働く意義、平和構築@広島・横浜🇯🇵
「暑い、雨、暑い、雨、、、から急に快晴!」
変な天気が続きますね。
梅雨が過ぎ、夏到来。
沖縄の日、広島・長崎原爆の日、終戦記念日。
僕にとってこの季節は、平和の意味を問い直す季節です。
「歴史」と言うには、76年という歳月は余りに短く
日本の被害と加害は余りに凄惨。
今回は、僕の仕事やチャレンジの根底にある
「平和って何?」
というテーマでお届けします!
広島での大学時代が考えの原点。
国際学部で学び、街の至る所で原爆の爪痕を見ました。
「核兵器は人を不幸にする」事は事実。
一方
「今すぐ核廃絶」が簡単に実現しない事も事実。
広島で勉強すればする程、そんな状況に何も出来ない、世の中に影響力がない自分に、無力感を感じました。
そんな時、各国の留学生達と核問題や戦争を議論する場がありました。
北米、東南アジア、カリブ、ヨーロッパ、色々な所から来た留学生達と、あーでもないこーでもないと、話を深めました。
そんな議論で出た結論は
「国視点だと色々あるけど、イチ個人としては、戦争ヤダし、君はトモダチだから君の国とは闘いたくない。」
というもの。
共感、連帯、それと相手の事を察する想像力
無力な自分でも、色んな人達とこの感覚を共有する事は出来る、と思いました。
この感覚が原動力となり
観光業という手段で人や場所を繋げ
クルーズ船で働きトモダチ国を増やし
「日本はトモダチ!」と思ってくれる仲間を増やし
「こんな日本人もいるよ!一緒に踊ろう!」と船で訪れる国々でストリートパフォーマンスをして
僕の大切な”トモダチ国”の良さを伝えたくて、このコラムを書かせて頂いています。
まだ何者でもない自分が、世の中にどんな足跡を残せるのか
そんな事を考えると途方もない道のりに辟易しますが
これからもそんな考えを大切にしていきたいです。
そして!
共感、連帯、それと相手の事を察する想像力
先に記したこの考えを感じたある出来事が、船上でありました。
横浜港を拠点にアジア巡る航路で勤務していたある日。
持ち場の寄港地観光デスクで仕事をしていると
オーストラリア人のご夫婦から相談を受けました。
訊けば、太平洋戦争で親戚が戦死し、横浜にある英連邦戦死者墓地に埋葬されており、何とかお墓参りをしたいという相談。
調べるとかなり郊外にある墓地で、電車では行けない為、タクシーか路線バスで行くしかない。
行き道はタクシーで行けたとして、そんな郊外に流しのタクシーなんて絶対走ってないやん!となり
万が一迷うと、日本語を話せない彼らは出港時間までに船に戻れないかもしれない、と柄にもなく心配性モードになりました。
ですが
異国の地で亡くなった家族を思う気持ち
をとても強く感じ
地図、タクシーの乗り方、日本語のメモ等を書いて渡しました。
そして
「分からんかったらこのメモ誰かに見せて!絶対誰か助けてくれるから、絶対、出港時間までに帰ってきてよ!」
と、はじめてのお使い直前のパパの様な心境で見送りました。
後日
「無事行けて出港時間にも間に合ったよ!アリガトウ!」
と書かれた手紙が部署の机に。
何が嬉しかったって
「いやー、迷わんかって良かったー!!!」
それに尽きます、ひと安心。
命を尊び、国や家族を思う気持ちは誰しも同じ
ほんで、それを感じ取った時はシンプルに手を差し伸べる。
そんな当たり前で、一番大事な事を教えてくれたこのご夫婦との出会いは
僕にとって
「個人間の共感や相手への想像力で、平和構築を少しづつ進められるんじゃない?」
という、自分の仕事やチャレンジの根源的な意義を実感出来た瞬間でした。
まだまだ平和と安定とは程遠い世界、コロナ禍の収束が見えず寛容な気持ちを保ちにくい世界
中々に大変な今ですが、そんな時でも、そんな時やからこそ
身近な関係や環境から希望を見出せますようように。
ほた、またよー!
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