僕はよく腹が立ってる。
…彼の映画は本来純粋な目で見るものなので誤った見方はしないでください。
僕が間違いです。そして彼はグレイトです。
2024/07/20 PM15:59
最近ふと思ったことで、僕が大成するかどうかは全く別の話だけど自分は本当にナチュラルなアーティストなんだなって。
じゃあそれを識別する指標はいったい自分の中のどこにあるんだって言われたら僕の答えとしては「自分の本音の数」だと思う。
このノートにしろ僕の作品にしろPodcastにしろ、僕はお金になるかとかそんなことは全然考えてないんだけど無限に絶え間なく勝手に体はその方向に伸びていくわけで、今僕の中で同世代でもそうそう負けてないなって思えることで言うと本音の数だなぁなんて思ったり。
今の時代本音を言う人に風当たりは冷たくなってると思うし、僕自身も羞恥心がなくて言ってるわけでもなんでもなくて、僕も自分の本音を言うのは好きか嫌いかでいうと好きではない。
恥ずかしいし改めて他の人に言われたりなんかしたらたまったもんじゃないしそらそうだよねって思う。
その中で自分がこれまでしてきたことを考えた時に「じゃあ俺がアーティストじゃなかったら誰がだよ。笑」なんて思う。
どんな規模感でもいいから自分ができる他人が面白いなって思ってくれそうなことはやっていたいなと思う。
僕の中でこれも他のことも物凄く価値があるものだと信じてるんだけど、認めてもらうかどうかな話をするとお金が絡んだら何か形にならないとなかなかそうはいかないと思うんだけどもしそうなった時に「いやいやアイツはそうなる前からずっとやることやってたよ」て誰か言ってくれるレベルで何かやってないとなって。
これは僕がアーティストになりたいか、アーティストとしてどうしていきたいかの話じゃなくて目指そうが目指さまいが僕はアーティストなんだよということを言いたかった。笑
はい。それだけ。
2024/07/26 AM12:36
僕が可愛がってるというか一方的に愛してるというか可愛がらしていただいてるというかね、まぁそういうモデルの後輩がいまして、その子が僕に「いや俺みさとみたいにバイトしながら何かするとか無理だもん。サラリーマンの方がお金もらえるし俺にはそれ無理だわ。」みたいなことを言っていてそれを定期的に思い出すんですよ。
その言葉が冷たいとか失礼だとか全くそんなことは思わないし、むしろそんな話しないで僕に何の話すんだよとも思ってるぐらいそんな話でいいと思う。笑
その後輩はまだ学生ですから。
学生の内にとんでもないことをしたやつなんですよ。
学生のうちにとんでもないことをできた人って僕そんな会えたことないんですけど、学生でそのレベルまで行ったら逆に僕そのあとって何してもいいと思うんですよ。
「俺だって学生の内にお前ぐらいすごかったらフリーターならんと思うしそらそうなるわ。笑」
みたいなこと言うてたと思います。
僕は大学当時とにかく家を出たくてね。
在学中にもやりたいことはあったんだけどそんなもん関西もそこそこ都会だしそんなつまらない場所でもないから出る理由がないんですよ。
モデルやるって言ったらもう東京にしか仕事ないから何となく出る理由になるなと思って言ってたと思いますよ(結局東京でも仕事ないから海外いけたんだけど笑)。
それでも東京でモデルするって言ったところでそこに「バイトもしたいからね!!」なんて思ってるわけもないからそら仕方なく楽しくやってるわけでそらその後輩の言う通りバイトするために上京してないよなとは思いますよ。
だから学生時代に上京して家出れてたら別に就職してるよねとも思うんです。
家出たい延長線上に今がありますから。
逆にいうと今就職してない理由って基本的にはタイミングで信念とかそんなカッコいいもんじゃないですよね。
だから面白いなって思うんですよ僕。
タイミングが1つズレただけで自分でよりどうにかしないといけない世界線に食い込んだわけですから。
前回も言ったんですけど僕の仕事は本音を言うことですよ。
んでもってフリーターなんか一応世の中のピラミッドで言えば下の方で僕の本音なんてよりリアルですよ多分。
僕自分では自分の身に起きたことって1日時間が経てば文章でも言葉でも面白く表現できる才能はあると思っててだから今のポジションは結構美味しいなとか思うんですよ。
良くも悪くも作品数と手数だけは増えていきますから。
僕が頑張って成り上がったらフリーターでも大丈夫かもしれないって僕に出会った人は思えて、僕が失敗して面白おかしく話してて聞いた人とか読んだ人が笑って「私にフリーターはできんな」て思ったとしても、どちらにしても他人の人生ゲームをヒトマス進まれてるわけですよね。
いやそれってもう僕にもってこいのポジションだなって常々最近思いますね。
僕に出会ったらそれなりに笑えるコンテンツがある。
おもんなくても自分の選択肢を次に進める思考がある。
いや最高やん。
何しても自分の持ってる才能で加工さえすれば誰かの役に立つ。
もうこれ以上はないんですよ。知らんけど。
2024/07/30 AM12:55