徒然なるままに三浦春馬について書き留める その4

彼の演技が好きな理由


文章を読めば、当時のことを思い出す。
思い出すことは忘れないこと。
忘れないことは追悼になる。


上記の想いで三浦春馬さん(以下、親しみを込めて春馬)について書いています。

お付き合いいただけたらうれしいです。


病室での気づき

大学3年生になった。この年の4月はごくせん3が放送された。春馬はHey!Say!JUMPの髙木くんと共にメインの生徒に抜擢された。

私たち世代は高校2年の時のごくせん2が印象に残っている。「亀梨と赤西は越えられないでしょ」「なんで今更?」という声も聞こえてきたが、私は周りに「三浦春馬は(いい役者さんだから)期待できる!」と力説していたと記憶している。

春馬は他の同世代のキャストよりも明らかに経験が違った。当時18歳になったばかりにもかかわらず、安心して見れる役者だった。知り合いでもなんでもないが、誇らしく思った。

同じ年の10月からは彼の初主演ドラマ「ブラッディ・マンデイ」がスタート。同じ事務所の佐藤健も出演しており、高校生の天才ハッカー・高木藤丸を演じた。


今だから笑えるが、なんと私はこのドラマの1話は病室で見ていた。10月10日に入院、手術、どちらも人生初だ。虫垂炎、いわゆる盲腸炎。1週間の入院になった。お風呂に入れないなど色々と制約はされるわ、誕生日には病室で誰も祝ってくれないわ・・・この時の私は踏んだり蹴ったりだった。


そんな中で観た第一話。病室で見るブラッディ・マンデイはとてもリアルだった。

主人公の妹が人工透析を受けている設定なので救病院や医療機器が出てくる。また、彼はウイルステロを阻止するために奔走するので人の死を扱う。

その光景を普段より死を感じやすい病院で見ている、とても不思議な感覚だった。

今でも、同じ病室に高齢の男女が入院していたことははっきり覚えている。症状も軽いものではないのは学生の自分でも理解できる。

自分が滞在している病院と画面の中で起こっていることが近く感じる。

ドラマ自体は臨場感のあるスタイリッシュな映像、そしてサスペンス。ハラハラドキドキしながら話が展開されていく。

最後の場面で、ウイルスは偽物だと気付いた藤丸が大声で「偽物だー!」と叫び、1人で機動隊の前に飛び出していくシーンがあった。

この瞬間のことは今でも覚えている。まだまだ伸びしろがあるが、尾瀬イクミを彷彿させる、とても良い演技だった。私の愛するアニメ「無限のリヴァイアス」でのキーパーソンだ。

普段は軽いキャラだが、ある事件をきっかけにして、みんなを守るためにリヴァイアス号の武装を占拠する。その際、感情を露わにし、叫ぶシーンがあるのだが、それを思い出した。

演じる関智一さんはずっと第一線で活躍されている声優さん。Gガンダムのドモンに代表される熱血キャラからドラえもんのスネ夫まで、どんな役でも演じることのできる人だ。



そんな役者さんと、春馬が重なった。

今までは同級生の感覚で見ていた彼の、才能の片鱗を感じた。

彼の演技、好きだ。

いい役者になるわ。これからも忘れずにチェックしよう。

今思うと上から目線過ぎるけど、あの時はそう思った。

結果は皆さんが知っての通りになった。

あの時、病室で、ブラッディ・マンデイの1話を観て本当に良かったと今でも思っているし、そしてこれからもそう思うだろう。


続きます✏️

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ちなみに・・・この記事を描くため、久々にブラッディ・マンデイの1話を見た。ああ〜、この時の黒パーカーにラフな格好の春馬まじでかっこよかったよな、健はおしゃれでアーガイル柄の服がめちゃくちゃかっこよかったんだよな〜、とか、たくさん思い出した。最高にかっこいいんですよ・・・こんなクールな高校生いたらめちゃテンション上がるよねって感じ。懐かしいわ・・・

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