クラブ・スーサイドは私を肯定してくれるゲームだった
今日は最近プレイしたクラブ・スーサイドというゲームをご紹介したいと思います。
このゲームは「私は、自殺を考えている」というキャッチコピーの通り自殺をテーマにしたアンチロマンス乙女ゲームです。
主人公は高校2年生の女の子。だが、ずっと引きこもっていたため友達はおろか学校生活の思い出もほぼ皆無。
なんとなくぼんやりと死について考えている最中、クラブスーサイドの張り紙を見つけます。
【自殺】というと重いテーマですし、せっかく与えられた命に対してそんなこと考えているなんて間違っている!という方もいらっしゃるでしょう。
それを間違いだと思いません。ただ、この現実から逃げたい、という個人の気持ちも、自分の価値観だけで否定して良いものとも思いません。
主人公はクラブスーサイドを通して、5人の男性に出会います。
そして、その5人の内の誰か一人の自殺について、触れてていきます。
そして、「来週月曜の卒業式までにみんな自殺しようね!」とスタートします。
左から
【財膳 絵馬】
1年生・後輩。
後輩だから、というのと、彼の性格も相まって常にオドオドした様子の少年です。
かわいい枠。
【枢姫 色】
3年生・先輩。
常に飄々としていて、故にその笑顔が本当なのか疑いたくなるタイプの人。
頼れる兄貴枠。
【右睡 真咲也】
3年生・先輩。
前髪で目元が隠れているゆるふわ君。ぼんやりとしていて大食い。全体カラーがピンクなのが似合っている。
癒し枠。
【喰ヶ島 蜜木】
2年生・同級生。
見るからにサブカル系。個人的には意外と実際にいそうな人、な気がする。
筋トレしている為がっしりしてる。顔がいい。
悪い男枠。
【舞渕 明陽】
2年生・同級生。
副生徒会長。知的でロマンチストな思考の人物。かっこいい・かわいいと言うより、美しい男性。字がめっちゃキレイ。考え方が百ゼロなので敵に回したくないタイプの人。
眼鏡枠。
上記5人の気になった人を選び、1週間を通して彼らの生と死を見届けます。
1キャラ4ルートあるので、一度クリアしてもやり直すことで別のEDが見られます。
このゲームの良いところは、どのキャラのルートに進んでも、一貫して「死について否定しない」とことです。
人間、誰でも一度は死にたいと思ったことがあるのではないでしょうか。私もあります。
理由は些細なことからどうしようもないことまで様々だと思いますが、「死にたい」と口にすると真っ向から否定してくる方が当然いらっしゃいます。それは死にたいという人を大事に思っているから、抱えている問題は解決できるからという励ましと思いますが、当人にとってはそんなのどうだって良いことだってあります。
その死にたいという気持ちを否定せず、かといって絶対肯定するわけでもないゲームが、クラブスーサイドです。
実際にどう行動するかは個人の考えによりますが、私は一度でも死にたいと思ってしまった自分に「そう思っていても良いんだ」と言って貰えた気がして、救われた気持ちになりました。
ゲームとしても面白いですし、テーマが刺さらなくてもほっといたら死にそうなイケメンが好きな方も楽しめるのではないでしょうか。
ただ、精神状態が不安定な方はプレイする前に注意事項をよく読んで遊んでくださいね。
【販売サイト】
BOOTH
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