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アウトプットする習慣を復活させたい。noteは放置中。 引っ越し先 https://virgiltx.hatenablog.com/ 旧ブログ。 http://caricature77.jugem.jp/

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virgiltx.hatenablog.com

    • 「ザ・ファーマシスト オピオイド危機の真相に迫る」

      息子を射殺された父親ダンは、殺人事件が多発していてもロクな捜査をしない警察は頼りにならないと悟り、危険を冒して自分で犯人を捜すことに。事件は解決したが、息子を失った悲しみは癒えない。薬剤師の彼はある日、非常に強い鎮痛剤を大量に処方されている若者が多いことに気づく。薬を買いに来た知り合いの若者がオーバードーズで亡くなったのを知り、これ以上息子と同世代の若者を死なせるわけにはいかない、と再び独自調査を始める。 タイトルどおり、オピオイドの不正処方を暴くドキュメンタリーかと思いき

      • 「ドーナツキング」

        カンボジアの内戦で難民としてカリフォルニアに渡ったテッド・ノイ。ドーナツ店で働き口を得ると、家族総出で働きまくって独立し、西海岸にドーナツ帝国を築き上げる。次々とやってくる多くのカンボジア難民にそのノウハウを伝授して、新境地で右も左も分からない同志たちを救った。大金持ちになり順風満帆だったテッドの帝国はあっけなく崩壊するが、それぞれのドーナツ店は生き残り、アメリカで生活基盤を築く手助けをしてくれた「テッドおじさん」は伝説として語り継がれる。 テッドたちが渡米する背景となるカ

        • Netflixのオリジナルドキュメンタリーに星付けてみた

          ※引っ越ししてこちらで随時更新しています。 Netflixは作品ページに評価がついていないし(イマイチとイイネは何に使用されているのか?)、ほかの配信サービスと同様、おすすめがあまり当てにならない。どんどん投入される未知な作品を観るかどうか判断する目安がないのは少し不便だ。特にドキュメンタリーは、数少ない話題作以外は宣伝もされずに放置されているので、みんなどうやって観るものを選んでるのかな。Netflixだけでなくアメリカのドキュメンタリー全体に言えるのは、情報公開と発言の

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        記事

          「サムの息子たち 狂気、その先の闇へ」「ナイト・ストーカー シリアルキラーの捜査禄」

          見ごたえたっぷりのNetflixドキュメンタリーシリーズ2本。 サムの息子たち 狂気、その先の闇へ Son of Samといえばシリアル・キラー界の有名人。70年代にNYで女性やカップルを殺す連続殺人事件の犯人として逮捕された。「犬に命令された」などの狂気じみた警察への手紙も話題をさらった。「マインドハンター」にもでてきたので、このEP見直そう。犠牲者たちの髪型がロングヘアだったので女性たちは髪を切り、男たちはぶっ殺してやる!と怒りまくり、街中は大混乱に陥る。必至の捜査も

          「サムの息子たち 狂気、その先の闇へ」「ナイト・ストーカー シリアルキラーの捜査禄」

          Chan is Missing (1982)

          あるアメリカ人漫画家が、「Criterionで観た『Chan is Missing』の洋服まじかっこいい」という写真つきツイートに「週末絶対観るわ」と返信するやりとりを目にして、気になったので調べてみた。「スモーク」で有名なウェイン・ワンの監督2作目で、近年アメリカではリバイバル上映されている。おそらく日本では未公開でソフト化もなし。英語版DVDは発売されていて、クライテリオンが運営するCriterion Channelで配信中だが、日本はエリア外のため視聴不可能。困ったとき

          Chan is Missing (1982)

          オクトパスの神秘:海の賢者は語る

          男がタコと恋に落ちる、というキャッチコピーで知った記憶があるアカデミー賞受賞作。話題になったので観てみると、My Octopus Teacherという原題に尽きる内容。海洋ドキュメンタリー、そして1人の中年男性が生きる力を取り戻していく非常にパーソナルなストーリーでもある。 クレイグは自然ドキュメンタリーを製作していたが、ある頃から精神的な不調に苦しみ、カメラを手に取ることも止めてしまう。そこで自分の人生を振り返って、一番興味を惹かれたことについて考えてみた。ひとつは子供の

          オクトパスの神秘:海の賢者は語る

          「The Guilty / ギルティ」「殺人者の記録 デニス・ニルセンが残したテープ」

          久々にNeflixに戻ったので、オリジナル映画を2本。 The Guilty / ギルティ 2018年にデンマークで製作された同名作品のリメイク。ほぼ音声だけでストーリーが進むので、デンマーク版は映画だけでなく、ラジオドラマとしても日本でリリースされている(ラジオクラウドでも聴ける)。この特性を生かしてコロナ禍で製作されたアメリカ版の出演者は数人、セットも廊下を挟んだ2部屋とトイレのみ。 ジェイク・ギレンホール演じる刑事は何らかの事件を起こして、一時的に緊急通報を受信する

          「The Guilty / ギルティ」「殺人者の記録 デニス・ニルセンが残したテープ」

          「幸せへのまわり道」「ミスター・ロジャースのご近所さんになろう」「ミニー・ゲッツの秘密」

          Mister Rogers' Neighborhoodは米公共放送局(PBS)で1968年に始まり、中断を挟んで2001年まで放送された国民的子供向け番組。フレッド・ロジャースが出演、声優、パペット、脚本、プロデューサー、音楽、歌をすべて手掛けている。「幸せへのまわり道」はトム・ハンクスがフレッドを演じた劇場映画で、「ミスター・ロジャースのご近所さんになろう」はドキュメンタリー。番組に馴染みがなければドキュメンタリーを最初に見たほうがいいと思う。 追記:「幸せ~」の監督、マ

