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「The Guilty / ギルティ」「殺人者の記録 デニス・ニルセンが残したテープ」

久々にNeflixに戻ったので、オリジナル映画を2本。

The Guilty / ギルティ

2018年にデンマークで製作された同名作品のリメイク。ほぼ音声だけでストーリーが進むので、デンマーク版は映画だけでなく、ラジオドラマとしても日本でリリースされている(ラジオクラウドでも聴ける)。この特性を生かしてコロナ禍で製作されたアメリカ版の出演者は数人、セットも廊下を挟んだ2部屋とトイレのみ。

ジェイク・ギレンホール演じる刑事は何らかの事件を起こして、一時的に緊急通報を受信する仕事に就いている。明日には出廷する予定だ。かなり苛立っていて、家族ともうまくいっていない。これだけが基本設定で、あとはネタバレ厳禁。オリジナル版を観ていないのでどんな違いがあるか分からないけれど、現代のアメリカの警察官が抱える問題を正面からとらえたストーリーになっている。部屋のスクリーンに映し出されるカリフォルニアの山火事のライブ映像も、警察官や消防士が直面している困難、そして多くの人が抱く不安を反映している。驚く展開ではあるものの、セットとキャストが限られるとやはり単調さは否めない。デンマーク版のほうが面白そうだ。

自分が抱える怒りに苦しむ男、はタイプキャストのような印象も受けるジェイク・ギレンホール。ほぼ彼の顔しか映らないけど、スクリーン映えするなぁ、飽きないなぁと思うのは好きだからでしょうか。イーサン・ホーク、ポール・ダノ、ライリー・キーオも出演してるが声のみなので全然気づかなかった。

殺人者の記録 デニス・ニルセンが残したテープ

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1980年代にロンドンで起こった連続殺人事件の犯人が吹きこんだ肉声テープを基に事件に関わった人々が考察するドキュメンタリー。デヴィッド・テナント主演のドラマ版はこちらに書いてます。

都会の真ん中でなぜ15人も殺害して発覚しなかったのか。それはニルセンが元警察官で捜査の事情を知っていたのと、殺害対象を捜索願の出されていない孤独な漂流者に絞っていたからだ。また、同性愛者であるニルセンが同じ同性愛者をターゲットにしていた(異性愛者もいたけど)ので、殺されずに逃げた人たちが警察に知らせなかったのもある。小説やドラマのフィクションでは犯人が元警官ってあるけど、この例だけでなく、ゴールデンステートキラーも元警官だったな…。


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