          「幸せへのまわり道」「ミスター・ロジャースのご近所さんになろう」「ミニー・ゲッツの秘密」

          「メア・オブ・イーストタウン / ある殺人事件の真実」「Qアノンの正体 / Q: INTO THE STORM」「ゴールデン・ステート・キラーを追え / I'll Be Gone in the Dark」

          HBOシリーズ3作品。 メア・オブ・イーストタウン / ある殺人事件の真実 すごくシリアスなのかと思っていたら、意外にコミカルなシーンもあり、割と気軽に観られた。村人全員知り合い、みたいなフィルラデルフィアの小さな町の閉塞感とコミュニティの居心地の良さを両方感じる。ストーリーはwho done it?もので、犯人捜しを楽しむタイプだけど、主人公メアのトラウマと、女性同士の友情が背骨になっている。女性刑事ものって、なんでどれも重いトラウマに苦しんでる設定なのかな。女で刑事やっ

          「メア・オブ・イーストタウン / ある殺人事件の真実」「Qアノンの正体 / Q: INTO THE STORM」「ゴールデン・ステート・キラーを追え / I'll Be Gone in the Dark」

          「ウディ・アレン VS ミア・ファロー」

          U-NEXTで観たHBOドキュメンタリーシリーズ1つ目。 20歳の頃、NYに旅行に行った私と友人はうきうきしていた。「ウディにばったり会えないかな!」。「アニー・ホール」でアカデミー賞を受賞した夜も式場を欠席し、いつものようにクラリネットを演奏していたマイケルズ・パブに行こうかとも話し合っていた。壁にはウディのポストカードを貼っていたし、「ウディ・オン・アレン」というインタビュー集を読んで、崇拝と言っていい感情を持っていた。どんなに多く評価の高い作品を作っても、満足せずにす

          「ウディ・アレン VS ミア・ファロー」

          追っかけ旅行:アメリカ

          追っかけでもないけど、日本に来ないミュージシャンのライブを観る旅行のアメリカ編。上の写真はヴェニューです。2005年3月、日本に帰国して関西の実家に居候している間、どうしてもイェンス・レークマンのライブを観たくて、アメリカツアーの日程を調べていた。アメリカは当然ながら都市間の距離が長いので、なるべく隣接している街で2回は観たいとなると、大都市+知らん街、になる。まあ飛行機使えばSF&LAとかでもいいんだけど、なんとなく近くがいいな、と思ってしまう。まずシカゴは決定。好きなコミ

          追っかけ旅行:アメリカ

          追っかけ旅行:ドイツ

          松永良平さんの「ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック」の中にでてくるメキシコでの出来事を読んでいてはらはらしながら、自分も昔はバンドのライブ観るために、無謀というか適当な旅行してたな・・と思い出した。ライブを観るのが目的の旅は何度かしている。主に、日本で観られないからこっちから行ってやる、という動機で、1回じゃもったいないので、最低2回は観たいなど画策して日程を調整すると、どこやねんそれ・・な街に行くことになる(特にアメリカ)。ライブでもなければ行くことはけして

          追っかけ旅行:ドイツ

          「Ride, Rise, Roar」、「デヴィッド・ボウイ 最初の5年間」/「デヴィッド・ボウイ 最後の5年間」

          Ride, Rise, Roar(ライド・ライズ・ロアー) アメリカン・ユートピアが公開されて観た後から、どっぷりトーキング・ヘッズとデヴィッド・バーンにはまっていて、あまりに足が抜けないので心配になってきてる人、という前提で読んでください…。40年以上のキャリアを一気におさらいするのはなかなか大変で、インターネットがあるおかげで観たり読んだりできる情報が山盛りの中、このDVDを海外から購入(日本盤もでてたけど、中古で見つけたら高いorラッキーだろう)。 2008/20

          「Ride, Rise, Roar」、「デヴィッド・ボウイ 最初の5年間」/「デヴィッド・ボウイ 最後の5年間」

          「ノーマル・ピープル」、「DES」

          AmazonからSTARZPLAYチャンネルを購読して観た2本。 ノーマル・ピープル えらい評判だったのでずっと気になっていてやっと観たら、期待以上に素晴らしくて、観たあとぼーっとしてしまうタイプの作品だった。ストーリーはとてもシンプル。いわゆるボーイ・ミーツ・ガールの典型なのだが、絞られた脚本と美しい映像でぐいぐい引っ張ってくれる。2人の家庭環境やスクールカーストの違い、地元vs都会といろいろな要素を織り込みながら、なによりお互い繊細であるがゆえのすれ違いが観ていて辛く

          「ノーマル・ピープル」、「DES」

          「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」、「ヴァーサス / ケン・ローチ映画と人生」

          以前観たけどもう一度観たくなって借りたDVD2本。 ヴィヴィアン・マイヤーを探して本を書く資料としてジョンがオークションで落札したのは、ネガとフィルムが詰まった箱。現像してみると、素晴らしいストリートフォトが次々に目の前に現れた。撮影者の名前は検索しても見つからない。とりあえずブログに載せると大反響を呼んだ。どう扱っていいか困ったジョンは、MOMAやいくつかの美術館に打診してみたが取り合ってくれない。一念発起して膨大な数の写真を整理し、やっとギャラリーに出展するとたちまち評

          「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」、「ヴァーサス / ケン・ローチ映画と人生」